自慢の強打をミットに叩き込む大岩
2019年8月24日(土)エディオンアリーナ大阪『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~日本vs世界・5対5&スペシャル・スーパーファイト in 大阪~』のメインイベント、K-1スーパー・フェザー級3分3R・延長1Rで皇治(TEAM ONEと対戦する大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が所属ジムで公開練習を行った。
大岩がミット打ちを始めると、なぜか途中で首に鎖を巻きつけられ、鎖をジャラジャラ鳴らしながらのミット打ち。それを終えると「試合終わってすぐに(皇治戦が)決まったのでめちゃくちゃ調子はいいです」と、連戦が逆にコンディションを安定させているという。
皇治戦が決まってからの反響は「めっちゃありますね。いい反響もあれば悪い反響もあって楽しいです。(メインの責任感も)もちろんあります」と、賛否両論があることは承知の上。
「めっちゃ試合が決まってから不安の声が大きくて。でも多分、試合が終われば絶対に楽しかった、メインにふさわしかったと言われる試合になると思う。そうなるために必死に練習しています。いつもは試合が終わったらリフレッシュしますが、今回はそれもなくすぐに練習再開していて気合いが入っています」
7月上旬からは盟友・武尊とともにアメリカ修行に行った。
「(6月の試合が)終わったら行こうよと言っていました。めっちゃよかったですね。元々リフレッシュのつもりで行ったんですが、思ったより武尊が本気で(笑)。試合もすぐ決まったので、やっていくうちに武尊からもアドバイスがあったし、いろいろな人から声をもらえたのでいつもより気合いが入っていいトレーニングができました」
アメリカのボクシングジムでは「マニー・パッキャオの有名なコーチに教えてもらった」と言うが、「武尊から課題はスタミナと言われていて、その強化のための合宿になりました。どれだけ体力を付けてもいつも使い切っちゃうので。ボクシングジムへ行った時に一緒に練習したした選手に、課題はスタミナですと言ったら『スタミナを課題にするな』と怒られました」と苦笑する。
改めて皇治の印象を聞くと「ファイターとしては正直、会見の方が面白いので会見が先行している感じはあります。けれど、自分とやれば間違いなく面白い試合になる。自分は打ち合いに行くし下がらないので自然と面白い試合になると思います」と、皇治は試合よりも会見の方が面白いと評する。
大阪で絶大な人気を誇る皇治だけにアウェイ感は否めないが、「会見ではアウェイ感をめっちゃ感じた。でも今はそれも楽しみ。武尊に聞いたけれど、(皇治の)攻撃が効いていなくてもワーッとなる、と。でも『龍矢はバカだから相手の声援は聞こえないでしょう』と言われました。僕はセコンドの声も聞こえないので、アウェイと感じないかも」と、試合中はセコンドの声も聞こえないほどだからアウェイ感は気にならないだろうとする。
会見での皇治の挑発についても「挑発にのらなかったというより、分からなかった。何を言っているのかを聞きとれなかったんですよ。終わった後、会見を映像で見たら、いいことを言っているなと思いました。僕は何を言われても、長いこと言われても分からない。理解力がないので聞いてないし、自分が用意していた言葉しか言えなかった」と、まるで暖簾に腕押し状態だったという。
その「いいこと」とは「背負うものがめっちゃある。僕も背負っているし、ファンに感謝の気持ちもある。それを皇治選手は伝えるのがうまい。僕もそこを伝えたいんですが、頭が回らないんです。だから僕は言葉ではなくそれをリングで見せたいですね」と、言葉で気持ちを表現すること。 会見では皇治から武尊のマネージャー扱いされ、『タケポンのスケジュール帳』と書かれたノートを渡されたが、「めっちゃ使っています。素直に嬉しくて。最初は武尊のスケジュールを書いていたんですが、今は自分の予定を書いていますね。けっこういいノートなのでめちゃ活用しています」となぜか嬉しそう。
皇治の攻撃で気を付けるものはと聞かれると「バッティング」との答え。
「けっこう突っ込んで来るので、みんなもらっているじゃないですか。その対策もしています。僕も打ち合うのでけっこう(頭が)ぶつかり合うかなと思っています。バッティングはわざとではなく事故なので、いざもらった時に対策していないと向こうのペースになるので」
そして「圧勝ですね。KO勝ちしかないと思っています」とKO宣言し、「爆発的な試合を見せてKOしないといけないと思っている。見て後悔はさせないですよ」と言い放った。