『超RIZIN.2』(2023年7月30日、さいたまスーパーアリーナ)で「RIZINフェザー級王座決定戦」(5分3R)として、ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)と対戦する朝倉未来(トライフォース赤坂)が11日、“ピットブル兄弟”との練習風景をアップした。
前夜に「明日から試合まで一緒に練習」と、大一番に向け合同合宿を行うことを明かしていた朝倉未来だが、11日の午後にパトリシオとパトリッキーとのスパーリングの画像をSNSにアップ。また、元MMAファイターで現在ピットブルブラザーズでMMAコーチを務めるチアゴ・トゥーラォンの指導のもと、ドリル練習を行っている動画もアップされた。
『超RIZIN.2』でAJ・マッキーと「Bellatorライト級GP1回戦」を戦うために、20日間のファイトキャンプをトライフォース赤坂で行うことにしたパトリッキーは、朝倉未来とヘッドギアをつけてスパーリング。弟のパトリシオはシンガードを脛につけて、朝倉とのマススパーに臨んでいる。
練習では、チアゴ・トゥーラォンコーチによるサイドバックからの前転してのスプランブルのドリルも公開されており、トゥーラォンコーチは「日本の友人にテクニックを伝える」とコメント。両陣営が最後のファイトキャンプで実際に練習をともにしていることが分かった。
7月30日までの20日間。その間、ファイトキャンプで前Bellator世界ライト級王者のパトリッキー・ピットブルは、トレーナーとともにいかに最後の追い込みを行い、身体を仕上げるか。その過程を日本で見せることになる。
今回の来日前にはアリゾナのFIGHT READYにてヘンリー・セフードやエリック・アルバラシンらとも練習も行い、AJと2度対戦している弟のパトリシオからも助言を受けているというパトリッキー。何より、朝倉未来は、AJと同じサウスポー構えで、パトリッキーにとっても得難いトレーニングパートナーといえる。
そして、今回のパトリッキーの試合はRIZINルールではなく、Bellatorが採用するユニファイドルールで、リングではなくケージが使用される。その点においてもフルサイズケージのあるトライフォース赤坂での練習は、パトリッキーにとっても“渡りに船”の環境だった。
ブラジルのナタウでパトリシオのミットを持つチアゴコーチ(C)Thiago Tourao
また、兄に帯同したパトリシオは2022年の大晦日にクレベル・コイケに判定勝ちしており、今回のケラモフ戦の先にクレベルへのリベンジを目指す朝倉未来にとって、クレベルを攻略したパトリシオとの合体は大きな援軍になるだろう。
また、パトリシオは2019年9月にBellatorフェザー級GPでフアン・アーチュレッタにも判定勝ちしており、アーチュレッタとRIZIN王座を争う朝倉海にとってもアドバイスを得る機会となる。
果たして、日伯の格闘兄弟は、『超RIZIN.2』で揃って、勝ち名乗りをあげることが出来るか。
— 武田光司 koji takeda (@koujitakeda0813) July 11, 2023