試合後、悔しさを滲ませ厳しい表情を崩さなかった鈴木
2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催された『RIZIN.43』の第13試合RIZINフェザー級タイトルマッチ5分3Rで、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に1R2分59秒、腕十字を極められた(試合結果は無効試合)鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が、試合後インタビューに答えた。
鈴木は無念さを滲ませ、口数も少なかった。
全部もう一回見直して、やり方も全部変えますかね
「またやり直します」
━━戦う前との印象の違いは?
「やはり…勝負どころに強いですよね」
━━今後の展望・目標は?
「チャンピオンです」
━━変わらず?
「そうです」
━━もしアグレッシブに行っていたらどうだったか?
「勝負なんで、もう、仕方がないことなんで。何も思ってないですね、しょうがない」
━━今回の結果をもって、今後の自分のMMAファイターとしての伸ばし方として今のまま突き進むのか、修正をするのか?
「やることは一緒。負けたってことは何かを変えなきゃいけないので、全部もう一回見直して、やり方も全部変えますかね」
━━今までのベースはそのままでプラスアルファ? 全部変えていくくらいの覚悟?
「自分の長所・短所あるので、いいところは伸ばして悪いところは見えてきたので、そこはバランスよくやっていくしかないですよね。あくまでも僕の打撃は、ずっと僕を勝利に導いてくれていたのでそこは変えないです」
━━悪い部分は既にわかっている?
「みんなが見てのとおり、やるか極められるかの戦いに負けたので、まあそこじゃないですかね」
━━公開練習でテクニックをパワーが超えると言っていて、今回極められた。自分のパワーが足りなかったのか、そもそもその考え方が違ったのか?
「いや、勝負の世界なので。この勝負どころで負けただけなので、そこにテクニック、パワー、たくさんあると思うのですけれど、なんだろうな…まだまだ僕が足りなかったです」
━━二刀流で両方のチャンピオンになると公言。そこはブレない?
「ブレちゃいけないんですよね、戦っている以上は」
━━昨日、クレベル選手が計量失格になった時点で気持ちの変化はあった?
「いや。もう俺はやると言ったので、もう何もなかったですね。それはもう終わった話なので。俺は勝負する、勝負して俺は負けた。ただそれだけ」
━━昨日の計量オーバーの時点で、試合を受けない選択もなかったわけではない。その思いは?
「常に戦わなければいけないので、僕の人生はなんですけれど。ここでもし戦わないと何も進まないので、僕の格闘技人生も生き方もそうですが、常に前に進まなければいけないと思っているので。普通にNOという選択肢はなかったです」
━━勝負どころで負けたと。相手のテイクダウンに対しては何度も練習してきたと思う。予想と違った、あるいはクレベルが強かったところは?
「それが分からないから負けたんですよね。それを見つけに、また自分と戦います」
━━最後はマウントに。スクランブルで背中を見せて立つ手もあったが、死守して正面を向いていたかった?
「自分の中で『背中はやらせない』気持ちがあったので、バックは見せなかったですね。基本っていうか、背中は見せたくなかったです」
━━そこから立ち上がりたかった?
「そうですね。そこから離して打ち合うのが僕の土俵なので」