2023年7月21日(金)タイ・ルンピニースタジアムにて開催される『ONE Friday Fights 26』で、デッドゥアンレック・ティーデ99(タイ)とフライ級ムエタイルールで対戦する内藤大樹(BELLWOOD GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
内藤は第13代シュートボクシング日本スーパーバンタム級王者で、現在ONEムエタイでフライ級4位、ONEキックボクシングで3位。2011年7月にプロデビューし、2015年8月と2018年11月には那須川天心と2度対戦している。2019年10月にONEデビューし、5勝1敗の好成績で2022年5月にはONEフライ級ムエタイWGPに出場。初戦で優勝候補の一角スーパーレック・ギャットムー9を相手に善戦するも判定負け。2022年10月にアミール・ナセリと対戦し、精度の高い攻撃とコントールでナセリを完封。判定勝ちで再起を遂げている。
対するデッドゥアンレックは、2月大会でONE初戦をキャッチウェイト (138ポンド・62.5kg)で判定勝ちすると、4月21日の前戦では、ウズベキスタンのシャフリエル・ジョラエフに判定勝ちを収めONE Friday Fightsで2連勝中。
――タイ現地入りしました、昨日(7月18日)はどのように過ごしましたか?
「調子はずっとよかったです。昨日バンコク入りして、ようやく今週戦えるなって、調子良いですね。昨日はホテルに着いてから、ルンピニースタジアムでランニングして、あとはゆっくりしました」
――明日、公式計量ですが準備は?
「もう、バッチリです。しっかりクリアしたいと思います」
――相手のデッドゥアンレックの印象は?
「印象は、なんでもできるタイプ。バランスの良い“ザ・ムエタイ”という感じの選手ですね。弱みをあえて上げるとすれば、オープンフィンガーでの撃ち合いになった時に、ちょっとまだ慣れてないのかなっていう印象はあります。撃ち合いの距離って結構リスクもあるじゃないですか。ただ、相手が誰とか本当に関係なくて、勝つのは当たり前として、その中で自分の強さを見せたいと思っています」
――相手は「内藤が驚くような試合をする。スーパーレックのように戦う」と意気込んでいましたが、何かコメントはありますか?
「逆に彼が驚くことになるんじゃないかなって思いますね。自分は動じないし、何をしてきても変わらないです。前回ヒジでスーパーレックに自分もやられた部分がありますけど、もし今回相手がヒジで戦ってきても、やり返せるくらい準備はしてきたので、彼が何をしてきてくれるのか楽しみですね。
逆にいいプレッシャーになっているというか、世間からすれば、今回多分、タイでは知られているのかもしれないですけど、日本のファンからしたら誰だろう? みたいな。タイの選手の1人みたいな感じでもありますし、その相手にも負けるようなことがあれば、自分の株が一気に下がると思っています。そういう意味では何か逆に余裕はないのかなっていうふうに、今回自分は思っていますね」
――初めてルンピニーで戦いますが、どんな気持ちですか?
「タイで練習するようになってからは、いつかはタイで試合したいなって思うようになったので、すごい楽しみです。雰囲気もすごいと思うので、楽しみながら試合したいと思います」
――フライ級の立ち技は超激戦区。フィニッシュも多く見られる階級かと思います。内藤選手はここ数戦はフィニッシュから離れてはいますが、今回KOを狙っていますか。
「前回のナセリ戦で仕留めきれなかったので、もやもやした気持ちが残っていました。ONEのアメリカ放送大会で起用してもらいましたけど、求められていた試合ができなかったなと思ったし、内藤を使おうって思ってもらえる試合を用意しないといけないって思いました。今回はフィニッシュしか考えていないくらい、フィニッシュを自分の手で掴み取りに行きたい。今週金曜日は今までと違う自分を見せられると思うので、楽しみにしていてもらえたらなと思います。ONEでこれまで8戦やってきて、もうあれで勝てるっていうのは、自分の中ではやっぱり自信になっていますし、結果を出してきてると思うんで、あとはもう1個上のランクに行きたいなって思います」
――ムエタイの技術の強化、対策はどのようにしてきた?
「首相撲やヒジはタイ人選手のほうが上手さはあるかもしれないですけど、自分はただムエタイをするのではなく、ジャパニーズスタイルを入れたムエタイ、自分なりのムエタイをやって勝ちたいと思います。勝つことが最低条件ですし、その中でも今回相手を(フィニッシュして)倒せばインパクトを残して、ようやく発言権があると思うので、ただ勝つだけではダメだと思っています」
――前回と比べて進化した部分は?
「本当に前回の10月のナセリ選手との試合が終わってから、試合でフィニッシュしたいという気持ちが強くなった。なので、それを考えて練習にも取り組んできました。今回、どの技というかフィニッシュするということだけを考えて練習してきたので、それを後は試合で出すだけかなと思います」
――武尊選手がONEに参戦したことをどう思っていますか?
「もちろん武尊選手の事は知ってますし、すごいことは知っていますけど、ただやっぱり僕は、ONEと契約してもう3~4年ぐらいなるんですけど、ずっとONEで戦ってきて、(武尊選手に)横入りというか、いいとこ取りはさせたくないって気持ちはあります。邪魔させないって気持ちはすごく強いです」
――日本のファンへメッセージを。
「今まで自分はKOから遠ざかっていたんですけど、今週金曜日はしっかりKOを掴みにいく姿を見せたいと思います。自分のKO勝ちに期待してもらえたらと思います。応援よろしくお願いいたします!」