キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】キック復帰の松本芳道が杉本卓也に判定勝ち。小林聡と石井宏樹がエキシで魅せる=1.16「ROAD TO KNOCK OUT vol.3」

2019/01/16 17:01
▼第4試合 エキシビションマッチ 3分1R-石井宏樹(RIKIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)[勝敗なし]-小林 聡(ゴールデングローブ/元WKA&WPKC世界ムエタイライト級王者) 新日本キックで活躍し、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者になった石井宏樹と、全日本キックを主戦場とし、WKAムエタイ世界ライト級王者となった小林聡が、互いの愛弟子を送り込んでいるKNOCK OUTの舞台でエキシビションマッチを行った。当時の入場曲そのままに登場した両者。 セコンドの森井洋介が、いつもとは逆の立場で小林の頬に気合いの張り手を入れられるか注目されていた試合前。森井が両手を広げると、小林はそれをブロック。グローブで森井の両頬を挟み、試合はスタート。 レガース着用ながら、グッドコンディションを保っていることがうかがえる動きを見せる両者。石井がジャンピングパンチやハイキック、高速の対角コンビネーションを見せれば、小林も鋭い左ボディ、左フックで石井に鼻血を出させるなど、終始、動きを止めないまま3分が終了。 小林は「石井選手、強かったですね。3日前に(野良犬祭で)パイルドライバーを食らってしまって、ちょっとダメージがありました。KNOCK OUTという素晴らしいリングで森井洋介と二人三脚で天下を獲りたいと思います。これからも森井洋介をよろしくお願いします」とあいさつ。 続けて石井も「今日で40歳になりました。(「鼻血」の声にタオルで拭い)小林さん、やりすぎです(笑)。今まで生きてきた中で一番痛い誕生日プレゼントを小林さんからいただきました。僕が現役時代から男の生き様を見させてもらった小林さんとエキシビションで拳を交えることができて光栄でした。幸せな時間を過ごさせていただきました。これからも解説者としてKNOCK OUT盛り上げていきます」とマイクで応え、最後は2人と石井の子供を交え、記念撮影に収まった。 ▼第3試合 64kg契約 3分3R ×杉本卓也(ウィラサクレック・フェアテックスジム/元J-NETWORKスーパーライト級王者) [判定0-2] ※29-29、30-28、30-29 ○松本芳道(KICK-DIET吉野町/元新日本キックボクシング協会日本ライト級王者) 2010年4月に新日本キックボクシング協会の王者となり、K-1でも大月晴明、上松大輔に勝利している松本芳道。2013年1月にプロボクシング転向で10勝(8KO)2敗の戦績を残している。横浜で水垣偉弥らと練習を重ね、今回、約7年4カ月ぶりのキックボクシング復帰戦と決めた。 対する杉本はムエタイジム所属ながら、パンチも得意とするファイター。2018年3月にはパンチによる3ノックダウンでJ-NET王座に就いている。9月の大阪大会でKNOCK OUTに初参戦し、山口侑馬に4R TKO負け。KNOCK OUT初白星をつかむのは松本か杉本か。 1R、左ミドル、ハイと蹴りから入る杉本。その蹴りのブロックが大きめで、パンチの打ち終わりにときおり頭の防御がおろそかになる松本だが、スイッチし、右ロー・ボディ打ちも散らしながら前進し、左右のフックをヒットさせる。 2R、ミドルで距離を取りハイキックを狙う杉本だが、松本のワンツーに後退。松本は右アッパーも。 3R、杉本の蹴りに若干手打ち気味になる松本だが、前進は止まらず。右ストレートで杉本を下げさせる。杉本も得意の右ストレートで反撃し、松本の右フックに右ハイを合わせるが浅い。ジャブの刺し合いでも勝った松本が判定2-0でキック復帰戦を勝利した。 ▼第2試合 55.5kg契約 3分3R○竹内将生(エイワスポーツジム/第4代MA日本スーパーバンタム級王者)[2R 1分31秒 TKO] ※ヒジによるカット→レフェリーストップ×加藤有吾(RIKIX) 1R、左ボディ、左フックを狙う加藤。竹内は右ローも、ミドルは加藤がキャッチし、左ボディを当てる。竹内の左をブロッキングした加藤は左の打ち返しのフックでダウンを奪う。立った竹内は加藤のラッシュにヒジで応戦。 2R、加藤の入りにヒジを狙う竹内。詰めてローを打ってきた加藤に竹内は左ヒジを合わせ、組み際でもこかして上に。ここから一気に動きが落ちた加藤は左まぶたから出血。詰める竹内は、左右の縦ヒジを叩き込み、加藤をロープに詰めると、ドクターチェック。ストップがかかり、竹内が逆転TKO勝ちした。 ▼第1試合 ウェルター級 3分3R ×中尾 満(エイワスポーツジム/元新日本キックボクシング協会日本ライト級暫定王者) [2R 1分18秒 KO] ※左フック ○番長兇侍(Hard worker) 1R、サウスポーの中尾とオーソドックスの番長。左ボディ打ちから上に左フックを狙う番長に、左ミドルで押し返す中尾。 2R、上下に打ち分ける番長は、中尾をコーナーに詰めると、オーソから左ボディストレートに続いて左フックで顔面を打ち抜き、KNOCK OUT初戦でKO勝利した。
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