7月28日(日)さいたまスーパーアリーナで行われた『RIZIN.17』メインイベントで朝倉未来(トライフォース赤坂)に判定負けした矢地祐介(KRAZY BEE)が、試合後の会見に応じた。
メインの重責のなかで慣れない試合煽りに取り組むうちに、自身の弱さとも向き合い、進化を遂げて朝倉戦に臨んだ矢地だったが、試合はダウンを奪われての判定負け。
ルイス・グスタボ、ジョニー・ケース、朝倉未来といずれも強豪相手に3連敗した矢地は、試合後「ちょっと今は何も考えられない」と話したが、バックテージでは、堀口恭司とKRAZY BEE勢に囲まれ、励まされ前を向いた。矢地の涙に「泣くんじゃねえ、男だろ」と肩を叩いた堀口は、8月18日(日)「RIZIN.18」ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)メインでの朝倉海との対戦に向かう。
試合後の矢地との一問一答は以下の通り。
矢地「相手の方が一枚上手でした」
──試合を終えた感想を。
「悔しいですね。とても悔しいです。それだけですかね」
──朝倉選手のローキックは効いていた?
「やっぱりヒザ下のローが効いてきちゃって、そこでペースを握られた部分も正直あったっスね」
──テイクダウントライのときに、相手がロープにヒジをかけたり、トップロープを掴んだりしたことについては?
「まあまあまあ、もう、こればっかりはね。もう何を言ってもしょうがないんで。結果は結果なんで。倒しきれなかった自分の技術に反省という感じですね」
──ゲームプランとしてどのように考えていましたか。
「(試合前は)あんだけ寝かしに行くみたいな言われ方をしていましたが、そこまでこだわってはいなくて。倒せなかったら打撃で行くし、そのミックスする中でパンチが当たればいいし、テイクダウンできればいいと、固執せずに柔軟に戦っていきたかったですけど、それも含めて相手の方が一枚上手でしたね」
──最後のダウンは効いていた?
「足がちょっと踏ん張りが効かなかったというのもあるし、多少、まあもらったんで、両方ですね。バランス崩したとの効いたのと」──実際に戦ってみて朝倉選手の印象は?
「まあ、試合巧者ですよね。自分のペースを上手く握るというか、ドシっと構えてやりたいことを遂行していく。もうちょっと俺が強引にでもこじあけるべきだったな、というのが今になって思いますね。もっと泥臭くやってもよかった」
──終わったばかりですが、今後については?
「……ちょっと今は何も考えられないですね」
(バックステージにて)
◆堀口恭司が矢地と対面
「矢地君は硬すぎだった。一番疲れちゃうし読まれちゃう。相手は柔らかかった。スピードも出るし。でも今回が一番、いい顔をしている。前にみたいにへーっとしているより。でも(気持ちが)入っているけどリラックスした感じがほしかった。入りすぎちゃってガチガチだったから。(矢地がタオルで涙をぬぐうと、堀口は近寄り、肩を叩き)泣くんじゃねえ、男だろ」
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