インタビュー中も涙が止まらず、何度も声を詰まらせた西谷
2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催された『RIZIN.43』の第10試合フェザー級(66.0kg)5分3Rで、鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)に1R 0分56秒でTKO負けを喫した西谷大成(トライフォース赤坂)が、試合後インタビューに答えた。
敗れた直後もリング上で号泣していた西谷だが、その涙は止まらず、何度も声を詰まらせながら質問に答えた。
【写真】止めどなく流れる涙を拭う西谷
第一声は「悔しいです」。打ち落とされた飛びヒザ蹴りは「頭が下がるところがあったので当たると思ったんですが、自分が当てたと思ったら当てられていましたね」と、鈴木がフックを繰り出す時に頭が下がるところを狙ったという。
試合後に、セコンドに就いていた朝倉未来に怒られたかとの質問には「怒られたというか、狙いは良かったと思うんですけれど、今日一日でKOとか一本けっこうあったじゃないですか。そこで僕が色気づいたなって自分でも思っていて。まだ色気づけるほどの実力がないにもかかわらず色気づいたことが自分の敗因だと思っているので、(朝倉には)何も言われてないですけれどそこがみんな思ったことだと思います」と、自分も一本かKOで勝ちたいとの欲が出てしまったことが敗因だとした。
テイクダウンに関しては「ぶっちゃけた話し、凄く自信があったんですよね、組んだ時に。いつでもとれると僕が勘違いしちゃって、ああいう技を焦って出ちゃいましたね。あの時に出す予定は無かったんですけれど。いつでも倒せるであろうと思いました。立たせたというか。余計な力を使う必要はなかったと思いました」と、最初のテイクダウンを仕掛けた時にいつでもテイクダウン出来るとの油断が生まれてしまったことが、飛びヒザにつながったとする。
鈴木に関しては「鈴木選手がもっていたと思います」とし、「凄くいい舞台で盛り上げてもらったんですけれど、何もできなかったなと言うのが一番の気持ちですね」と再び号泣。
「もっと戦いたかったですね」と言い、「練習の中でもテイクダウンも立ち技も自信を持っていて。凄い自信はあったのでまだみんなに見て欲しかったなっていうのが心の中に凄く残っています」と、何も見せられなかったことが悔しい涙の理由のようだった。
大舞台の経験の差では、との質問には「特に緊張はしてなかったけれど、自分の悪い癖なんですよね。自分で分かっているにもかかわらず盛り上げてやろうって気持ちがありましたし、勝ちが全てなのは分かっているんですけれどね。なかなか難しいです」と、欲が出る自分の悪い癖が出てしまった、とも。
そして「ここを落とすのは僕の中では本当に痛い負けだった思います。ちょっと休んで未来さんとかに相談しながらこれからを相談していきたいと思います。でも諦めません。もっと僕を見て欲しいですね。未来さんの弟子かもしれないですけれど、もっと僕できるので、これからそれを証明しに戦っていきます」と、再起を誓った。