パニック障害の症状はたまに出る
「最終目標ではないんですけれど、とりあえず今はそれ以外の目標は作らないようにしていまう。そこに全集中しないと勝てない相手だと思っています。チャトリさんはいろいろ言ってますけれど、僕はロッタン選手のことを認めているし、リスペクトしているので、たたそこを超えたいという気持ちだけですね」
――ONEに縛られることなく、ヨーロッパの団体に目を向けることもありますか?
「それも終わってからその時の気持ちで考えると思うし、戦いたい選手がいる所に行くと思います。ただONEと契約もしているので、ONEの中にロッタン選手を倒した後に戦いたい選手がいればそこで戦うと思います」
――自分の中で納得が出来るまで戦いたいという感じですか?
「そうですね。正直、身体も手術をしましたけれど100%ではないし、壊れていく部分があるのは正直なところなので。だからあと何戦できるのかなっていうのが自分の中にあります。今回の試合もいい練習が出来たけれど、いい練習が出来ると身体も消費されていく部分が凄くあるので、だからこそ1日でも早くロッタン選手とやって早くそこを乗り越えたいという気持ちはあります」
「ないんですよ(笑)。空手やってキックボクシングやってムエタイやってきましたが、ハイキックでダウンをとったこともないですね。初だと思います」
――新たな自分の可能性を見つけた?
「自分でもこんなこと出来るんだって。練習では出来るんですが試合では出来ないので、新しい可能性を自分でも見つけたし、こういう倒し方も出来るんだなって。それは5Rだったからというのもあって、自分の引き出しを3Rの試合だったら出さなくてもよかったのを5Rになると相手も攻撃を読んでくるし、違うパターンを作らなければとなった時にこのパターンでも倒せるんだなっていうのはいい収穫になりました」
――那須川天心選手の試合後に記者会見で、パニック障害と戦っていることを告白されましたが、いま心身の状況は?
「あれから休養を発表させてもらって1~2カ月くらいですかね、練習以外のことをなるべくやらない生活をして通院をしながら、だいぶそこでちょっと良くなって次の試合をやろうと決めたんですけれど。でもこの病気を抱えている人たちみんなが思うことなんですが、完治がないというか。1回なってしまうとまたフラッシュバックして戻ってきたり。身体に負担がかかったり、ストレスがかかってくると症状は大なり小なり出てきてしまう病気だと思うので、そことは上手く付き合いながらと言うのがあります。いま自分がやりたいことを充実出来ていることもあるし、格闘技以外のこともなるべく心に負担がないようにセーブも出来るようになって昔よりかはコンディションもいいかなと思いますが、多少は症状はたまに出たりします」
――最後にファンへメッセージを。
「たくさん応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます。この試合が僕の新しいスタートになったし、この試合がきっかけでまた格闘技界、日本の格闘技界だけではなく世界の立ち技格闘技をもっともっと盛り上げて行こうと思うので、この業界が盛り上がるにはファンの皆さんの力が必要だし、みんなの力でまた盛り上がる格闘技界を作っていけたらと思うのでこれからもよろしくお願いします」