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2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催される『RIZIN.43』で、初代シュートボクシング(SB)世界スーパーライト級王者・鈴木博昭(BELLWOOD GYM)とフェザー級で対戦する、西谷大成(トライフォース赤坂)が15日、公開練習を行った。
地元・岡山でアマチュア格闘技から始め、2020年の『朝倉未来1年チャレンジ』のオーディションに合格。1期生として、2020年8月にプロデビュー後は、DEEPで6勝5敗。
現在MMA2連勝中の西谷は、小倉將裕トレーナーが持つミットにサウスポー構えからパンチ・キックを打ち込み、「仕上がりかけています。とてもいい感じです」と充実の表情を見せた。
対戦相手の鈴木は、パワフルな肉体から「怪物くん」の異名を持ち、シュートボクシングで世界王者にもなっているストライカーだが、MMAではRIZINで2勝3敗とまだ黒星が先行している。
その鈴木について、西谷は「映像も全部見させてもらって。打撃の強い、いい選手ですけど、いいところを出させずに勝とうかなという感じです。打撃でも場面場面によっては勝てる。僕がやるのはキックボクシングじゃないんで。穴がある選手かと思うので、その穴を突いて潰していけば僕の勝ちが全然あると思う」と、勝利に自信。
MMAではプロ11戦と鈴木の倍のキャリアを戦ってきたことについても「MMAでは僕の方が試合をしているので、上回れるかなと思います」と語った。
セコンドにつく予定の師匠の朝倉未来からは「俺がいちいち言わなくてもやることは分かってるだろう」と言われているといい、念願のRIZIN出場については「(「朝倉未来1年チャレンジ」に参加してから)いちおう3年経っているんですけど、もっと早く行けると思っていたので、僕の中では結構遅かったなと。簡単な道のりではなかったです」と、上京してからの大舞台出場までを振り返った。
朝倉未来は、自身のYouTubeで今回の西谷vs.鈴木戦を「俺のなかでは今大会で一番勝負論がある。西谷くんに対する世間評価が結構、低いから、なんだかんだいってBreakingDownの選手、DEEPで勝ったり負けたりの選手という印象で。今でこそDEEPで2連勝しているけど──西谷くん、BreakingDownに出るようになって、急に強くなったんだよね。BreakingDown(4連勝)とDEEPを合わせたら、5連勝(6連勝)くらいしている。かなり強くなっている」と評価しているが、BreakingDown出場がどんな影響を及ぼしたかについて西谷自身は、メンタルが強化されたという。