キックボクシング
レポート

【RISE】原口健飛が鋭い左ミドルで初回KO勝ち、トーナメントは志朗が手こずるも判定勝ち、大﨑一貴が貫録のKO勝ち、田丸辰がペッシラーを初回KO、クマンドーイが1回戦突破、チャンヒョン・リーの鉄拳さく裂一撃KO、2度目の友情対決は政所仁が風音に競り勝ち

2023/07/02 13:07
ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2023 1st Round2023年7月2日(日)エディオンアリーナ大阪第1競技場 ▼メインイベント(第14試合)Super Fight!スーパーライト級(-65kg) 3分3R延長1R〇原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA世界ライトウェルター級王者)64.90kgKO 1R 1分31秒 ※左ミドルキック×アンバー・ボイナザロフ(ウズベキスタン/Anvar Muaythai/2018 EM Legendフェザー級トーナメント王者)64.20kg  原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISEライト級王座に就いた。  2020年10月には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。2021年2月には白鳥大珠に圧勝、9月もタップロンにKO勝ちしたが、11月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンに敗れて連勝がストップ。2022年4月、ロンペットを初回KOして復活すると、6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ち。しかし、9月のペットパノムルンとの再戦では延長戦で敗れRISE世界スーパーライト級(-65kg)王座を逃した。12月に元GLORYフェザー級王者のアダムチャックに圧勝すると、今年3月にはジェレミー・モンテーリョをKOしてISKA世界王座に就いた。戦績は24勝(15KO)3敗1分。  今回対戦するボイナザロフは2016・2017・2018年EM Legendフェザー級トーナメント王者で、2017年のGLORY 47フェザー級コンテンダートーナメントでは準決勝でファビオ・ピンカにKO勝ち、決勝でアブデラ・エズビリに判定負けもKnockout of the Nightを受賞した。2019年7月にはペットパノムルンとのGLORY世界タイトルマッチも経験。ムエタイでのキャリアが多く、あのセンチャイやラフィと対戦したことも。2020年からはMMAにも出場し、4勝(4KO)1敗で4戦目で敗れるまでは3連続初回KO勝ちをマークしている。戦績は95勝(63KO)27敗2分。  1R開始直後から左三日月蹴りを突き刺す原口。ボイナザロフもローを蹴り返す。原口は左ミドル&三日月から左ストレート、ボイナザロフも右ストレートを同時に打って来る。左ストレートと左ミドルで交互に攻める原口は、ボイナザロフの右フックに左ハイを合わせると、すかさず左ミドル。この一撃でボイナザロフはダウンし、そのまま立ち上がることは出来なかった。  見事なKOでメインを締めくくり、地元・大阪では約4年ぶりの勝利を収めた原口は「関西でメインでしかも2年連続結果残してなかったからめちゃめちゃホッとしています。僕は今まで今日もこうして強さを見せられたと思うし、格闘家っていろんな華がありますけれど、僕は強さだけ。原口は強いってことを海外でも日本でも証明していきたいと思います。先週、海人選手がGLORY決まったんですが、俺も行きたいです。いつでもいいから行かせてください。これらからも強さを証明していきます」と、強さを追い求めていくと宣言した。 [nextpage] ▼セミファイナル(第13試合)RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament(Aブロック)1回戦 3分3R延長1R〇志朗(BeWELLキックボクシングジム/RISE世界バンタム級王者)53.90kg判定3-0 ※30-29×3×ルベン・セオアネ(スペイン/Muay Sapein)54,0kg※志朗が準決勝へ進出。  志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。2022年4月には江幡塁をハイキックでKOしたが、6月の『THE MATCH 2022』では玖村将史にダウンを奪われて敗れた。10月には大﨑孔稀に延長戦の末に勝利。12月に鈴木真彦を破り、2023年3月にディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王座に就いた。戦績は28勝(12KO)5敗4分(タイの試合は除く)。  セオアネは10勝(3KO)1敗とキャリアは浅い21歳だが、K-1にも来日したISKA世界王者アクラム・ハミディに勝利している。今回ISKAの推薦を受けての参戦。伊藤隆RISE代表は「ムエタイを軸にしている若くてアグレッシブな選手」と評した。  志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。2022年4月には江幡塁をハイキックでKOしたが、6月の『THE MATCH 2022』では玖村将史にダウンを奪われて敗れた。10月には大﨑孔稀に延長戦の末に勝利。12月に鈴木真彦を破り、2023年3月にディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王座に就いた。戦績は28勝(12KO)5敗4分(タイの試合は除く)。  セオアネは10勝(3KO)1敗とキャリアは浅い21歳だが、K-1にも来日したISKA世界王者アクラム・ハミディに勝利している。今回ISKAの推薦を受けての参戦。伊藤隆RISE代表は「ムエタイを軸にしている若くてアグレッシブな選手」と評した。  1R、志朗はまず右ロー&右カーフ。好戦的なセオアネが左右ボディを打って来ると、志朗は右フックを打ち返す。さらにローとボディを攻めていく志朗だが、セオアネも強気に前へ出て打ち返す。  2Rもアグレッシブにパンチのコンビネーションを回転させるセオアネ。志朗は右カーフ&左インローを蹴りつつ、ボディを攻めて必殺の右ハイをかすめる。しかしセオアネは怯むことなくボディ中心の攻め。志朗は右ストレートを返す。  3R、志朗が右ローで明らかなダメージを負わせるが、セオアネは全く怯むことなく前へ出てボディ中心のパンチコンビネーション。志朗は攻撃を散らし、右ハイ、右ストレート、ボディとヒットさせていくもセオアネは左インローを蹴ってボディへパンチを放つ。場内からは『志朗』コールが沸き起こり、志朗も倒しに行ったが最後まで諦めない戦いを見せたセオアネ。判定3-0で志朗が勝利した。  志朗はマイクを持つと「こんな試合を見せてしまってすいませんでした。次はクマンドーイ選手、天心君といい勝負をした選手ですが、しっかり差を見せて勝たないと軽量級世界一になれないので、8月は54kgにしっかりアジャストした志朗を見せます」と、満足できないといった表情で話した。 [nextpage] ▼第12試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament(Bブロック)1回戦 3分3R延長1R〇大﨑一貴(OISHI GYM/ISKAオリエンタルルール 世界フライ級王者)54.0kgKO 2R 1分41秒 ※右カーフキック×アイマン・ラマー(フランス/URBAN MULTI BOXING/WFCフランス バンタム級王者)53.10kg※大﨑が準決勝へ進出。  大﨑はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。今年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王座に就いている。現在18連勝中。戦績は40勝(21KO)5敗2分1無効試合。  アイマンはフランス在住のスパニッシュファイターで、17歳にしてWFCフランス バンタム級王座、XFCバンタム級王座を獲得。今年3月には『Enfusion』に参戦し3RKO勝利を収め、Enfusion ECEシリーズ アンダー18トップコンテンダーとなっている。まだ17歳だけにあどけない風貌だが、ゴングと同時にパンチ主体のコンビネーションでラッシュを仕掛け、回転技を織り交ぜながら攻め続ける獰猛なスタイルを持つ。海外サイトでは「すい星のごとく現れた天才児」と紹介されることも。戦績は8勝(6KO)2敗。  1R、ラマ―は左ボディにつなげるコンビネーションパンチを回転させ、そのスピードで場内をどよめかせる。その後もコンビネーションでパンチを繰り出していく。しかし、大﨑は慌てることなく右ボディを叩き込んで動きを止めると、左ボディ、ヒザ蹴りと必殺のボディ攻め。左ボディと見せての左フックもヒットさせる。  2R、大﨑はボディだけでなく右カーフを蹴る。左ボディ、左フック、そして右ローと攻撃を振り分ける大﨑は右カーフでダウンを奪う。立ち上がったラマ―は飛びヒザ、パンチで反撃する粘り強さを見せたが、大﨑がボディで畳みかけて右カーフを蹴ると2度目のダウン。3度目も大﨑が右カーフで倒し、大﨑のKO勝ちとなった。  大﨑はマイクを持つと「凄い若い選手でけっこうガンガン来るかなと思って。本当は1Rで倒したかったんですけれど時間かかっちゃいました。次8月、田丸選手が1RでKOして、入場する前にやりましょうと言ってくれたので、次は2回目の対戦ですけれどまた僕が勝って決勝へ行きます。必ず僕が優勝して世界チャンピオンになります」と宣言した。 [nextpage] ▼第11試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament(Bブロック)1回戦 3分3R延長1R〇田丸 辰(TRY HARD GYM/RISEスーパーフライ級王者)53.95kgKO 1R 2分57秒 ※左ヒザ蹴り×ペッシラー・ウォー・ウラチャー(タイ/Wor.Auracha/WPMF世界ライトフライ級王者)53.65kg※田丸が準決勝へ進出。  田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシング技術とディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃で2018年11月に初代RISEスーパーフライ級王者となった。2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫し、2020年9月の2度目の防衛戦で大崎一貴に敗れて王座陥落。2021年7月の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」でも1回戦で政所仁に敗れるなどスランプに陥ったが、2022年に階級を下げて臨んだ「初代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント」で優勝し、二階級制覇を達成した。今年1月にはクンスックノーイ、3月には風音に勝利している。戦績は14勝(2KO)3敗1無効試合。  ペッシラーは2021年4月のBOMにて石井一成とWBCムエタイ世界スーパーフライ級(52.16kg)王者決定戦が組まれるも、コロナ禍のため来日が中止。サウスポースタイルのフィームー(ミドルキックを主体にして離れて戦うテクニシャンタイプ)。KO率はそこまで高くないがタイのギャンブラーには人気の高い選手だという。16歳までにTrue4U 108ポンド王座とWPMF世界ライトフライ級王座を保持。2019年12月のBOMに初来日し、WPMF世界ライトフライ級(48.99kg) 王座決定戦で当時ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者だった竜哉・エイワスポーツジムと対戦。左ミドルとヒザ蹴りを駆使して判定2-0で勝利を奪っている。また、昨年6月にはクマンドーイにもダウンを奪って勝利した。  1R、ローの蹴り合いからスタート。田丸は左右を蹴り上げて中足を当てる三日月蹴りを何度も繰り出す。まだ様子見のペッシラーに田丸が左ボディを叩き込むと、田丸は一気に前へ出て左ボディからの左ヒザ蹴り。これがグサリと突き刺さり、ペッシラーはうずくまってダウン。田丸の圧巻のKO勝ちとなった。ペッシラーは長い時間立ち上がれないほどのダメージを負った。  マイクを持った田丸は「凄い強敵だったので対策とかめちゃくちゃして強いのが分かっていたからこそここまで仕上げることが出来ました。前回2年前、この場所で政所選手に負けて、絶対に大阪で勝って強くなったところを見せたかったのでいい勝ち方が出来て良かったです。3年前に大﨑選手に負けてからずっとリベンジしたかったし、大﨑選手が勝ち上がってきたら最後のチャンス。自分が連勝を止めら場いいストーリーになります。僕が大﨑選手を倒して世界一になります」と、大﨑へのリベンジと優勝を宣言した。 [nextpage] ▼第10試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament(Aブロック)1回戦 3分3R延長1R〇クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者)53.85kg判定3-0 ※30-29、30-28×2×モハメッド・カルーア(ベルギー/DCボクシングジム/ISKAムエタイ インターコンチネンタルバンタム級王者)53.65kg※クマンドーイが準決勝へ進出。  クマンドーイは2020年大晦日に開催された『RIZIN.26』で那須川天心とヒジ打ちなし&ワンキャッチワンアタックのキックボクシングルールで対戦、判定で敗れたとは言え思い切りのよいパンチと重いミドルキックで場内を沸かせた。過去にはロッタン・ジットムアンノンに勝利している。これまでオムノーイスタジアム認定フライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座を獲得し、2022年3月には「True4U」スーパーフライ級王座とラジャダムナンスタジアム認定同級王座が懸けられたダブルタイトルマッチにて、左フックでダウンを奪い二冠王に。4月の来日では福田海斗にダウンを奪われて敗れている。伊藤代表は「ムエタイ史上屈指の攻撃力を持ち、ボクシング転向を目指してパンチを強化している」と評した。  カルーアはEnfusionに出場している22勝(4KO)7敗の24歳。163cmのクマンドーイに対して身長171cm。昨年9月に初来日し、元NJKFバンタム級王者・甲斐元太郎に勝利してISKAムエタイ・インターコンチネンタル・バンタム級王座に就いたほか、WFMCヨーロッパフェザー級王座も獲得している。  1R、いきなり右フックを放つカルーアにクマンドーイは左フックを返す。大振りだがスピードのある左右フックを繰り出すカルーアに、クマンドーイは左フックを狙い撃ち。空振りしても右ローをフォローしていく。  2R、カルーアの左右フックにクマンドーイは左ミドルで応戦。この左ミドルが何度も決まるが、カルーアはお構いなしに突進して左右フック、左ボディを打つ。クマンドーイはパワーに押され気味だが、しっかりと右ロー、左ミドルを蹴り、左フックを振るう。  3Rはクマンドーイもパンチを回転させる。左右フックから右ローにつなぎ、この右ローでカルーアが大きく揺らぐ。それでも前に出て左右フック&左ボディを打つ。タフなカルーアだが、クマンドーイが左ミドル、パンチのコンビネーションから右ローでしっかりと差を付け、判定3-0で勝利。  クマンドーイは「今日はとても嬉しいです。試合に勝ったのでまた日本に来たいと思います。今回は僕のキックボクシングの試合は2回目なのでとても緊張しました。次はもっといい試合をします」と語った。 [nextpage] ▼第9試合 オープンフィンガーグローブマッチ -63kg契約 3分3R〇チャンヒョン・リー(韓国/RAON/第5代RISEスーパーフェザー級王者)62.85kgKO 1R 1分11秒 ※左フック×山口侑馬(道化倶楽部/RISEライト級11位)62.80kg“韓国の鉄拳”リーは強打を武器に数々の日本人ファイターを撃破。2017年にRISEスーパーフェザー級王座を戴冠。2018年にはKNOCK OUTアジアトーナメント(ヒジあり)に出場すると町田光、森井洋介をTKOで下し決勝戦へ駒を進めたもののヨードレックペットに敗れ準優勝。2019年3月より開幕した「RISE WORLD SERIES -61kgトーナメント」では1回戦で裕樹に勝利したが、準決勝で梅野源治に敗れた。2022年7月、約2年半ぶりに来日して暫定王者の一馬と王座統一戦を行い、ダウンを奪われるも逆転KOで初防衛に成功。10月には中村寛から2度のダウンを奪ってTKO勝ち。今年1月には常陸飛雄馬との延長戦にわたる激闘で勝利し、2度目の防衛に成功した。戦績は29勝(15KO)12敗1分。  山口は大阪山口兄弟の弟で、Innovation、DEEP☆KICK 60kg級でタイトル獲得経験を持つ。KNOCK OUTで活躍し、兄同様の倒すか倒されるかのド突き合いファイトを展開。RISEでは2019年7月の後楽園ホール大会で、4勝4KO無敗のホープ森香津眞を2RにKOで仕留め、9月にはRISEスーパーライト級王座決定戦へ進出したが山田洸誓にKO負け。2021年5月にRISE初のOFGマッチでYA-MANと対戦してKO負けを喫し、2022年2月の『RISE FIGHT CLUB』で再起戦を行ったが、木村”ケルベロス”颯太に判定負け。8月には伊藤澄哉と対戦も偶発性のサミングによる負傷判定での勝利と不完全燃焼に終わった。戦績は20勝(14KO)15敗2分。 1R、リーはしっかりジャブを突いていき、右ストレートの強打。山口が左ボディを打つと左ボディを返す。徐々に回転を上げていくリーは左ボディを叩き込んでからの左フック。山口は吹っ飛びようにダウンし、激しくマットに頭を打ち付ける。立ち上がろうとするも頭が上がらず、リーの衝撃KOとなった。 リーはマイクを持つと「これからも強い選手と戦って勝てるように努力します。世界で戦う選手の応援よろしくお願いします」と笑顔でアピールした。 [nextpage] ▼第8試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament リザーブマッチ 3分3R延長1R×風音(TEAM TEPPEN/RISEスーパーフライ級1位)53.95kg延長R 判定1-2 ※9-10×2、10-9〇政所 仁(魁塾/RISEスーパーフライ級4位)53.90kg※本戦の判定は30-29、29-29、29-29  風音はプロキャリア前半は関西を中心に活躍し、2019年3月にTEAM TEPPENに移籍。他団体王者キラーぶりを発揮して頭角を表し、2021年の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では江幡睦、政所仁、志朗にいずれも“番狂わせ”の勝利を収めて優勝。2022年4月には那須川天心のRISEファイナルマッチの相手に抜擢され判定2-0で惜敗したが、6月の『THE MATCH 2022』では黒田斗真に延長戦で勝利した。10月には大﨑一貴のRISEスーパーフライ級王座に挑戦も、判定2-0で惜敗。今年3月の田丸辰戦で敗れトーナメント本戦出場を逃した。戦績は17勝(6KO)8敗とした。  政所はバルカン砲とも評される回転の早い打撃と相手の意表を付く技を武器に多くの強豪を破りJ-NETWORKフライ級王座、WBKF世界スーパーフライ級王座を獲得。2021年9月のDoA-53kgトーナメント一回戦で田丸辰にリベンジを果たすも準優勝で風音に判定負け。その後、佐藤執斗と無効試合、花岡竜にはTKO負けと白星から遠ざかったが、2022年12月に滉大から判定勝ちで再起。戦績は16勝(4KO)10敗1無効試合。  1R、左手を下げた構えから飛び込んでの攻撃を見せる風音に政所は右カーフを狙い撃ち。政所のローがローブローとなって一時中断。再開後も右カーフをどんどん蹴っていく政所に風音は右ミドル、思い切った右ストレートも政所が強烈な左右ボディ、右ボディストレート。政所は手応えを感じたかラウンドが終わると雄叫びをあげる。 2R、風音は思い切り踏み込んでの右ストレート、左フックを放って前へ出ていく。政所も左右フックで迎え撃つ。打ち合いに持ち込みたい風音に政所は打ち合いには付き合わずパンチを当てに行き、風音は右ミドルも蹴る。  3R、ガムシャラな攻撃で前へ出る風音に政所も受けて立つ。激しく交錯させる両者、風音がバックハンドブローを繰り出せば政所も同じ技を返す場面が2度見られた。一歩も退かない打ち合いはドローで延長戦へ。  延長Rも両者ガムシャラに打ち合う。風音が序盤に右ストレートをクリーンヒットすれば、中盤に政所も右ストレートをヒット。風音は政所のパンチに左ミドルを連打。政所は飛びヒザ蹴りなどダイナミックな技も織り交ぜる。手数を出して前に出る風音だが、ヒットは政所の方が優ったか。ラスト10秒のコールがあると、場内からは試合終了まで拍手が続いた。 判定は2-1で政所がリベンジ。歓喜する政所、顔をくしゃくしゃにする風音。最後に両者は抱き合って互いの健闘を称え合った。  笑顔が絶えない政所はマイクを持つと「ほんまに僕に1回勝っていてメリットもないのに受けてくれたありがとう。風音がいるからこれだけ仕上げてここまで来れたと思う。自分らはリザーブマッチでやる器じゃないと思うから、次はタイトルマッチやトーナメントの決勝でやりたいと思います。僕はこんなもんじゃないので、今日は風音が強かったのでこうなったけれど次はスカッと勝ちます」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼第7試合 Super Fight!ウェルター級(-67.5kg) 3分3R延長1R〇中野椋太(誠至会/S1世界ウェルター級王者)67.65kg→67.55kg→67.45kgKO 2R 1分03秒 ※左バックハンドブロー×イ・ソンヒョン(韓国/RAON/第4代RISEミドル級王者)67.30kg  中野は2018年12月にNJKFウェルター級王者になった左フックを得意とするアグレッシブファイター。RISE初参戦となった2019年7月、憂也に初回KOで勝利。10月には65kg級のS1ジャパントーナメントで優勝。RISE2度目の参戦となった2020年2月にはスーパーライト級王者・山田洸誓に判定負けを喫するが、11月のRISEでは山口裕人から左フックでダウンを奪って勝利した。2021年7月にはWBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。2022年3月、5月の「第3代RISEウェルター級(-67.5kg)王座決定トーナメント」を制して王座に就いたが、8月にチャド・コリンズに初回TKO負けを喫した。今回はそれ以来の試合となる。戦績は21勝(10KO)7敗。 “コリアンモンスター“ソンヒョンは日本ではRISEで活躍、世界を股にかけて試合をするトップファイターで、戦績は67勝(17KO)10敗2分。ブアカーオ・バンチャメーク、佐藤嘉洋とも対戦経験があり、RISE三階級制覇の裕樹、シュートボクシング世界王者の鈴木博昭、HOOST CUP王者の麻原将平など国内トップファイターを次々と撃破。2019年7月には松倉信太郎と第4代RISEミドル級王座決定戦を争い、第2代ライト級王座に続いての2階級制覇を達成。2021年11月には北アイルランドでWKN世界ウェルター級王座も獲得している。今年3月、RISEミドル級王座の初防衛戦に臨んだが、海人に敗れて王座を失った。4月には韓国でKO勝ちし、KTK-70kg王座に就いている。今回からウェルター級に階級を下げて臨む。  1R、右ミドルを蹴っていく中野にソンヒョンは思い切り右ストレートを打っていく。中野も得意の左フックを返す。中野は左ミドルを軸にして左フック、左アッパー。ソンヒョンはジャブの打ち合いを制して右に繋ぐ。  2R、圧を強めて左ボディを叩いていくソンヒョン。中野の右ミドルをスウェーでかわしたソンヒョンが右フックで突っ込んだところへ、中野が左バックハンドブローを合わせる。大の字にダウンするソンヒョンは立つことが出来ず、中野が衝撃的なKOでソンヒョンを破った。  中野はマイクを持つと「世界とタイマンで勝てること証明したと思うので、これから格闘技界のトップ選手全員倒したいと思っている。全員かかってこい!」と高らかに宣言した。 [nextpage] ▼第6試合 Super Fight!フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R〇門口佳佑(EX ARES/RISEフェザー級王者)57.40kg判定2-0 ※30-29、29-29、30-28×川上 叶(龍生塾/第6代SB日本フェザー級王者)57.40kg  門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビューすると、攻撃力の高さを活かして9戦無敗(1引き分け)を誇っていたが、2020年12月のフェザー級王座次期挑戦者決定戦で竹内将生に敗れ、挑戦権を逃した。2022年8月のRISEフェザー級タイトルマッチに臨むと梅井泰成から2度のダウンを奪い王座を奪取。12月にはSBの山田彪太朗と好勝負を演じて2度のダウンを奪っての判定勝ち、2023年3月には元Krush王者の新美貴士にも判定で勝利した。戦績は13勝(2KO)2敗1分。  川上は2019年11月にSB日本バンタム級王座決定戦で佐藤執斗を2RKOで下して新王者に輝き、2022年4月には魁斗を判定に破り、SB日本フェザー級王者となって2階級制覇を達成している。12月のSB×RISE対抗戦では安本晴翔から番狂わせの勝利を奪い、安本の連勝記録を15でストップしてみせた。しかし、2023年4月の初防衛戦で山田彪太朗に敗れ、王座を失っている。戦績は12勝(5KO)6敗。  1R、互いにローとカーフを蹴り合い、川上は門口が蹴ってくると右ストレートを合わせてパンチをまとめていく。門口は徐々に圧を強め、ボディを打ちつつローへつなげる。川上はステップを使ってよく動く。  2R、ジャブを多用し始める川上は左ストレートと右フック、門口がボディを攻めてくると左フックを合わせに行く。それでも門口は左右のボディ中心の攻撃。川上のまとめ打ちをもらうもすぐにボディで逆襲。  3R、川上が左右フックと左ストレート、門口の左ストレートにもカウンターを合わせ、右アッパーを突き上げる。手数を増やす川上に門口は前に出てしつこく左右ボディ、ヒザ、ミドル。川上のパンチをもらってもお構いなしに突っ込んでボディを攻めていった。  判定は2-0で門口が勝利。接戦だったが、前に出て攻めていった門口の姿勢を評価したか。  門口はマイクを持つと「内容はいつも通りグダグダした感じになってしまったんですけれど、川上選手は凄い強い選手で自分も正直ずっと勝てるかどうか分からないまま練習してきたんですけれど勝てて本当によかったです。で、いま全然フェザー級が盛り上がってないと言われていますが、僕が国内で絶対に一番になるので。ずっと他の選手の名前、軍司選手とか安本選手、SNSとかで名前が出ていて正直ムカついているので、僕がフェザー級最強ということを格闘技の強さで証明していきます」」とアピールした。 [nextpage] ▼山田洸誓(正道会館KCIEL/第4代RISEスーパーライト級王者)引退セレモニー  山田は正道会館仕込みの強烈な打撃でKOを量産し、2019年9月に強打者・山口侑馬を2RKOで下してRISEスーパーライト級王座を獲得。デビュー以来11連勝(7KO)と快進撃を続けていたが、2020年11月の北野克樹戦で初黒星。再起戦となった2021年1月の実方拓海戦では判定勝利で初防衛を果たし、6月には北野にリベンジして2度目の防衛に成功。  2022年4月にはライト級王者・直樹との王者対決に臨み、3Rに右フックでKO勝ちを収めている。6月の『THE MATCH 2022』ではK-1の安保瑠輝也に判定3-0(30-29×2、30-28)で敗れたが、8月にはGLORY世界フェザー級5位ヤン・カッファを3RでKO。12月に引退試合としてペットパノムルンと対戦し、判定で敗れた。生涯戦績は15勝(9KO)3敗。  入場した時点で涙を流していた山田は、花束贈呈のセレモニーを終えるとマイクを持って挨拶。 「絶対に泣かんとこうと思っていたんですが、最初のVTRで泣いてしまいました。格闘技を始めて25年で、5歳から空手から始まったんですが全日本王者になった時に1回辞めようと思ったんですけれど、縁がありRISEに呼んでいただいて。最初はちょっとプロが経験できたらいいなって感覚だったんですが、自分の中でRISEに対する熱と言うか愛と言うかそんなんが芽生え始めて。タイトルマッチ戦線に食い込んで何とかベルトを獲得することが出来たんですけれど、ベルトを持ってからはあっという間だったかと思います。  昨年のTHE MATCHも経験させていただき、いろいろな方にいろいろな経験をさせていただいて本当に感謝しています。正道会館のみんな、うちのジム生、家族のみんなに感謝してもしきれない想いでいっぱいです。そして今日メインでやる健飛くん、自分の時間を割いて花束を持ってきていたいて感謝しています。これからもむちゃくちゃ応援しています。今日ここにいるRISEファンの皆様、この後もたくさん熱い試合があると思うので最後まで楽しんでいってください。本日は本当にありがとうございました」  最後には10カウントゴングを聞き、現役生活に別れを告げた。 [nextpage] ▼第5試合 ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R〇憂也(魁塾/同級4位)69.95kg判定3-0 ※30-28×2、30-27×翔真(SEED GYM/同級14位)69.50kg  憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには2度出場して、全て1RでKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、3試合連続で初回KO勝ちを収めて臨んだ2020年12月の『RISE』では緑川からダウンを奪って延長戦で勝利を奪う番狂わせを起こした。しかし、2021年2月のRISEでは“ブラックパンサー”ベイノアに延長戦の末に判定で惜敗。7月の『NO KICK NO LIFE』では緑川と再戦してドローとなったが、2022年12月にはT-98をKOして5連勝。タイトル挑戦間近と見られていたが、今年3月にモトヤスックに延長戦で敗れた。5月にリカルド・ブラボと対戦するはずだったが、ブラボが体調不良で計量に参加することが出来ず不戦勝となっていた。戦績は30勝(15KO)14敗3分。  対する翔真はRISE WESTで活躍し、得意の蹴りを武器に2021年3月から6連勝を飾っていたが、今年2月の『RISE 165』で中島将志に判定負けを喫し連勝がストップ。6月18日に行われた「RISE WEST.19」でNJKFウェルター級ランカーの龍威地に判定勝利を収めた勢いのまま、僅か2週間で格上の憂也に挑む。  1R、互いにジャブ&ローの中、憂也が左ハイを蹴って右ボディ。この右ボディが突破口になるかと思ったか、憂也は右ボディを狙う。翔真は強いローを蹴る。  2R、ジャブをしっかり当てていく憂也に翔真は鼻血。憂也は左右ボディ、ヒザとボディに攻撃を集中させる。翔真は右ローを蹴り、憂也のボディに右アッパーを突き上げる。  3R、憂也はボディをパンチ、蹴り、ヒザで攻めていくが、得意の右ストレート・右オーバーハンドをブロックされる。翔真はボディを打たれて後退し、鼻血もひどくなるが憂也の攻撃にフルラウンド耐え抜いた。  判定は3-0で憂也の勝利となった。 [nextpage] ▼第4試合 -62kg契約 3分3R〇Ryuki(フリー/英雄伝説2017年 60kg級アジア王者)61.80kg判定3-0 ※30-29、30-28×2×イリアス・バニス(モロッコ/Vos Gym/Fearless/ISKAヨーロッパ・ライト級王者)61.70kg  Ryukiは6歳から格闘技を始め、アマチュアで130戦以上を経験して2015年にキックボクシングでプロデビュー。2017年に中国で行われた英雄伝説2017の60kg級でアジア王者に輝いた。プロデビューから18戦無敗の戦績を引っ提げ、2019年2月にRISE初参戦を果たしたが、篠塚辰樹に初黒星を付けられた。しかし、同年7月には中村寛を判定で破っている。その後はMMAに転向してRIZINにも出場し、3勝1敗の戦績をあげているが今回キックボクシングにカムバック。戦績は18勝1敗1分。  バニスはアーネスト・ホースト、ギルバート・バレンティーニ、イワン・ヒポリットら歴史に残る名キックボクサーを輩出したオランダの名門ジムであるボスジム所属。フック&ローの対角線コンビネーションを駆使し、右ロー、右フック、右アッパーに威力を持つ。特に下から潜り込むようにして打つ右アッパーは怖い武器。二回転回し蹴りといった派手な技も持っている好戦的なファイターだ。ENFUSIONを主戦場とする選手で、2022年12月のRISEにアブデラ・エズビリの欠場を受けて緊急参戦。-65kg契約の試合だったにも関わらず白鳥大珠と熱戦を展開し、判定で敗れるも「ベストウェイトだったらどれだけ強いんだ」と言われた。今回は本来の階級での出場となる。戦績は24勝(12KO)7敗2分。ISKA欧州ライト級王者。  1R、カーフを蹴るRyukiにバニスはハイキックをかすめる。Ryukiが右フックからの左ボディをヒットさせ、左ストレートでカウンターを奪っていけば、バニスは顔面前蹴り。  2R、バニスが多用する蹴りはもらうRyukiだが、パンチはしっかりとかわして左ストレートのカウンターを何度も絶妙なタイミングで決める。それでもバニスは止まらず前へ出てくるが、Ryukiがコーナー追い込む場面も。  3R、バニスが強烈な右ミドル。Ryukiは左ストレート、左ボディを打つがバニスが前へ出る。Ryukiも左ストレートでバニスをコーナーへ追い詰めるが決定打を奪えない展開が続く。そこでRyukiは蹴りに切り替えて左ミドルをしっかり当てていき、判定3-0で勝利を収めた。 [nextpage] ▼第3試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R〇数島大陸(及川道場/RISEフライ級1位)52.80kg判定3-0 ※30-28×2×松岡宏宜(H・K・A gym/第3代KOSスーパーフライ級王者)52.90kg  1R、サウスポーの数島は右のジャブを突きつつ、ボディや蹴りで攻撃を散らしていく。鋭い左ハイキックもかすめた。松岡は左ローとワンツーも手数で数島が上回る。  2R、数島はジャブを突きまくり、パンチで松岡をコーナーへ追い詰めて攻勢だったが、松岡のローがローブローとなって中断。再開後、打ちに行く数島の左ストレートが直撃し、松岡は腰を落とすが持ちこたえて反撃。数島のパンチが的確に松岡の顔面を捉えるも、松岡も打ち返す。  3R、松岡はラッシュを仕掛けてパンチの連打で数島をコーナーへ追い詰める。松岡気迫の連打に押された数島だが、ワンツー、ボディへのヒザでペースを取り戻す。しかしタフな松岡は打ち合いを仕掛け、数島もこれに応える。  松岡がタフさとガッツを見せたが、攻撃の的確さと多彩さで数島がしっかり差をつけて判定勝ちした。   [nextpage] ▼第2試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R〇塚本望夢(team Bonds/RISEフライ級3位、初代DEEP☆KICK -51kg級王者)52.95kgKO 1R 2分18秒 右バックハンドブロー×山川敏弘(MaynishKickBoxingGym)52.9kg 1R、左ハイを連発する塚本は前蹴り、ローと攻撃を散らしていき、左右フックからの左ボディを叩き込む。フックを効かせると一気にラッシュし、飛びヒザ蹴りを繰り出す塚本。山川もパンチで応戦しようとしたが、最後は塚本のバックハンドブローがさく裂。塚本の豪快KO勝ちとなった。  マイクを持った塚本は「この前負けた時にSNSでグチグチ言われたことあって。結果で見とけよと思った。日本でフライ級相手は松本選手も数島選手と田丸選手しかいないと思っています。無傷なので8月に海外選手とやらせてください」とアピールした。 [nextpage] ▼第1試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R〇京谷祐希(TEAM TEPPEN/同級8位)54.9kg判定 ※30-29、30-28×2×翔磨(多田ジム/第6代DEEP☆KICK-55kg級王者)55.0kg 1R、両者ともサウスポーでカーフを蹴り合う。京谷の左ミドルがローブローとなってしまい試合中断。再開後、ワンツーで前へ出る京谷に翔磨は右目上をカットしてドクターチェックを受ける。ワンツー、左ストレートで快調に攻める京谷はヒザ蹴りも織り交ぜるが、終盤に翔磨の左フックがヒット。  2R、ジャブを突く京谷は待ちの体勢で 翔磨がパンチを打って来ると左ストレート、右フックを返す。ヒザ蹴りがタイミングよく決まり、翔磨を下がらせるが翔磨も右フックで対抗。今度は京谷が下がる。  3Rもジャブを突きまくる京谷。翔磨が左右フックで前へ出てくるとバックステップでかわし、逆に左ストレートや前蹴りを入れる。  試合をコントロールした京谷が判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼オープニングファイト第2試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R〇将太(KSS健生館/2022年RISE Nova 全日本大会 -70kg級トーナメント優勝)64.70kgTKO 2R 2分01秒 ※セコンドからのタオル投入×山本剣心(誠輪GYM)64.75kg  1R、蹴り中心で攻めるサウスポーの将太だが、ヒザ蹴りに左フックを合わされてダウンを奪われる。その後も山本がワンツーをヒットさせて優勢も、終盤に将太が左ヒザを突き刺した。  2R、ワンツーからミドルの山本に将太はヒザで対抗。何度もヒザがボディに突き刺さり、山本を消耗させていく。コーナーに追い込んだ将太が左ヒザをグサリと突き刺し、山本はダウンして悶絶。セコンドからタオルが投入され、将太が逆転TKO勝ちを収めた。 [nextpage] ▼オープニングファイト第1試合 エキシビションマッチ 2分2R―Hotaru(Continue)52.80kg勝敗なし―聖愛(魁塾/フライ級6位)) オープニングファイト第1試合フライ級(-53kg)3分3Rで対戦する、Hotaru(Continue)は52.80kgで計量をパスしたが、河埜留奈(TEAM TEPPEN)は56.70kgでなんと3.7kgオーバー。その後、河埜は2時間後に行われた再計量でも56.50㎏で契約体重(53.0㎏)より3.5㎏オーバーとなり通過できなかったため、規定により失格。このため、代替選手として7月30日(日)に開催される『RISE 170』で「RISE QWEENバンタム級王座決定トーナメント決勝戦」に出場する魁塾の聖愛が、急なオファーにも関わらずHotaruとのエキシビションマッチの相手を買って出た。 1R開始から試合さながらにバチバチと蹴り合う両者。両陣営のセコンドからも容赦なく行けという檄が飛び、激しく打ち合い、蹴り合う。2Rになっても聖愛は攻撃の手を緩めず、バックハンドブローやヒザ蹴りまで繰り出す。Hotaruもトップファイターの聖愛に果敢に立ち向かい、激しいエキシビションを終えた。  Hotaruはマイクを持ち、「突然のことなのにタイトルマッチ控えているのにエキシビションの相手してくれた聖愛さんありがとうございます。聖愛さんのおかげでアマチュアの時から憧れていたRISEのリングを体感できて本当に嬉しく思っています。私、志朗さんのファンで同じリングに立つのが夢で、その夢がなくなっちゃうと思って昨日も泣いちゃったんですけれど、最近計量オーバーが目立つと思います。自分もそうだし、応援してくれている人、練習してくれる人、スポンサーさん、いろいろな人が支えてくれて一人ではリングに立てないと思うので、相手選手もいろいろな人が支えてくれたので裏切る行為はしてほしくないですし、プロとして自覚をもって欲しいなと思います。時には一人の夢が潰れることもあるので。聖愛さんありがとうございます。タイトルマッチ頑張ってください」と涙ながらに訴え、聖愛に感謝を述べた。  聖愛は「昨日のオファーだったんですけれどHotaru選手の夢も聞いていたので何かと力になれると思って立ちました。私にとっても少しでもRISEへの恩返しになったかなと思います。そして今月末にRISE QUEEN初代王座決定トーナメントの決勝戦が行われます。今日は少しでも私の名前を覚えていただいて応援していただければと思います」と語った。
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