2019年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された『RIZIN.17』。
第3試合でDEEP JEWELSアトム級王者・前澤智(リバーサルジム立川ALPHA)に1R3分14秒、TKO勝ちしたROAD FC女子アトム級王者ハム・ソヒ(韓国/TEAM MAD)は、試合後に山本美憂へ対戦を要求した。
試合後、インタビュースペースに現れたソヒは「また日本のリングに立ててとても嬉しいです。とても緊張しました。久しぶりですし、大きな舞台で観客も多かったので。前澤選手はやりにくい相手でした。試合前の姿も明るくてエネルギッシュな選手でしたが、試合をしながらもその明るさやエネルギーを感じました。相手の選手が凄くエネルギッシュに動く選手なのでやりにくいと感じていたので十分に準備していたんですが、思ったよりも相手が動かなかったんです。そのため序盤は集中力が切れてしまいました。ヒザ蹴りはいいタイミングで入ったと思います」と試合を振り返り、前澤を称えた。
山本美憂との対戦をアピールした理由を聞くと、「RIZINのリングに立つからには、目標はRIZINのチャンピオンになることです。でも1回勝っただけで挑戦するのはリスキーなことだし、そう簡単にはいかないと思っています。日本には素晴らしい選手がたくさんいるので、一人一人勝っていって最終的にタイトルに挑戦出来たらと思っています。その中で、試合巧者なのでぜひ強い山本美憂選手と戦いたいと思いました」と、いきなり浜崎朱加が保持する王座に挑戦するのではなく、段階を踏んでいきたいからだと説明。
山本の印象を聞くと「なんといってもレスリングの経歴が長いので、MMAはレスリングの技を有効に活用できる種目です。今まで培ってきたレスリングの技、経験、それにプラス打撃が磨かれているのでいろいろなことが出来る選手だと思っています」と、レスリングの強さにプラスしてオールラウンダーでもあると評した。
大久保のコリアンタウンには連日多くの人が訪れ、音楽や食べ物などいまだ韓流ブームは続いている。格闘技界にも韓流ブームを巻き起こしたいかと聞かれると、ソヒは「ぜひそうなってほしいと思います」とほほ笑む。
以前よりも身体が筋肉質になっているのではないかとの質問には「もう少しパワーをつけたいと思い、筋力トレーニングを取り入れています」と、フィジカル面の強化もしているという。
また、今回着用したコスチュームは「12年前のデビュー戦で、渡辺久江選手と戦った時のコスチュームです。新人の頃に戻って、初心に戻ろうという気持ちでこのコスチュームを着ました」と説明した。