どんなにつまらない試合でも勝ったら全部覆る
――今回ヒロヤ選手にどういった試合をしてほしいと思っていますか。
「僕は西谷君に『魅せる試合をしてほしい』って言ったんですけど。今回何がなんでも、つまらない試合をしても勝ってほしいです」
――西谷選手にかけた言葉から一転、「つまらない試合をしても勝って」とはどういう思いからでしょうか。
「ここで負けることの大きさがすごいってことです。本当に彼らも言っていますけど、引退を賭けるような、そんな試合になると思うので。とにかく勝ってほしいです。どんなにつまらない試合でも相手に勝ったら全部覆ると思います」
――今回、未来選手も出場する『超RIZIN.2』で、同じ大会に出るということで、ヒロヤ選手の試合が未来選手に影響しそうな部分はありますか。
「僕はどちらにしてもセコンドにつけないですし、僕らは何回も試合をして慣れているので、良くも悪くも、彼の試合結果で心理的に何かがあるということはまったくないので、負けようが勝とうが関係ないです」
――榊原CEOによれば、チケットもほぼソールドアウト（VVIP 1列席100万円とアウトレットS席、アウトレットA席以外は完売）と注目度の高い大会で、さいたまスーパーアリーナが満員の観客になる。そのなかでいきなりヒロヤ選手が戦うことはプラスになるのか、マイナスになるのか。
「オフラインでその観客は体験したことないと思うんですけど、最近、BreakingDownとかで、YouTubeのオンライン上では何百万人とかに見られているので、僕は3千人以上（の観客）はあんまり変わらないと思ってるので、どうなんですかね。本人次第ですけどね。（2万5千人の前に）立ってみてどうなのか。ただ、プレッシャーはすごい大きいというか。彼も『これで負けたら終わり』って言ってたので。人数どうこうよりも、このプレッシャーに打ち勝てるかどうかですよね」
――当初1期生の中で、ヒロヤ選手は何番目くらいに期待していた選手でしたか？
「一番、期待していました」
――その「一番期待していた」選手が結果を出していないということに歯がゆさがある？
「うーん。でも西谷君もヒロヤ君も、本当に、一緒に練習しているから分かるんですけど、ここ最近すごい急成長してて。練習の実力を試合で発揮することができれば、普通に鈴木博昭選手にも伊藤裕樹選手にも勝てると思ってます」
――西谷戦のときは勝機が7：3くらいで西谷選手の勝利を予想した。今の時点でヒロヤvs.伊藤の勝率はどのくらいでしょう。
「本当に5：5です」
――そのくらいヒロヤ選手が伸びていると？
「伸びています」
――どこにヒロヤ選手の強みを感じていますか。
「全部まんべんなくできるところですかね、総合格闘家として。あと、気が強いですね、練習してても。今回、いろいろな思いがあって、この話をしてきたと思うんですけど、僕としてはヒロヤ君に何も背負わず、自分のためだけに戦ってほしいですね」
