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【ROAD FC】朝倉海戦が流れたヤン・ジヨンが63kgT1回戦でシェイドゥラエフに敗退、朝倉海と1勝1敗のムン・ジェフンが原口央に判定負け後、引退を表明

2023/06/28 21:06
 2023年6月24日(土)韓国『Road FC 64』(ウォンジュ体育館)で、優勝賞金は1億ウォン(約1千万円)の63kg&70kgの「ROAD FC グローバルトーナメント」が開催された。  63kgトーナメント1回戦では、RIZINで活躍するなど7連勝中のヤン・ジヨンが、MMA6勝0敗(2KO・4つの一本勝ち)、全試合をフィニュシュしている強豪ラザバリ・シェイドゥラエフ(キルギス)と対戦した。  ジヨンはMMA4連勝後にRIZINで昇侍、魚井フルスイング、ROADで平澤宏樹を相手にいずれもフィニッシュ勝利。初参戦時は当初の相手の朝倉海が拳の怪我により欠場。代役の昇侍に一本勝ちを収めている。以降、朝倉との対戦をアピールしてきた。  シェイドゥラエフはアマチュアMMAのGAMMAフェザー級王者。ACAで連勝後、ONE2月大会でマーティン・ニューイェンと対戦予定もキャンセル。今回のROAD FCトーナメント出場となった。 ▼ROAD FC グローバル63kgトーナメント準々決勝 5分3R〇ラザバリ・シェイドゥラエフ(キルギス)[1R 4分00秒 リアネイキドチョーク]×ヤン・ジヨン(韓国)  1R、サウスポー構えで先に中央を取るヤン・ジヨン。オーソのシェイドゥラエフは右インローも空振り。右で詰めるが、そこにワンツーの左を当てるジヨン。  大きな右を振って前に出るシェイドゥラエフ。かわしたジヨンも右から左で前に。シェイドゥラエフはバックステップでかわす。  右インローを当てたシェイドゥラエフ。右を突くと、その打ち終わりにジヨンは左ストレートを狙う。シェイドゥラエフの前手の左ジャブは当たらずもジヨンは反応遅れる。  シェイドゥラエフのワンツーの右がジヨンのアゴもとをかすめる。さらに右ミドルをヒット。ジヨンは左ミドルハイはかわしたシェイドゥラエフ。右フックで飛び込むが、かわしたジヨンが左ストレートを当てると、シェイドゥラエフはワンツーで前に。  そこに左を合わせに行くジヨンをかわしたシェイドゥラエフはダブルレッグで金網まで押し込みなんとそのまま持ち上げてテイクダウン! 金網使い立とうとするジヨンに左で差して、右でパンチ。  左を差し返したジヨンが体を入れ替えた瞬間に、シェイドゥラエフはボディロックに切り替えてテイクダウン!  ジヨンに背中をつかせると、ハーフのジヨンが足を戻してきた際で一気にマウントへ。いったん亀になって立とうとしたジヨンにバックマウントを奪い、左手首をコントロールして、アゴ上から右腕を絞る。ジヨンはヒジを押し上げようとしたが、徐々にのど下に右腕が食い込み、声を挙げながら絞めたシェイドゥラエフに、ジヨンがタップした。 [nextpage] ▼ROAD FC グローバル63kgトーナメント準々決勝 5分3R〇原口 央(日本)[判定3-0]×ムン・ジェフン(韓国)  ROAD FCバンタム級王者のムン・ジェフンは、過去に朝倉海と1勝1敗。佐藤将光、根津優太にも勝利している。39歳で2022年12月にチャン・イクファンを延長判定で下して戴冠した。  原口兄弟の兄の央は、レスリング高校全国選抜選手権3位。2021年にGLADIATORフェザー級王座獲得。2021年11月のVTJで宇野薫に判定勝ち後、RIZINで関鉄矢、中原由貴に敗れ、2023年5月のDEEPでの前戦で増田拓真に一本勝ち。今回は「63kg」でトーナメントに参戦した。弟の原口伸は「ROAD TO UFC」でライト級で1回戦を突破している。  ジェフンの右の蹴りをさばいたサウスポー構えの原口は、1Rから蹴り足を掴んでシングルレッグ、さらにダブルレッグテイクダウン。早めのブレークがかかるなか、2Rも蹴り足をキャッチして両足で挟んで回してのテイクダウン、バックからリアネイキドチョーク狙い。3Rはジェフンの跳びヒザをとらえた原口がテイクダウン。下からの腕十字の仕掛けも潰して金網に詰めてダブルレッグテイクダウン。判定3-0でジェフンを完封した。  試合後、原口は「ムン・ジェフン選手、要所要所で強くてなかなかてこずった試合になってしまいました。日本から来た原口です。This tournament is mine」とマイクで語った。  大会後、ムン・ジェフンは引退を表明。ヤン・ジヨンが引退試合の相手に名乗りを挙げている。 [nextpage] ▼ROAD FC グローバル63kgトーナメント準々決勝 5分3R〇ブルーノ・アゼベド(ブラジル)[3R 1分24秒 リアネイキドチョーク]×パク・ヘギュン(韓国)  サウスポー構えのヘギュンに対し、序盤から強烈な右インローを前足に効かせるアゼベド。ヘギュンは左ハイ、左ヒザから左右で前進もさばくアゼベド。2R、左の蹴りを上下に突くヘギュンに、アゼベドは大内刈テイクダウン。バックを奪う。3R、右ローから左ジャブ、ダブルレッグをマット中央に向けてテイクダウンしたアゼベド。レッグドラッグからマウント、バックマウントでリアネイキドチョークを極めた。  アゼベドは「ここに来ている全員に勝って10万ドルを獲得する準備は出来ている」と優勝宣言。 ▼Road FC グローバル63kgトーナメント準々決勝 5分3R〇キム・スーチョル(韓国)[1R 0分55秒 ギロチンチョーク]×アレクセイ・インデンコ(ロシア) [nextpage] ▼ROAD FC グローバル70kgトーナメント準々決勝 5分3R〇キャプテン☆アフリカ(日本)[判定3-0]×パク・ヘジン(韓国)  1R、サウスポー構えから左インローでヘジン左前足を流させるキャプテン☆アフリカ。ダブルレッグテイクダウンをヘジンのリバーザル狙いを潰して袈裟からパウンド。  2R、ヘジンの右を受けながらもキャプテン☆アフリカがシングルレッグテイクダウン。ヘジンは下から足関節、ギロチン狙いからマウントを奪うもゴング。  3R、キャプテン☆アフリカのテイクダウンをがぶりダースチョークを狙うヘジンだが首を外され下に。キャプテン☆アフリカのギロチン狙いにリバーサルを狙うが、させないキャプテン☆アフリカが立つヘジンにシングルレッグ、ボディロックテイクダウン。ヘジンは立ち際にギロチンを仕掛けて上になるが、下のキャプテン☆アフリカは極めさせず。  勝者は「厳しいトレーニングをしてきました。日本から家族や友人がたくさんきてくれて、母は重い病気をおして、現地に応援に来てくれたので、これからも元気にいてほしいです。お母さん、ありがとう」と語った。 [nextpage] ▼ROAD FC グローバル70kgトーナメント準々決勝 5分3R〇マックス・ザ・ボディ(カメルーン)[1R 2分58秒 反則]×ハン・サングォン(韓国)  1R、サウスポーのサングォンの左ローに、飛び込むマックス・ザ・ボディだが、足が金的に入り中断。再開、左インローのサングォンのダブルレッグを切ったマックスが、左右フックで前に。サングォンは右を振ってシングルでテイクダウン。中腰からパウンド。  左で差して立とうとするマックスを潰してバックを奪うサングォン。しかしスクランブルで立ち上がるマックス。その正対際で再びダブルレッグテイクダウン。下のマックスはハーフからヒジをマットに着いて立ち上がろうとするが、片ヒザを着いているマックスの頭を押さえて反則のヒザ蹴り。イエローカードが提示されるが、金網背に座るマックスは続行不可能。マックスが反則勝ちで準決勝に進出した。
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