3つのタイトルマッチが決定した
2023年8月6日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.3』にて、3大タイトルマッチが決定した。
KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ3分5R延長1Rで、王者の壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)が古村光(FURUMURA-GYM) を挑戦者に迎えての初防衛戦。
沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となったが、2023年3月にノンタイトル戦で響波にKO負けを喫した。戦績は22勝(8KO)8敗1分。
古村はタイ・ラジャダムナンスタジアムのリング(新人戦)にも上がり、勝利を収めている。2019年に選手発掘のため行われた『K.O TRYOUT』でTRYOUT生に選ばれたサウスポー。国内の戦績は星野航大にTKO勝ち、森岡悠樹に判定勝ち、2022年3月に壱・センチャイジムに判定負け、12月には大野貴志から初回KO勝ちを収めている。さらに2023年3月15日はラジャダムナンのリングに上がり、3RでKO勝ち。戦績は7勝(6KO)3敗1分。
当初、6月に響波と古村が挑戦者決定戦を行うはずだったが、響波の負傷欠場により古村が挑戦権を手にした。
壱「僕は無敗のエリートじゃなくて負けて負けて3度目のタイトルマッチで獲っているので、このベルトには悔しい想いしかないので、あんな想いはもうしたくないので絶対負けない気持ちで勝ちます」
古村「8月、もう僕がチャンピオンでいいでしょう。俺がイケメンで王者になります」
KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rでは、王者・古木誠也(G1 TEAM TAKAGI) が武蔵(WIVERN) の挑戦を受けての初防衛戦に臨む。
古木はフルコンタクト空手で多数の優勝・入賞歴を持ち、2022年9月大会で前田翔太に初回TKO勝ち、11月大会では5戦目にして元KNOCK OUT-REDバンタム級王者・響波を右フックで初回KOに破り、12月の王座決定戦では工藤“red”玲央を初回KOして王座に就いた。しかし、2023年3月の王者第一戦で武蔵に初回KO負けを喫している。戦績は5勝(4KO)2敗。
武蔵はまだ18歳の新鋭でK-1、RISEのジュニア大会で優勝し、プロ戦績は7勝(3KO)1敗1分。3月の代々木大会にてKNOCK OUTに初参戦すると、現KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者の古木とダウン応酬の末に1R2分46秒、右ストレートでKOする番狂わせを起こした。6月の挑戦者決定戦で小倉尚也をも初回KOし、挑戦権を得ている。
古木「前回からキックボクシングだけに専念できるように環境を変えて、今から試合をするのがとても楽しみです。8月はリベンジするので楽しみにしていてください」
武蔵「8月は3月のように一発で倒せるパワーをつけてくるので、楽しみにしていてください」
KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦3分5R延長1Rでは、心直(REON Fighting sports GYM) と乙津陸(クロスポイント大泉) が王座を争う。
心直は“プロフェッショナルシスト”健太の愛弟子で、J-NETWORKフライ級新人王を獲得後、KNOCK OUT、REBELS、シュートボクシングに参戦。KNOCK OUTでは2021年に「初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント」に出場、SBでは日本バンタム級1位になっている。2022年12月のKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦では無敗のホープ乙津陸を判定に破り、王座に就いた。しかし、2023年3月の王者第一戦でMASA BRAVELYに判定負けを喫している。今回から階級を上げて2階級制覇に臨む。戦績は8勝(1KO)9敗2分。
乙津は2021年10月にプロデビュー以来8勝(4KO)1敗の18歳ホープ。2022年6月には新宿FACE大会のメインイベントを務め、NJKFフライ級1位の谷津晴之を試合終了直前にKOしてみせ、10月には酒井柚樹と大熱戦を展開して「10年に1試合くらいの勝負を見せてもらった」と宮田充KNOCK OUTプロデューサーに言わしめた。12月には第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦に臨んだが、心直に判定で敗れてプロ初黒星。4月大会で再起戦を行い、優心に完勝を収めた。2023年6月、バンタム級に階級を上げてMASA BRAVELYをKO撃破。心直にリベンジマッチを挑む。
心直「なんか前回の試合から全く成長してないし、サウスポーが苦手だなって感じですが、僕に漬けられる準備は出来ていますか? 僕も同じKOで終わらせます。何も面白くない試合をしますよ、一瞬で終わらせるので」
乙津「次8月で心直とやるんですけれど、Twitterで俺を漬けるとか言ってたんですが、俺は成長してないヤツじゃないので漬けられるもんなら漬けてみろって感じですね。8月、楽しみにしていてください」