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【DEEP】酒井がメガトンKO防衛で「DEEPであと2回」、松嶋が劉獅に圧勝、江藤が最大4P差で野村に完勝、海飛が五明に蹴り勝つ、窪田が力也に一本勝ち、泉が小金に競り勝ち、雅が平松に組み勝ち

2023/07/02 17:07
『DEEP 114 IMPACT』速報 2023年7月2日(日)後楽園ホール開場/17:30 開始/18:00U-NEXT、サムライTV、DEEP/DEEP JEWELS メンバーシップで配信 【写真】第5試合前に2月の対抗戦で逆転負けしたDEEP勢が、9月18日に後楽園ホールで行われるBLACKCOMBATとの対抗戦に4王者の出陣を発表(※メインの王者も参加)。7対7の対抗戦となる。 ▼第9試合 DEEP メガトン王座戦 5分3R〇酒井リョウ(レンジャージム)王者 108.75kg[1R 0分44秒 TKO] ※パウンド×水野竜也(フリー)挑戦者 105.05kg※酒井が王座防衛  両者は2019年10月に対戦、2Rで水野が反則勝ちしており、今回は約3年8か月ぶりの対決となる。当時は水野はミドル級王者のままメガトン級で試合をしていたが、今回はメガトン級に本格転向してのタイトルマッチとなる。  酒井は、2022年11月に「DEEPメガトン級暫定王者決定戦」として赤沢幸典と対戦し、1R、33秒でTKO勝ち、同級王座についた。2021年10月のケニー中村戦、2022年3月の大成戦に続く3連勝を飾っている。  対する水野は、2018年2月に奥野泰舗に一本勝ちでミドル級王座を獲得。その後もイ・ウンス、桜井隆多、中井光義、酒井リョウ、ジョシュア・ロビソンらを相手に8連勝を飾るが、2020年11月にジョアンオ・バティスタ・吉村に2R TKO負けで連勝がストップ。2021年7月にミドル級のベルトを賭けてバティスタと再戦も同じく2R TKO負け。王座陥落した。  2021年12月大会でメガトン級で参戦し、誠悟を1R 左ストレートからの右サッカーキックでTKOに下すと、2022年12月に稲田将を1R 19秒、右ヒザからのパウンドでTKOに下して2連勝。王座挑戦を決めた。 水野「やっと待ちに待ったこの日が来たなと思っています。この日のためにほんとうに一生懸命練習してきたんで、そのすべてを酒井選手にぶつけて、過去最高のDEEPメガトンのタイトルマッチにしたいと思います。応援、よろしくお願いします。あとさっきの背中の一撃(※互いにハグ時に酒井が水野の背中をはたく)、ちょっと赤くなってないですか? 試合前はもうちょっと優しくしてほしいなと思いました(笑)」 酒井「今日まで自分も必死になって練習して怪我無く明日を迎えることがfできたんで、明日は最高ないままでにないインパクトを残せるような、みんなに嵐を起こすような稲妻をぶちかますように僕がKOするので、必ず観に来てください」  1R、サウスポー構えから左インローを当てる水野。酒井は詰めて左ロー。そこに左ストレートを狙う水野。さらに右も振るが空振り。  距離を詰めてワンツーからショートの左をヒットさせた酒井! 打ち合いに持ち込み、金網背にした水野が首相撲で腕を伸ばしてきたところに左右をヒット! ダウンを奪うとサイドバックからパウンドを脇の下、上からと連打し、レフェリーが間に入った。  1R KO防衛した酒井は「2つだけ言いたいことがあります。DEEPやめられないですね。俺ももう後長くない。DEEPであと2回。さっきベルトを持ってチャンピオンが並びましたけど、韓国(BLACKCOMBAT)とのメガトン対抗戦は俺でいいですよね? あと最後は一番強いヤツとやりたいので、佐伯さん、ジョシュ・バーネットを呼んでください。やっぱメインはKOじゃないとね!」と語った。 [nextpage] ▼第8試合 DEEP 68kg契約 5分3R〇松嶋こよみ(日本・パンクラスイズム横浜)67.75kg 13勝6敗[1R 1分54秒 TKO] ※サッカーキック×劉獅(KIBA マーシャルアーツクラブ)67.9kg 9勝10敗2分※当初、松嶋と対戦予定のガブリエル・シウバが「飛行機に乗り遅れ、体重が落ちないため」試合キャンセル、3日前オファーで劉獅が参戦  松嶋は、修斗でプロデビュー後、2015年にウェルター級新人王を獲得。2016年9月にPANCRASEに初参戦し、当時フェザー級5位の牛久絢太郎に一本勝ち。2018年にはISAOと同級暫定王座を争った。  同年から参戦したONE Championshipではフェザー級2位にランキング。ゲイリー・トノン戦後、UFCを目指し、2022年の『ROAD TO UFC』に参戦も、準決勝で中国のイー・ジャーにスプリット判定で敗れ、契約ならなかった。2023年の『ROAD TO UFC』シーズン2出場も噂されたが、そのリストに名前は無く、今回のDEEP初参戦となった。  当初松嶋は、元UFCのガブリエル・シルバ(TEAM NOGUEIRA)と対戦予定も、シルバが「飛行機に乗り遅れると共に体重が落ちないために試合をキャンセル」。松嶋との試合に名乗りを挙げていた劉獅に白羽の矢が立ち、松嶋との対戦が決定した。  劉獅こと高塩竜司は、元栃木県警職員で2015年12月のDEEPフューチャー キングトーナメントライト級優勝。2018年に神田コウヤを右ストレートからのパウンドでTKO、2019年に樋口武大の寝技を凌いでトップからのパウンドでTKO勝ちを収め、2020年には朝倉未来一年チャレンジの西谷大成に判定勝利している。  2022年は3月に高野優樹に判定負け後、7月に鷹辰に1R、カットによるドクターストップで勝利。9月に拓MAXにスプリット判定勝ちで2連勝も、12月の前戦ではTRIBEの狩野優に判定負け。今回は大会3日前のオファーを受けて、68kg契約で松嶋こよみと対戦する。 (※前日計量時のコメント) 劉獅「3日前、2日前くらいに試合が決定したんですけど、まったく動揺とかはしてなくて、こういうチャンスを掴むために、ほんとうにずっと準備していました。今日も、スポンサーさんにいただいたナポレオンのパンツを穿いていますが、明日は革命を起こします。松嶋選手よろしくお願いします」 松嶋「えーと……まあ、特には言うことはないんですけど、明日は応援よろしくお願いします」  1R、予告通り、ガードを固めてオーソで前に出る劉獅。松嶋はオーソからサウスポー構えにスイッチして左の軸足蹴りで劉獅を崩す。さらに左ミドル。その蹴り足を掴む劉獅だが、片足立ちで足を抜く松嶋。右ストレートを打つ劉獅をかわしながら、再び軸足にローを当てる松嶋だが、バランスを崩すとすぐに立ち上がり首相撲。劉獅から離れる。  劉獅の遠間からのワンツーを見切る松嶋。オーソから右の後ろ廻し蹴りを腹に効かせると詰めて飛び込むような右の突きをヒット! そのままマウントを奪う。  下から四つで抱き着き金網に上体立てる劉獅に、右ヒジを落とす松嶋。亀になる劉獅に、松嶋は左腕を十字にとらえようとしたか、その際で劉獅は立ち上がる。  サウスポー構えで左ミドルの松嶋と、オーソから右の蹴りは劉獅。バランスを崩した松嶋が後退すると、劉獅は走り込んでの右ミドルも蹴り足を掴んだ松嶋。右足を抜く劉獅。  松嶋はオーソに構えて右ロー。左の突きで飛び込み、首相撲から左ヒザ蹴り。左で脇を差し上げるも、嫌った劉獅が離れる。ワンツースリーで前進する劉獅をバックステップでかわす松嶋。  下がりながら、劉獅が右から左を放ったところを「見えている」松嶋はわずかに頭を下げて右の突き! 前のめりにダウンし身体が伸びた劉獅にここでレフェリーは止めず、劉獅が頭をガードしながら両足を亀まで持っていったところで、見下ろしたままの松嶋は一瞬間を置いてから、ユニファイドルールにはない、サッカーキックを2発打ち込むとレフェリーが間に。松嶋はウォークアウトした。  試合後、松嶋は、「近々で相手が変わってしまってなんとも言えない気持ちでしたが、劉獅選手が受けてくれたおかげで試合が成立できてよかったと思います。ありがとうございました。ちょっと雑なところも多かったんで、またいちから作り直して頑張りますので、応援よろしくお願いします。今日は応援ありがとうございました」と初めて笑顔を見せて語った。 [nextpage] ▼第7試合 DEEP ライト級 5分3R〇江藤公洋(和術慧舟會 HEARTS)70.7kg[判定3-0] ※30-27×2, 30-26×野村駿太(BRAVE)70.7kg  専大レスリング部出身の江藤は、MMA21勝6敗2分。2020年9月の『Road to ONE』で青木真也に判定負けも、現在4連勝中。2021年9月の修斗で75kg契約でグンター・カルンダに判定勝ちで再起を飾ると、2022年4月のRIZINで雑賀ヤン坊達也に3R TKO勝ち。同年11月のDEEPで北岡悟に判定勝ち、そして2023年5月の前戦では川名TENCHO雄生に判定勝ちと、強豪相手に勝ち切る組みの強さを誇る。34歳で今回が30戦目となる。  対する野村は帝京大空手部出身で、MMA5勝1敗。五明宏人の2学年下の後輩で、2021年9月にMMAデビューし、前田啓伍に判定勝ち後、2戦目のVTJで宇佐美正パトリックに判定負け。しかしその後は4連勝中で、2022年3月に藤村健悟に1R TKO勝ち後、7月にDEEPに初参戦し、レスラーの泉武志にスプリット判定勝ち、12月に小金翔に2R TKO勝ち。そして2023年3月に川名TENCHO雄生に判定勝ちを収めている。  相手の打撃をさばいてのテイクダウン、コントロールに長けたベテラン江藤に対し、7戦目の野村は伝統派空手の打撃に近距離の打撃も融合させ、川名戦では強いテイクダウンディフェンスを見せるなど急速な進化を遂げている。MMAのなかでどちらの武器が強いか、勝者がライト級王座戦に近づく3R戦だ。 野村「明日は江藤選手と試合をしてもっと上に行くんで応援よろしくお願いします」 江藤「今まで積み上げてきたMMA、明日はドロドロのMMAをしっかりみせて沈めようと思うのでよろしくお願いします」  1R、スイッチする両者。オーソから右アッパーの野村に、江藤はダブルレッグからボディロックテイクダウン。ファーストコンタクトでバックを奪うとリアネイキドチョーク狙い。いったんは身体を伸ばされた野村も中腰になり座って防ぐ。  2R、江藤の前足に左右のローは野村。江藤はダブルレッグテイクダウンで右足をかけて引き出し尻を着かせて左手首をコントロール。座る野村に右手でパウンド。中腰になる野村をバックマウントで鉄槌を入れる。  3R、右カーフを連打し効かせた野村だが、体勢をl崩しながらも江藤はダブルレッグテイクダウン! 立とうとする野村のバックを奪い、野村の身体を伸ばして、1、2R同様にパウンド、リアネイキドチョーク狙い。野村は亀から座るが、そこに右足をかけた江藤はバックからこつこつとパウンド。最後はシングルバックからパウンドしてゴング。  判定は3-0(30-27×2, 30-26)の最大4P差のフルマークで江藤が勝利した。 [nextpage] ▼第6試合 DEEP フェザー級 5分2R×五明宏人(トラフォース赤坂)66.15kg[判定1-2] ※18-20海飛、19-19マスト五明、19-19マスト海飛〇海飛(和術慧舟會 HEARTS)66.1kg  伝統派空手出身の五明と、フルコンタクト空手出身の海飛の空手MMA対決。  トラフォース赤坂の五明は、2022年3月のフューチャーキングトーナメントで優勝し、5月のプロデビューから3戦全勝。わずか9カ月で王座戦に抜擢された。  2019年度の全日本空手道選手権大会男子個人組手で優勝の実績を持つ五明は、2022年5月のプロデビュー戦で佐藤勇駿に判定勝ちすると、8月にはゲオ・レバナに左ストレートを効かせての高速ラッシュで42秒、TKO勝利。11月には、アマチュアルーキー時代の朝倉未来に腕十字で一本勝ちの戦績を持つTATSUMIを相手に、1R 1分55秒、TKO勝ち。  2023年2月には「DEEPフェザー級暫定王者決定戦」を神田コウヤと争い、判定5-0で敗れ、プロ4戦目での戴冠はならなかった。  和術慧舟會HEARTSの海飛は、極真会館山口支部出身。2015年に全日本高校生空手道選手権で優勝し、その後はTEAM TEPPENでアマキックを経験。HEARTSでMMAに取り組んだ。  2020年12月のPANCRASEアマチュア全日本オープントーナメントライト級優勝。さらに2021年3月のDEEPフューチャーキングトーナメントフェザー級でも優勝し、7試合連続KO勝ち。  プロデビューの2021年を2勝2敗の五分でスタートすると、2022年3月に牧野滉風を2R TKO。同年4月のPOUND STORMでは鈴木崇矢も2R TKOに下し、2連勝。  しかし、2022年7月にムエタイ巧者の雅駿介に判定負け。2022年11月に力也の袈裟固めからのストレートアームバーに一本負け。2023年3月の窪田泰斗とのバンタム級戦では前日計量で500g超過。-2Pからスタートし、スプリット判定で敗れ、3連敗となっている。 海飛「しっかりフィニュシュして、(江藤)公洋さんにつなげたいと思うので応援、よろしくお願いします」 五明「MMAでも空手でも勝ちたいと思います。明日の試合、楽しみにしていてください。押忍」  1R、ともにサウスポー構え。先に動いたのは五明。右の突きから左フック。かわした海飛は、ジャブを突きながら間合いを詰めていく。右インロー、左カーフを前足に突く海飛。左フックを伸ばす五明。  高いガードの海飛は前に出てジャブからローを当てる五明はワンツースリーの飛び込みもさばく海飛。さらにワンツーは遠いも、続くワンツースリーをヒット。回転の速い五明に、下がった海飛は再び圧力をかけて左カーフをヒット。  スタンス広く前足を踏ん張り重心のかかる五明の構えにカーフを狙う。さらに戻しの速い右インローも前足に。  五明は伝統派空手らしく前手を伸ばして飛び込んで左の突き。海飛の右の入りに左を外から合わせる。さらに左ボディもポイント制らしく速い突きも海飛は構わず前に。  右を下から突き上げるように飛び込み、左フックで身体が右に流れた五明。そこに左フックを当てた海飛は、五明が向き直ってきたところに右の上段の蹴り! 五明は右手でガードするもつま先はテンプルにもらう。  すぐさま詰める海飛は、下がる五明の前足に左右ロー。右インローを当てて、右ストレート。スウェイでかわす五明だが後手に。左ローの海飛。五明の右外足が赤く腫れる。  海飛の入りに左右を狙う五明だが足はそのまま。ワンツーから右ハイに繋ぐ海飛。さばく五明だが金網背に。右ミドルはさばく海飛が右ヒジで飛び込むが、それをかわした五明はボディロック。  海飛の左手首を背後から掴んで右を打つが、いったん背中を向けてから海飛が正対すると、五明は離れ際に左右。  右前蹴りの五明。左カーフを返す海飛。五明はワンツー、次は海飛の入りに左をヒット。前に出てきた五明に右回りでさばく海飛はその打ち終わりを狙う。  さらに五明がスタンス広く構えると、前足にカーフキック! 五明の左の蹴りを右足でチェックする海飛。五明はワンツーの飛び込みで左を頬に当てるが威力に欠ける。  いったんステップバックした海飛は右インローを当てて、下がった五明に歩くように右ハイとつなぐ。これは左にかわした五明。追う海飛は右のサイドキック。左カーフ。そこにワンツーのカウンターを狙う五明。  中間距離では右の三日月蹴りを腹に突く海飛。五明のワンツーをかわして右ハイ。ブロックする五明を下がらせる。最後に左右ローを前足に突いてゴング。  2R、右前手を伸ばしてそのままヒジ打ちのフェイントを見せる海飛。五明は左ストレート。しかし海飛は左カーフを当て、圧力をかけながらも左ローを突いていく。  右を外からはたく五明は右回りに。ワンツーを2度飛び込む五明だが、カーフのせいか上体が先に出るように。  さらに左カーフを当てる海飛。ジャブ、ストレートを見せてから得意のサウスポー構えからの右ハイ。ここはさばいた五明。シングルレッグに入るが首相撲に切り替え離れる。  右の飛び込みの海飛に、右を返す五明。ワンツーは大きいが遠い。外からのワンツーはブロッキングする海飛。ジャブを突き右ハイで前に出る海飛。インローを当てる海飛に、五明はダブルレッグでドライブするが、差し上げる海飛にヒザ蹴りを狙い離れる。  間合いが空くと左カーフを当てる海飛。左ストレートの打ち終わりに五明も左を突く。  仕切り直しの度に左ローを被弾する五明。海飛は右足で蹴ってそのまま右で飛び込む。ワンツーの左は伸びるがスウェイする海飛。五明は攻めが単調となる。  スイッチしての右ハイで前に出る海飛。手を伸ばしてから跳びヒザを見せると右ジャブをヒット。五明の左は振りが大きくなる。  五明の右フックに、サウスポー構えの海飛は右ハイ! 頭を揺らしながらも蹴り足を掴んだ五明は前に。足を抜く海飛は右インローに五明はバランスを崩す。  足が動いているのは海飛。五明のその場のワンツーをかわしてダブルレッグを仕掛けるも深追いはせず。左の後ろ廻し蹴りを見せた五明に海飛も右ハイ。ブロックした五明に今度は左カーフを当てて、五明が前に出てきたところに前手の右フックを当ててゴング。  判定は2-1に割れ、20-18海飛、19-19マスト五明、19-19マスト海飛で、蹴りに突破口を見出した海飛がストライカー対決を制した。 [nextpage] ▼第5試合 DEEP バンタム級 5分2R×力也(KING OF LIBLTY)61.55kg[1R 3分27秒 キムラロック]〇窪田泰斗(FourRhombus)61.6kg  力也は、日体大レスリング部出身。グレコローマン60kg級で全日本学生選手権を2012年と2013年の2度制している。2021年に上位陣相手に1勝3敗と苦しんだものの、2022年から4連勝。林健太、三好真大、海飛、渡部修斗を相手に2KO・TKO、2つの一本勝ちとすべて1Rフィニッシュ勝利している。  海飛には首投げからのVクロス、2月の渡部戦では右フックからのパウンドで27秒KOと、仕掛けは強引なところはあるものの、決定力を持つ。しかし、2023年5月のDEEPで前バンタム級暫定王者のCOROと対戦し、1Rに三角絞めを極められ一本負け。今回が再起戦となる。MMA7勝7敗。  対する窪田は、MMA11勝5敗。2016年4月から2017年7月までに怒涛の7連勝をマークも、北田俊亮、オーロラユーキ、横山恭典、鈴木琢仁に敗れてコロナ禍のなか2年間のブランクを作る。2022年12月に復帰し、木下尚祐に判定勝ち。2023年3月の前戦では体重超過で-2Pスタートの海飛の打撃に苦しみながらも組みで上回りスプリット判定勝ち、2連勝をマークしている。  ともに組みを得意とするなか、瞬発力を持つ力也の打撃と組みに対し、窪田は足技も交えた粘り強い組みで2Rを通して勝負となるか。 窪田「明日も勝って3連勝して、必ずDEEPのチャンピオンになれるようにやっていきます。応援、よろしくお願いします」 力也「明日はバチバチの試合をして勝ちます」  1R、ともにサウスポー構え。窪田は左カーフ狙い。力也は左を振って組んで力強いボディロックテイクダウン! すぐさまバックからリアネイキドチョークを狙うが正対した窪田はハーフで凌ぐ。ブレーク。  スタンドで右を当てた力也が右アッパーも当てて前へ! しかし受けて立つ窪田も右を返すと崩れた力也を押し倒して、シングルレッグも潰すと左腕にキムラロックを極めて絞り、タップを奪った。  窪田は「今日のために毎日必死にやってきました。力也選手ありがとうございます。復帰から3連勝。バンタムからなら10連勝なんで、必ずチャンピオンになります」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 DEEP ライト級 5分2R×小金 翔(UFC Gym Japan)70.6kg[判定0-3] ※19-19マスト判定泉×2, 18-20〇泉 武志(FIGHTER'S FLOW)70.65kg  ZSTライト級王者の小金は、MMA20勝5敗2分。2021年9月にDEEPに参戦し、大原樹理にスプリット判定で敗れたものの、渡辺悠太、ケンヤスキー相手に2連勝。2022年12月の前戦では野村駿太に2R TKO負けで今回は再起戦となる。2021年6月にはシュートボクシングにも参戦し、海人に判定負けもフィニュシュはさせなかった。  泉は、MMA3勝2敗。日体大レスリング部出身でインカレでグレコローマン60kg級優勝。17年にはアジア選手権71kg級で優勝の実績を持つ。2022年4月にRIZINでMMAプロデビューもグラント・ボグダノフに3R TKO負け。7月に野村駿太に判定負けも、以降3連勝中。THE☆ナマハケ、前田啓伍に判定勝ちすると、2023年3月の前戦でも井上竜旗にユナニマス判定で勝利している。 泉「また強くなったところを見せるつけるんで、よかったら見てください。応援よろしくお願いします」 小金「しっかり準備してきたんで、全力で勝ちたいと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。右ボディストレートから右を振ってスタンドせ組んでクラッチした泉。右で小手に巻く小金を崩してボディロックテイクダウン。ハーフで背中を着かされた小金。上体を立てる小金を左で枕に再び寝かせて細かいパウンド。小金が二十がらみから左足を抱えてスイープしかけたところでゴング。  2R、左ジャブから右で泉の腰を落とさせる小金! 詰めるが、組んで凌ぐ泉が右を返して右で差して押し込みボディロックテイクダウン、下の小金はハーフも背中を着かされる。泉は右で脇差し、左で枕に、解いてヒジ打ちも、そのスペースで小金は立ち上がりゴング。  判定は-0(19-19マスト判定泉×2, 20-18)で泉が勝利した。 [nextpage] ▼第3試合 DEEP バンタム級 5分2R×平松 翔(パラエストラ松戸)61.6kg[判定0-3] ※18-20×3〇雅 駿介(CAVE)61.65kg  平松はMMA5勝3敗。デビューから2連敗も、2021年10月に海飛に1R カウンターの右ストレートでKO勝ちすると、2022年3月に山口コウタに右カウンターのテンカオで1R TKO勝ち。同年8月にMG眞介に左三日月蹴りを効かせての左フックで1R TKO勝ちと3試合連続の1Rフィニュシュ勝利。  しかし同年12月の元英雄伝説アジア王者のRYUKIの左ストレートを浴びて1R TKO負け。2023年4月のDEEP OSAKAで元DEEP☆KICK王者の谷岡祐樹を1R 右ストレートでKOし、再起を遂げている。  対する雅も平松と同じMMA5勝3敗。元ムエタイ3冠王で、2021年7月に平松も敗れたRYUKIに1R TKO負け後、現UFCの風間敏臣に一本負けで初の連敗を喫するも、その後は、中本龍平、海飛に判定勝ちすると、植田雄太に右カーフを効かせての背後からのパンチで1R TKO勝ちで3連勝をマーク。2022年11月に鹿志村仁之介にリアネイキドチョークで一本負けも、2023年3月の前戦でボンサイ柔術の内山拓真に判定勝ちを収めている。 雅「勝つのは当たり前なんですけど、バンタム級の試合、ほかにたくさん並んでいるんで、内容にこだわってなぎ倒します」 平松「雅選手、ムエタイ王者ということですけど、いまはトータル的に強いとい思うんで、ただ、僕はブン殴ることしかできないんで、必ずKOで勝てると思います」  1R、ともにオーソドックス構え。右ローの打ち合いから、雅が小外がけテイクダウン。それを足関節で切り返して立つ平松。右を突く雅はシングルレッグテイクダウンからサイドに出て肩固めへ。左手を耳に当てて防ぐ平松。雅はマウントに移行するも、平松は下から外掛け足関節狙いで立つ。ダブルレッグの雅に潜りから足関節の平松は外ヒールもゴング。  2R、雅のシングルレッグにギロチンを合わせに行く平松だが下に。首抜く雅は脇差し立とうとする平松に足をかけてバックへ。引き込み4の字で組んだ雅。正対して立つ平松は左右で前に出るがバッティングもレフェリーは流し、そこに雅はボディロック&小外がけテイクダウン。バック奪い、リアネイキドチョークを狙いゴング。  判定は20-18×3で組みで上回った雅が勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 DEEP バンタム級 5分2R〇日比野“エビ中”純也(ISHITSUNA MMA)61.6kg[判定3-0] ※19-19マスト日比野×2, 20-18×鹿志村仁之助(セロ・ロンゴ・ファイトチーム)61.45kg  MMA5勝2敗の日比野は3連勝中。2021年12月にヒロヤに判定負け後、RYOGAにスプリット判定勝ち、内山拓真に1R TKO勝ち。2022年11月の「RIZIN LANDMARK Vol. 4」では吉田陸を2R TKOに下している。  グラップラー鹿志村は、PANCRSE等で3連勝後、「ROAD TO UFC」で階級上でキ・ウォンビンに敗れたが、2022年11月に雅駿介に1R リアネイキドチョークで一本勝ち。2023年3月の前戦では、DJ.taikiに判定負けした。 鹿志村「前回負けちゃってるんで、今回は絶対勝ちたいなと思って練習してきました。それを明日はしっかり見せれたらと思います。よろしくお願いします」 日比野「“エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん”が8月5日、6日あるので楽しみです。以上です」  1R、サウスポー構えの鹿志村の左ヒザが、オーソの日比野の股間に入り、中断。日比野の右ローを掴んでテイクダウン奪う鹿志村に、ケージウォークで上を取り返した日比野。鹿島浦は下から4の字ロックでガード。インサイドの日比野は手を中央に、時折パウンド。三角絞め、足間狙いを抜いて、スタンドに。鹿志村は左ミドル。日比野は右ストレートを振り、右インローを当てる。  2R、右インロー。右ミドルハイを当てる日比野。左ミドル、ボディストレートの鹿志村はシングルレッグも切る日比野は左ジャブ、右ミドルハイ、後ろ廻し蹴りも見せる。互いに踏み込めずゴング。  判定3-0で打撃で上回った日比野が勝利した。 [nextpage] ▼第1試合 DEEP 60kg以下 5分2R×朝比奈龍希(トラフォース赤坂)59.8kg[1R 4分08秒 リアネイキドチョーク]〇秋元強真(パラエストラ柏)59.55kg  17歳・期待の秋元強真が、柔道で全日本強化指定選手に選ばれた経歴を持つ朝比奈龍希と対戦。トラフォース赤坂の朝比奈はMMA1勝2敗。コマネチ竜太に負傷TKO勝ち後、林健太、木下尚祐に判定負け。BreakingDown出場経験もあり。  パラエストラ柏の秋元は2勝0敗。GLADIATOR 018で宮川日向に判定勝ち後、2023年2月に高柳京之介に1R TKO勝ちと連勝中。 秋元「1R以内にKOして勝ちます」 朝比奈「やってきたことをしっかり出して第1試合から盛り上げるよう頑張ります。応援よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの秋元の左ローに組んでテイクダウンの朝比奈だが、秋元はスイッチから立ち上がり。なおも朝比奈はシングルレッグへ。金網背に凌ぐ秋元はヒジを頭に落とす。秋元はスイッチから一気にバックを奪い、リアネイキドチョーク!  勝利した秋元は「日本を代表して世界の強いやつと戦えるように頑張りますので名前を憶えてください」と語った。
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