キックボクシング
インタビュー

【RISE】王座決定トーナメントを争う南原健太「ここで落とす奴はチャンスをモノにできない選手」、入田和樹「右で全てKOして来たので今回も当たったら倒れる」

2023/06/19 21:06
【RISE】王座決定トーナメントを争う南原健太「ここで落とす奴はチャンスをモノにできない選手」、入田和樹「右で全てKOして来たので今回も当たったら倒れる」

6勝(6KO)1敗の南原(左)と6勝(6KO)無敗の入田がトーナメント初戦で激突(C)RISE

 2023年6月23日(金)東京・後楽園ホール『RISE 169』にて、「第2代ライトヘビー級(-90kg)王座決定トーナメント」の準決勝を争う、南原健太(極真会館)と入田和樹(TEAM日高)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 南原は幼少時代から極真空手を学び、小学生の時はあの那須川天心とライバル関係にあった。第32回全日本ウェイト制空手道選手権大会重量級第3位、第11回全世界空手道選手権大会ベスト32、第35回全日本ウエイト制空手道選手権大会準優勝、2022オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会軽重量級優勝などの実績を持つ。2021年7月にRISEでプロデビューし、3試合連続KO勝ちを収めたが、2022年4月にカルリ・ギブレインにKO負け。その後、坂本優起にKO勝ちして再起を果たし、今年3月にはK-1との対抗戦で愛鷹亮を1Rでマットに沈めた。戦績は6勝(6KO)1敗。

 対する入田はCHAKURIKIを主戦場として活躍中の37歳。2019年に行われた第59回全日本拳法男子個人選手権大会ベスト8の実績を持ち、6戦6勝(6KO)で5月7日には第3代ICO認定インターコンチネンタルへビー級王座を戴冠している。

南原健太「見てるお客さんがワッと驚くようなビリビリ来るようなKOを見せたい」

――公開練習ではいい動きをしてましたがもう仕上がってますね?

「そうですね、明日にでも試合できます」


――最後に見せてくれた上段の二段蹴りは試合でも見せられそうですか?

「試合で出そうと思ってます。技の名前は『稲妻蹴り』です」

――出そうと思ってる技をあえて公開練習で出した意図は?

「相手に出来ないものが僕の武器だと思うので、色々な技を出して警戒させようと思ってます」

――第2代ライトヘビー級トーナメント1回戦を争う入田選手は日本拳法出身ですが、日本拳法にはどういうイメージが有りますか?

「日本拳法の選手は踏み込みとか思い切りの強い選手だと思います」


――対策の方は?

「相手の技に対してのカウンターは何通りもパターンを用意しているので、どの技で相手を倒そうかなという感じです」

――1回戦勝って決勝で勝てばチャンピオンベルトを巻けるというシチュエーションですが、チャンピオンロードへの心境はいかがですか?

「こんなに凄いチャンスは二度とないので、最短で必ずベルトを巻きます。このメンバーを見て分かる通り、南原健太が巻かなくてはいけないベルトだと思っているので。ここで落とす奴はチャンスをモノにできない選手ですし、獲るやつは絶対獲ると思うので、僕が必ずベルトを巻いてライトヘビー級の王者になります」

――自分の試合がメインイベントに組まれるのはいかがですか?

「びっくりしましたね。ベルトを巻く以外の自分の中の目標としては、後楽園でメインに出て試合をしたいと思っていたので、それがまず一つ叶うので。ただ自分がデビューした時のメインイベント(RISE151 RISEフェザー級タイトルマッチ 工藤政英vs竹内将生)で凄い試合を見せていただいていたので、それに匹敵するような、またそれを超えるような試合を見せられると思っています」


――かつてライバルだった那須川天心選手がボクシングで白星デビューを果たしましたがいい刺激になってますか?

「すごく刺激になりました。ボクシングのデビュー戦にも関わらず、すごく余裕のある那須川天心の動きを見せていてさすがだなと」

――もうバトンを渡されたような感じですね。

「勝手ながら思ってます。天心には天心にしか見せられない動きがあると思うので、さすがにあの動きを真似しようとしてもできないので、南原健太の良さを出して世に広めていきたいと思っています」

――先日6月9日に『RISE Fight Party』で後輩の山科直史選手もKO勝ちで再起を果たしましたけど、その辺は如何ですか?

「あれは本当に力になりましたね。一緒に練習してる仲間ですし、あの最高の勝ち方をして山科直史本人も凄く喜んでいたので、僕もチームメイトとしてすごく嬉しいです。バトンを受け取ったので僕も必ず勝ちたいです。同じ日に極真会館のチームメイトの樋口知春も試合なので、全勝で行きたいです」


――今アメリカで武者修行中のベイノア選手からは何かバトンは渡されましたか?

「ビデオメッセージを貰って、後はちょこちょこ連絡もしてるので。ベイノア先輩も異国の地で本当に厳しいトレーニングを積んでいると見てわかるし聞いて分かったので、僕もそこに負けないように先輩の活躍に負けないように頑張ります。いつ日本に帰ってきても胸を張っていられるようにしたい。ベルトを持ってまた成田空港にお迎えに行きたいと思ってます」

――ちなみにベイノア選手からのビデオレターはどの様な内容でしたか?

「RISE Fight Partyの中で流れたのですが、メッセージでは『今頃“一撃雷帝”南原健太が会場をドカンと沸かしてくれているでしょう』といただいて、僕的にファンイベントは全然かませなくて。ちょっと置きにいっちゃって(笑)。そこの期待には応えられなかったですが、ただ格闘技の部分のメッセージでは『チャンスは絶対にモノにしよう』って言われたので、必ずベルトを巻いて良い報告ができるようにしたいです。あと今週の土日に極真会館で体重別の全日本大会が行なわれまして、そこに僕の先輩や成増道場の後輩、チームメイトがたくさん出場するので、そこのウエイト制も必ずみんな頑張って欲しいと思ってます。ウエイト制のパワーをもらって、僕もRISEのライトヘビー級タイトルマッチに繋げて、極真会館の強さをこれからも証明していきたいです」

――ウエイト制の大会で去年初優勝したと思いますが、キックと並行して階級は違っても結果を出していて、例えばキックをすることで空手が活きたりとか逆があったりとかあれば教えてください。

「キックボクシングに転向してから極真会館の土台がなければ、技の大きさだったりタイミングだったり距離感というのはなかったと思うので、幼稚園生から今まで極真会館でずっと積み上げてきたものが活きているのかなと思います」


――間合いとかディフェンスも違うと思いますが、両立してるところで何を気を付けたりしているのでしょうか?

「まず距離は完全に違うので、キックボクシングを始めた時に別競技だなとすごく感じました。打つ場所、蹴る場所を変えればできるのかなというぐらいの感覚でいたので、キックボクシング始めた時に全然上手くいかなくて、すごく手こずったのを覚えてます。その中で自分の師匠である相見先生にたくさんボクシング技術を教えていただいて、そこから自信がつくようになってきましたね」

――対戦相手も日本拳法出身で凄いパンチでKOしていますが、例えば警戒するところだったり自分が明らかに勝ってるところだったり、入田選手個人について思うことを教えてください。

「まず日本拳法の選手ということで相手も日本拳法代表として出てきていると思うので、僕も極真会館を代表してそこの看板を懸けた闘いで僕は絶対負けられないと思っています。入田選手の倒すパンチは右ストレートですごくよく倒してるというのと、右ストレートが伸びのあるパンチですけど、相手の一番の得意技に僕はカウンターで合わせられるものをいくつも用意しているので、相手の得意技が出た瞬間に僕のカウンターが入れます。僕の階級ライトヘビー級では判定じゃ駄目なので、見てるお客さんがワッと驚くようなビリビリ来るようなKOを見せたいと思います」

――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

「このライトヘビー級王座決定トーナメントで頂いたチャンスを掴んで、僕が必ずチャンピオンになりますので皆さん応援よろしくお願いします。またRISEのライトヘビー級をもっともっと盛り上げていきますのでたくさんの応援をよろしくお願いします。押忍」

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