2023年6月25日、埼玉県本庄市・本庄総合公園体育館サブアリーナにて『木口宣昭杯 第6回 コンバットレスリングアジア選手権大会』が開催された。
日本、韓国、モンゴル、カザフスタン、香港(欠場)、そしてオープン枠として米国かも参加するなど、45のエントリーがあった同大会。
アダルト68kg級には、8月にMMAからの引退を表明している渡部修斗が出場。3戦すべてをチョークで一本で勝利した。
韓国チームとしては、「10th Planet Daegu」所属の3選手が出場。レスリングテクニックとサブミッションが高水準で融合された闘いを披露した。
カザフスタンからエントリーしたスマグロフ・アバイは、2022年の「世界ベテランレスリング選手権大会」の優勝者。ベテランカテゴリーとはいえ世界王者としての実力に注目が集まった。
2022年大会に続き、ベテラン部門にモンゴルの元コンバットサンボ世界王者で、スポーツサンボでも世界メダリストであるオルホンバータル・ソニンフーがエントリー。道衣無しルールにおいても実力をいかんなく発揮しした。
なお、コンバットレスリングでは9月に、韓国主催でチームトーナメント戦が予定されており、現在、日本チームを編成中。一部階級は公募が予定されている(※問い合わせは日本コンバットレスリング協会まで)。公式Facebookページ https://www.facebook.com/JAPANCW/ にて受け付け中。
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『木口宣昭杯 第6回 コンバットレスリングアジア選手権』リポート
【結果】
<チーム部門>1位 Team Korea2位 本庄道場3位 Team Kazakhstan
<BRAVE FIGHTER賞>ジョン・ヨーケイ
【アダルト 62kg級】欠場者もあり、ワンマッチ決勝。韓国のユ・スジン(10th Planet Daegu)が、上松義孝選手(本庄道場)を一本で下して優勝。卓越したレスリング力をみせたユは、軽量級での活躍が期待される。
ADLUT MEN 62kg1st YOO Sujin ユ・スジン KOREA 10th Planet Daegu2nd 上松 義孝 JAPAN 本庄道場
【アダルト 68kg】2017年に本庄市で開催された世界選手権でも優勝している渡部修斗がエントリー。韓国のキム・ドヒュン(10th Planet Daegu)、キム・サムヒョン(SSENGYM)らを“マジカルチョーク”で秒殺し圧倒的優勝。コンバットレスリングではいまだに無敗。9月に行われるチームトーナメントにも出場を表明している。
ADLUT MEN 68kg1st 渡部 修斗 JAPAN FIGHT LYNX2nd キム・ドヒュン KOREA 10th Planet Daegu3rd キム・サムヒョン KOREA SSENGYM 4th 尾藤広光 JAPAN 京都東山レスリング
【アダルト 74kg】渡部修斗と同じく、2017年の世界選手権日本代表だった和田健太郎(ストライプル新百合ヶ丘)がエントリーしたものの欠場。戸津龍佑(C.A.C.C. スネークピットジャパン)が、カザフスタンなどを相手にオール一本勝ちで優勝。キャッチ・アズ・キャッチ・キャンをコンバットレスリングに対応させた闘い方は興味深いものとなった。
ADLUT MEN 74kg1st 戸津龍佑 JAPAN C.A.C.C.スネークピットジャパン2nd 赤間紀史 JAPAN 太田章レスリングクラブ3rd カシンンバエフ・ビルリク KAZAKHSTAN
【アダルト 82kg】社会人選手権等のグレコローマンタイルレスリングで活躍する辻村崇(日大藤沢レスリング部)がエントリー。MMAファイターでもある森田啓佑(フリー)、UWWグラップリングやブラジリアン柔術(世界マスター3位)へも積極的に参加しているカザフスタンのレスラー・エルジェケノフ・カイラットを破り、優勝。
ADLUT MEN 82kg1st 辻村 崇 JAPAN 日大藤沢レスリング部2nd エルジェケノフ・カイラット KAZAKHSTAN3rd 森田啓佑 JAPAN フリー
【アダルト 90kg】レスリングをベースとする韓国のグラップラー、リュ・ホミン(10th Planet Daegu)と、レスリングの世界ベテラン選手権王者スマグロフ・アバイのワンマッチ決勝。スタンドレスリングはほぼ互角の展開。最終的にサブミッションレスリングでの経験の差が出たか、警戒した組み手を続けるスマグロフがコーションを受け、僅差でリュが勝利。
ADLUT MEN 90kg1st リュ・ホミン KOREA 10th Planet Daegu2nd スマグロフ・アバイ KAZAKHSTAN
【アダルト 100kg】韓国・イルサンのモンスターMMA所属のキム・ジェウンが、元アジア王者である佐々木太一(Team AKIBA)、そしてオープン枠でアメリカ合衆国から参加した元ベテラン2位のスティーブン・ヨーケイを撃破し優勝。
ADLUT MEN 100kg1st キム・ジェウン KOREA MONSTER MMA2nd スティーブン・ヨーケイ U.S.A. Bowerhouse mma3rd 佐々木 太一 JAPAN Team AKIBA
【ベテラン 68kg】モンゴルのレジェンドとも言えるサンビスト、オルホンバータル・ソニンフーがエントリー。コンバットサンボ、スポーツサンボの両スタイルで世界選手権でメダルを獲得した、まさに伝説的選手が昨年に続き参戦。
ベテランでは階級を上げて68kgにエントリーした上松義孝をサブミッションで、レスリングはじめサンボやコンバットレスリングにチャレンジし続ける尾藤広光(京都東山レスリング)をチョークで、浦和学院出身で高校時代にレスリングで活躍した加藤学(本庄道場)を肩固めで、圧倒的な実力を見せつけて連覇。2勝を挙げた尾藤が2位に入った。尾藤には、長年のコンバットレスリング参戦を称えて、特別表彰が行われた。
VETERAN MEN 68kg1st ソニンフー・オルホンバタール MONGOLIA2nd 尾藤広光 JAPAN 京都東山レスリング3rd 加藤 学 JAPAN 本庄道場4th 上松義孝 JAPAN 本庄道場
【ベテラン 74kg】ベテラングラップラー・赤間紀史(太田章レスリングクラブ)が、カザフスタンのベテランフリースタイル選手権で3位入賞経験のあるベイセンバエフ・エスケンディールに勝利し、嬉しいコンバットレスリング初戴冠。
VETERAN MEN 74kg1st 赤間紀史 JAPAN 太田章レスリングクラブ2nd ベイセンバエフ・エスケンディール KAZAKHSTAN
【ベテラン 100kg】欠場もあり、ワンマッチ決勝。コンバットレスリングでは同じみの顔となった倉島信行(DRADITION)と、アダルトとのダブルエントリーを行ったスティーブン・ヨーケイが対決。中盤まではほぼ互角に展開だったが、後半にポイントを奪ったヨーケイが勝利。コンバットレスリング国際大会で初タイトルを獲得した。
VETERAN MEN 82kg1st イェルゼケノフ・カイラット KAZAKHSTAN
100kg1st スティーブン・ヨーケイ U.S.A. Bowerhouse mma2nd 倉島 信行 JAPAN DRADITION
【ユース】10歳から15歳がエントリー。実験的に、サブミッションを廃した「テイクダウン+ホールド・ポイント」のみを認める特別ルールが採用された。フェザー級に出場したジョン・ヨーケイ(10歳/スティーブン・ヨーケイの実子)が、“フォークスタイルレスリング”のテクニックを駆使し,日本選手とモンゴル選手をポイント差で下し優勝。特別賞を受賞し、開催地の吉田信解本庄市長より表彰を受けた。
YOUTH MEN HEAVY WEIGHT1st 大森颯太 JAPAN Team AKIBA2nd 齋藤千晃 JAPAN Team AKIBA3rd 宮山智光 JAPAN Team AKIBA4th 橋本 逞 JAPAN Team AKIBA
YOUTH MEN MIDDLE WEIGHT1st 小暮大都 JAPAN 本庄道場2nd 小林翔磨 JAPAN Team AKIBA
YOUTH MEN LIGHT WEIGHT1st オルホンバタール・バヤスガラン MONGOLIA2nd 小暮常大 JAPAN 本庄道場
YOUTH MEN FEATHER WEIGHT1st ジョン・ヨーケイ U.S.A. Mount Airy Alliance wrestling team2nd 加藤 慶 JAPAN 本庄道場3rd オルホンバタール・エルヘンバヤル MONGOLIA
2023.06.25 SUNDAYSILK DOME, HONJO, SAITAMA Pref. , JAPAN
<TEAM PRIZE>1st Team KOREA2nd HONJO-DOJO3rd Team KAZAKHSTAN
<MOST BRAVE FIGHTER PRIZE>John YOKAY U.S.A.
<RESULT>ADLUT MEN 62kg1st YOO Sujin KOREA / 10th Planet Daegu2nd AGEMATSU Yoshitaka JAPAN / HONJO-DOJO
ADLUT MEN 68kg1st WATANABE Shuto JAPAN / FIGHT LYNX2nd KIM DoHyun KOREA / 10th Planet Daegu3rd KIM SangHeon KOREA / SSENGYM 4th BITO Hiromitsu JAPAN / Kyoto Higashiyama Wrestling
ADLUT MEN 74kg1st TOTSU Ryusuke JAPAN / C.A.C.C. SNAKEPIT JAPAN2nd AKAMA Toshifumi JAPAN / OTA AKIRA wrestling club3rd KASSYMBAYEV Birlik KAZAKHSTAN
ADLUT MEN 82kg1st TSUJIMURA Takashi JAPAN / NIHON.UNIV.FUJISAWA.wrestlingteam2nd YERZHEKENOV Kairat KAZAKHSTAN3rd MORITA Keisuke JAPAN / No affiliation
ADLUT MEN 90kg1st RYU Homin KOREA / 10th Planet Daegu2nd SMAGULOV Abay KAZAKHSTAN
ADLUT MEN 100kg1st KIM JaeWoong KOREA / MONSTER MMA2nd Steven YOKAY U.S.A. / Bowerhouse mma3rd SASAKI Taichi JAPAN / Team AKIBA
VETERAN MEN 68kg1st SONINKHUU Orkhonbaatar MONGOLIA2nd BITO Hiromitsu JAPAN / Kyoto Higashiyama Wrestling3rd KATO Manabu JAPAN / HONJO-DOJO4th AGEMATSU Yoshitaka JAPAN / HONJO-DOJO
VETERAN MEN 74kg1st AKAMA Toshifumi JAPAN / OTA AKIRA wrestling club2nd BEISENBAYEV Yeskendir KAZAKHSTAN
VETERAN MEN 82kg1st YERZHEKENOV Kairat KAZAKHSTAN
100kg1st Steven YOKAY U.S.A. / Bowerhouse mma2nd KURASHIMA Nobuyuki JAPAN / DRADITION
YOUTH MEN HEAVY WEIGHT1st OOMORI Souta JAPAN / Team AKIBA2nd SAITO Chiaki JAPAN / Team AKIBA3rd MIYAYAMA Tomoaki JAPAN / Team AKIBA4th HASHIMOTO Takuma JAPAN / Team AKIBA
YOUTH MEN MIDDLE WEIGHT1st KOGURE Ichimura JAPAN / HONJO-DOJO2nd KOBAYASHI Shoma JAPAN / Team AKIBA
YOUTH MEN LIGHT WEIGHT1st ORKHONBAATAR Bayasgalan MONGOLIA2nd KOGURE Tokiichi JAPAN / HONJO-DOJO
YOUTH MEN FEATHER WEIGHT1st John YOKAY U.S.A. / Mount Airy Alliance wrestling team2nd KATO Kei JAPAN / HONJO-DOJO3rd ORKHONBAATAR Erkhembayar MONGOLIA