2026年10月23日(金)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.69』(U-NEXT配信)のメインイベントにて、新田宗一朗(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺)とKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級3分3Rで対戦する軍司泰斗(TEAM SUERTE)のインタビューが主催者を通じて届いた。
前回9月の横浜大会で、優翔を2RでKOした新田がマイクで軍司との対戦をアピールし、それが実現する形となった。
深津飛成とマンツーマンでトレーニング
──先日のカード発表会見では「トレーナーにだまされた」とか、いろんな発言があって最高でした(笑)。その会見では軍司選手からも「レベルが違う」という言葉があったりしましたが、あの会見で感じたことというと?
「いやぁ~、あんま覚えてないっすね。全然覚えてないっすわ」
──さすがです(笑)。軍司選手が「レベルの違いを見せつける」と言っていたことについてはどうですか?
「でもそれは、リングに上がったら土俵は一緒なので、やってみないと分からないですよね。まあ、何とかなるじゃないですけど、K-1ルールじゃなくてREDルールだから、全然、勝てない相手じゃないと思ってるんで」
──実際にあの会見でも、けっこう弱気な言葉が出ていたと思いますが…。
「そうっすねえ。モチベーション的には、あんまり高くなかったっていうか…やっぱ、軍司選手は強いじゃないすか。あと、もうちょっと休みたかったんで」
──でも今は、「決まったからには」と切り替えられている?
「そうっすね、決まったからにはやらなきゃだし、オイシイというか、昔から名前がある選手なんで。このチャンスはありがたいっすよね」
──改めて、軍司選手の強さはどういうところに感じていますか?
「やっぱりゴリゴリ前に来て、パンチ力があって。それにオープンフィンガー(OFG)が当たるのは、やっぱり本人のスタイルに合ってるんじゃないっすかね。だから今までけっこうタイ人に勝ったりしてますけど、逆に身長差がある相手とやってるイメージはあんまりないですよね。ムエタイで長身の相手だとけっこくやりにくいっていうのは、自分は知ってるので、今回は余計にムエタイが出るかなと思います」
──そして前回、9月の優翔戦前には「意識が変わってきている」という話をしていましたが、最後の最後に跳びヒザでKOしたあたり、本当に意識が変わったところが見えたのではと思うんですが、そのあたり、自分ではどうですか?
「いや、自分的には…分かんないっすね(笑)。周りからは『一皮むけたんじゃない?』とか言われましたけど、そんなの分かんないっすよ(笑)」
──でも以前なら判定まで行っていそうな場面でしたよね。「倒さないと」という気持ちが出た、ということではないんですか?
「実際、『絶対倒さなきゃ』っていう感じでもなかったんですよ。でも、前に出ないといけないというのはあったとは思います。今まではスタミナの問題だったり、気持ちの問題だったりで、ああいう場面で前に行けなかったりもあったんですけど、そこは今の練習でついてきたものがあって、それで前に行けたかなって感じですね」
──そこはやっぱり、トレーナーの深津飛成さん(※元新日本キックボクシング協会日本フライ級&バンタム級王者)との厳しい練習で追い込まれてるというのもあると思うんですが、「気持ちを出さなきゃダメだ」ということを、深津さんからずっと刷り込まれている効果もあるんじゃないですか?
「ああ、それはたぶん、体に刷り込まれてますね(笑)」
──それはいいことじゃないですか。
「そうっすね。ただ、沖縄大会の時(今年4月、我如古優貴戦)ではあんまり出なかったんで。体の調子もよくなかったんで、そこの不安がデカかった分、横浜大会の時も『行けるかな? 大丈夫かな?』っていう不安はありましたからね、やっぱり。でも、そこを何とか乗り越えられたのは、やっぱり練習量と、深津さんを信じてやってきたことだと思うんで。今回もまた最後までマンツーで練習を見てもらってるんですけど、やることはほとんどやってきました」
[nextpage]
絶対後悔させないような内容にする
──今、深津さんとの練習で一番やっていることというと?
「今は、競輪選手みたいにチャリ漕がされてますよ(笑)。ミットでラッシュとか全部やった後に、最後にそれをやるんで、もう全部そっちに持ってかれちゃうんですよ。でも試合でキツい時のメンタルは、そこで育てられてますね」
──やっぱり、そのメンタル面を一番どうにかしないとということを、見抜かれたのでは?
「たぶん、ホントにそうですね(笑)。あの人も元々選手だったので、そういう部分も分かってたんじゃないかと思います。気持ちでは、とりあえずもう負けないっすね。相手が格上だとしても」
──その言葉が出る時点で、以前とは違う気がします。今回、最終的にはどう勝ちたいですか?
「やっぱりKNOCK OUTなんで、倒して勝つのが一番KNOCK OUTっぽいっすよね。軍司もK-1から来た選手ですけど、やっぱりKNOCK OUTらしく、倒して勝つのが一番だと思います」
──その倒し方も、今までもいろいろ見せてきていますよね。前回の跳びヒザもあるし、ヒジや蹴りもあるし。自分としては何が一番いいんですか?
「何がいいっすかね? でも、あんまり欲がないというか、今までもなるようにしかなってきてないんで」
──「あの時のあの倒し方は自分でもよかったな!」みたいなのはないですか?
「いや、何もないっすよ」
──ないんですか!
「たまたま倒れてくれただけだと思ってますからね、自分は。練習して、狙った技で勝ったみたいな感じとかも、ないんすよ。前回だって、跳びヒザなんて練習してないし」
──「倒せちゃった」的な?
「そうっすね。練習ではいろんなことをやってるんで、それが何かしら当たって倒れたぐらいの感覚ですね。でも、じゃあ軍司を倒すってなったら何かって言われたら…やっぱり、確率的にはヒジじゃないっすかね。倒すっていうか、カットしてTKOで」
──ヒジで決めると。
「はい。パンチでは倒れてくれなそうじゃないすか。打たれ強そうなんで」
──そういうことですか(笑)。
「まあでもヒジで切って、まだ闘えるのに止められるっていう悔しさを、味わわせます」
──ではその先なんですが、9月大会では同じ階級のチャンピオンが決まりましたよね。そこについてはどうですか?
「龍聖っすよね。でも試合が決まらない限りは何とも思わないです。今はそんなに気にしてないっすね」
──試合が決まるまでは、考えないタイプなんですか? 「あのチャンピオンを目指して」みたいなこともない?
「そうっすね。強いヤツを倒していけば、絶対チャンピオンにはなれると思ってるんで。だから、いずれあるとは思ってはいますけど。とりあえず目の前の強いヤツを、誰が相手でも自分らしく倒すっていうだけっすね」
──そこも変わらず、やっていくだけと。
「はい。だから自分が負けたら、軍司に『龍聖とやれ』って言いますよ」
──「どうして負けた相手に言われなきゃいけないんだ」って言われると思います(笑)。しかし前回のKOも含めて、「深津さんとのトレーニングで変わったっすよ!」という話になるかと思ったんですが…。
「いやあ、なかなか人は変わんないっすよね(笑)。でも逆に、今自由に闘えてるのは、性格が変わってないからだと思ってるんで。そうじゃないと、深津さんのトレーニングのせいでネガティブな性格になっちゃうんで。まだ楽観的な方が、やっぱ自分らしくていいっすね」
──結論が見えた気がします(笑)。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「決まったからには、自分はやるだけなんで。もう、最後までよく見てほしいっすね。絶対後悔させないような内容にするんで」