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【RISE】“断食”で絶好調、世界トーナメントに2度目の挑戦となる志朗「本当に負けず嫌いなので」

2023/06/14 21:06
【RISE】“断食”で絶好調、世界トーナメントに2度目の挑戦となる志朗「本当に負けず嫌いなので」

RISE世界王者としての力を示すトーナメントになる、と志朗(C)RISE

 2023年7月2日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)『RISE WORLD SERIES 2023 1st Round』にて、「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament』の1回戦を初来日のルベン・セオアネ(スペイン)と争うRISE世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)が6月13日(火)埼玉の所属ジムにて公開練習を行った。


 シャドーとミット打ちを披露した志朗はスピードのあるパンチのコンビネーションとミドルキック、最後は右ミドルの10連発で締めくくり、「今回は54kgなのでいつもより1kg違う。それでもスピードとキレを出すために脂肪をさらに2kg落とそうと思って、その効果は出ていると感じます」と、スピードとキレに重点を置いているという。

「賞金もそうだけれど、世界の強い選手と戦えるし、大﨑(一貴)選手もいるし、勝ったら得られるものが大きいので減量に対するモチベーションは高いですね」と、苦しい減量にもモチベーションは高いとした。

 スピードとキレに重点を置いているのは「トーナメント全体を見て、階級が下の選手もいるのでスピードを上げてパワーを維持しないといけないので、減量がいつもよりキツいのはある」という理由で、「今回は2カ月前に断食をしました。2日間準備をして、2日間断食をして、2日間で回復する。それをやって動きがよくなりましたね。今は57kgです」と新しい調整方法も試した。54kgへの減量は「53kgを経験しているので、それに比べたらラクです」と笑う。

「いい部分を残したいので、キレとスピードはありつつ、パワーもある攻撃を出せる。スパーリングをやっても効かせたり倒したり出来ているので、いいイメージは出来ています」


 大﨑との一騎打ちが実現するかは今回のトーナメント最大の注目ポイントであるが、「みんなが見たいカードですよね。自分自身も戦いたい気持ちがある。何年か無敗なので。でも、その前に2人とも勝ち進まねばならないので油断は出来ません。今回は外国人が多いので怖さはあります」と、まずは外国人選手たちを警戒する。

 1回戦で対戦するセオアネについては「試合映像を見ました。上手い選手に対してグチャグチャに振り回して勝っているので、セオリーがない。練習映像を見てもそんなコンビネーションをやるんだって日本人選手にはないやり方があるし、オーソドックスで来るのかサウスポーでやるのかも分からない。でも自分の今回のテーマは相手がどんな戦い方で来ても完璧にいなして勝ちに行くこと。それは行けるんじゃないかなと思っています」と、変則的な相手にも対応できる対応力の高さを見せたいとした。

「全てに対応できる対応力は出来ています。逆に自分が今までと違う技を見せられる自信があるので、そこも楽しみです」とし、「外国人はちょこちょこヒジ打ちをやってくるのでそれに気を付ける。相手からするとローリスクハイリターン。捨て身で来ると思うのでその怖さはあります」と警戒心も怠らない。


 完全に勝っているのは何かと聞かれると「勝ってるのはスピードと、一番は経験値。一番経験豊富だと思っているので、全選手の中で一番だと思っています」と経験値をあげた。

 そのうえで「一瞬でスパッと終わらせる戦い方が出来ると自分自身に期待しているし、判定まで行かないようにと思う。1回戦4試合の中で一番強くてやっぱり志朗が優勝候補だとみんなに認めさせないといけない。そこをテーマにやっていきたいと思う」と、1回戦で差を見せつけたいという。

 他の参戦選手で気になるのは誰かと聞かれると、「もちろん大﨑選手、トーナメントで近いところにいるクマンドーイ、ペッシラーもタイで有名なのでこの2人は注目していますね」と、やはりタイ人選手2人の名を挙げた。

「最近のクマンドーイは爆発力があるので。モハメッド・カルーアがどういう対策をするのか。判定まで行けばいい勝負をするのかもしれない。トーナメントは何が起こるか分からないのは53kgで(RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント)経験しているので何が起きても大丈夫なように準備するしかない」


 6月23日には30歳の誕生日を迎えるが「年を取ったなと思います(笑)。年齢は数字でしかないと言うけれど、疲労もそうだし、練習量も3~4年前より減っていますね。でも最近になってようやく疲労の抜き方が分かったので精神的にも肉体的にも成長していると感じます」とした。また、誕生日に何をする予定かと聞かれると「スパーリングじゃないですか。誕生日とか関係ないですからね、試合にさえ勝てればいいので。試合で勝って祝いたいのが全てです」と答えた。

 志朗にとって大阪は「まだ負けていない縁起がいい街でもあるので連勝記録を更新したい」土地でもあり、「世界王者になっての初戦なので、これが世界王者だって試合を見せないといけない」と気合いが入る。

 記者会見では「自分はWORLD SERIESに対する想いが全選手の中で一番強いと思う」との発言もあった志朗。その意味を聞くと「前回のWORLD SERIESの決勝で天心に負けて、RISEでも初めて負けた。その心残りはずっとあるので、何年もあるので、そういった意味でも思い入れがあります」と答え、執念深いですねと言われると「本当に負けず嫌いなので」と笑みを浮かべた。

 そして最後に「世界王者としての初戦ですが、世界王者はこれだけ強いんだぞってところを見せたいと思うので、応援よろしくお願いします」とのメッセージを送った。

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