2023年9月9日(日・現地時間)フランス・パリ『GLORY 88 x LSFC 2』の追加対戦カードが発表された。同大会ではバダ・ハリ(モロッコ)がジェームズ・マクスウィーニー(イギリス)と復帰戦を行うことが決まっており、新たに3カードを追加。
コ・メイン(セミファイナル)では、GLORY女子スーパーバンタム級チャンピオンシップ3分5Rが行われる。王者ティファニー・ヴァン・スースト(アメリカ)が、サラ・モサダック(フランス)の挑戦を受けて4度目の防衛戦。
ティファニーは少林流空手を幼い頃から学び、アマチュアでキックボクシングとMMAの試合を経験後、2011年10月にプロムエタイに転向。2013年7月にLION FIGHT女子フェザー級王座を初回TKO勝ちで獲得。11月には初防衛に成功したが、2014年2月に判定2-1で敗れて王座を失うと共に10戦目にしてプロ初黒星を喫した。2015年5月に王座に返り咲くと、2016年1月にはスーパーバンタム級王座も手にして2階級制覇を達成。
5月からGLORYに戦いの場を移し、トーナメントを制してGLORY女子スーパーバンタム級王座に就いた。同王座は初防衛に成功するも、2017年12月にアニッサ・メクセンに敗れて失い、2019年11月にメクセンにリベンジして王座奪還。2021年1月に初防衛に成功すると、2022年3月にはRISE QUEENフライ級王者・小林愛三の挑戦も5R TKOに退けて2度目の防衛に成功。
10月には今回対戦するモサダックと3度目の防衛戦を行い判定勝利したが、場内はブーイングの嵐で勝利者インタビューになかなか喋り出すことが出来なかったほど微妙な判定だった。戦績は25勝(9KO)6敗2分。
挑戦者モサダックは2019年3月にGLORY初参戦を果たすと、2連勝のあとスプリット判定で2連敗。その後、2年間のブランクを経て2021年10月『ファイティングエディション3』にて、プロ初のタイトルとなるISKAヨーロッパ-57kg王座を獲得。続く2022年5月にはWAKO世界-56kg級王座にも就き、2冠王となってGLORYに戻ってくるとティファニーの王座に挑戦したが惜敗。その後、ムサダックはGLORY 86でジュリアナ・コスナールに圧勝し、すぐにティファニーとの再戦を望んでいた。そして今、2人はパリでついに決着をつける。戦績は8勝(1KO)3敗。
ライトヘビー級戦ではパスカル・トゥーレ(フランス)とステファン・ラテスク(ルーマニア)の対戦が決定。
トゥーレはフランスを主戦場にし、2021年12月にはフランスで行われたK-1ルールの-95kgトーナメントで準優勝。2023年2月の前戦では『ムエタイ・ファクトリー』で元GLORYライトヘビー級王者アルテム・ヴァキトフと対戦して判定で敗れている。GLORYには今回が初参戦。
ラテスクはジュニア時代にISKA世界クルーザー級王座に就き、プロではまだ無冠だが14勝(7KO)2敗の戦績を誇る。2022年12月に初来日を果たすと、マハムード・サッタリを強烈な左フックでKOして初黒星を付け、大きなインパクトを残した。2023年3月の2戦目では谷川聖哉にローキックでダウン寸前まで追い込まれるも右フックで逆転KO勝ち。7月17日に両国国技館で開催される『K-1 WORLD GP 2023』でK-Jeeとの対戦が決まっている。同じくGLORYには今回が初参戦。
ミドル級戦ではイリアス・ハムーチェ(モロッコ)とフロリアン・クローガー(ドイツ)が対戦。ハム―チェは32勝(7KO)6敗、クローガーは19勝(6KO)9敗の戦績。ハムーチェはGLORY初参戦。クローガーは2022年8月のGLORY 81でマイケル・ボアペアに判定負けして以来の参戦。
25勝(11KO)7敗1分のジョナサン・マエゾ(フランス)と8勝(4KO)無敗のジェームズ・コンデ(フランス)のライト級戦、GLORYウェルター級10位で23勝(10KO)4敗1分のディアグリー・カマラ(フランス)vs.16勝(6KO)3敗1分のイリアス・チャキル(モロッコ)の対戦も決まった。
今大会は日本ではU-NEXTで独占配信される。