WBCムエタイ日本ウェルター級王座には青木洋輔が就いた(C)JAPAN KICKBOXING INNOVATION
JAPAN KICKBOXING INNOVATION「Z RACING PARTS presents RESISTANCE-12」
2023年7月9日(日)東京・品川インターシティホール
▼第7試合 メインイベント WBCムエタイ日本ウェルター級(66.68kg)王座決定戦 3分5R
×梅田 勇一(BLITZ/INNOVATIONウェルター王者)
判定0-3 ※47-49、48-49×2
○青木洋輔(大和ジム/NJKF/NJKFウェルター級王者)
※青木を王者に認定。
INNOVATIONとNJKFウェルター級王者対決となるWBCムエタイ日本同級王座決定戦。42歳の9勝2敗、梅田勇一と29歳ながらその倍以上のキャリアを誇る“洋輔YAMATO(旧名)”こと青木洋輔によるメインイベント。
1R、いきなりの左フックと鋭くノーモーションの左縦ヒジ打ちが鋭い梅田は、初回ながら猛攻をかける。青木はこれに右カーフキックで対抗するが、カウンターで左縦ヒジを喰らい早くも左目が塞がり流血模様。ピンチの中、青木は慌てず首相撲で梅田の追随をかわした。
2R、青木は徹底した右カーフを前ラウンド以上に叩き込み、これに僅かながら効いた素振りが窺える梅田。流血や顔面の腫れはあるものの、青木の攻勢が始まる。
3R、左ミドルを強振する梅田だが、右カーフで勢いを増す青木は、それまで互角近くだった首相撲も明らかな優勢に。これはカーフで脚を壊された梅田の踏ん張りが利かないことによるものであればかなり不利な具合。ラウンド終了後の採点中間発表では、ジャッジ2者がドロー、1者は青木を支持。
4R、かさを増す青木の攻勢に勝負を諦める気配は微塵も感じさせない梅田は、左フックや右ストレート、左ミドルキックなどを強振。大応援団が嬌声を飛ばして梅田を後押しするも青木がカーフで掴んだ左脚破壊のアドバンテージは膨らみ続けている。
最終R、応援団の叫び声に後押しされるかのように必死の逆襲をしかける梅田。青木は、淡々とこれを受けても首相撲やその最中に繰り出す鋭いヒジ打ちなどでペースを譲らない。「青木強し」の印象のまま試合終了のゴング。
採点は、2ポイント差が1名、1ポイント差が2名のユナニマスデシジョンで青木が堂々と勝利し緑のベルトを巻いた。青木はRISE参戦をアピールし、腫れあがって塞がった奥の眼を光らせた。