K-1でハードパンチャーぶりを発揮しているラテスクをあえて指名したK-Jee
2023年7月17日(月・祝)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP』の第3弾対戦カード発表記者会見が、6月13日(火)都内にて行われた。
スーパーファイトのK-1クルーザー級3分3R延長1Rで、K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)とステファン・ラテスク(ルーマニア/SCORPIONS IASI)が対戦する。
K-Jeeは福岡を拠点として2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた(同王座は返上)。2020年12月の福岡大会でK-1同級王者シナ・カリミアンに挑戦し、1R1分54秒の速攻勝負でTKO勝ち。第2代王座に就いたが、2021年3月の再戦でカリミアンに王座奪還を許した。2022年4月のK-1無差別級トーナメントでは1回戦でムハマード・サッタリにKO負けを喫し、8月大会では谷川聖哉に判定負け。今回は約11カ月ぶりの復帰戦となる。戦績は21勝(18KO)13敗。
ラテスクはジュニア時代にISKA世界クルーザー級王座に就き、プロではまだ無冠だが14勝(7KO)2敗の戦績を誇る。2022年12月に初来日を果たすと、マハムード・サッタリを強烈な左フックでKOして初黒星を付け、大きなインパクトを残した。2023年3月の2戦目では谷川聖哉にローキックでダウン寸前まで追い込まれるも右フックで逆転KO勝ち。身長187cmでオーソドックス。21歳。
会見に出席したK-Jeeは「クルーザー級が今あまり動いてない。動いてないのは王者がタイトルマッチをしないということがあって。そういうことについては今回何としてでも勝っていろいろ発言したいと思っています。勝たないとクルーザー級も動かないし、発言もできないと思うのでクルーザー級を動かすためにも必ず勝ちたいと思います」と、クルーザー級について言いたいことがある様子。
ラテスクの印象については「武器がとにかく強いことが印象です。武器が強いのは怖いけれど狙いはハッキリしているので、そこが楽しみです」と、ラテスクの強打は怖いがやってくることは分かるとした。
【写真】剛腕でK-1で2連続KO勝利しているラテスク
復帰戦がK-1クルーザー級トップ2人に2連続KOしているラテスクとはハードルが高い相手だが、K-Jeeは「自分で希望しました」と打ち明けた。
その理由は「自分の格闘技人生に対して挑戦していきたいし、今ここに並んでないような選手と今さらちょこちょこやっていくよりは、このクルーザー級を盛り上げるためにもそういう選手に挑戦していく格闘家の人生を送りたいと思ったので、復帰戦ですがそんなに先は長くないのでお願いしました」という。
中村拓己K-1プロデューサーも「こちらから復帰戦どうですかと言う前に、ラテスクと復帰戦をやりたいという連絡が来まして迷わず決めました」と説明する。
K-Jeeは自ら対戦を望んだからには「もちろん自信があります。攻略が出来ているというか、何をすると決めるとリングでハマらないとワンテンポ判断が遅れるので、完璧に攻略していくというよりは引き出しをたくさん準備していって、あとはリングで手を合わすだけ。その準備はできているし、自信はあります」とした。
そして最後に「ここでクルーザー級が3カード組まれたってことはクルーザー級に今後動きがあるんじゃないかと思っているので、これからどういう動きをするか注目してもらいたいです」と、クルーザー級に目を向けてもらいたいとアピールした。
なお、ラテスクからは「自分の目指す世界一に近付くためにK-1でまた戦えるのはとても嬉しい。K-Jeeはとても経験豊富で最高の相手だと思うが必ず倒す。支えてくれる人全てに恩返しするために、日頃の特訓の成果を全て出して勝つ。ファンの皆さん、いつも温かい応援と愛を届けていただきありがとうございます。必ずいい試合になるので楽しみにしていてください」とのコメントが寄せられた。
▼K-1クルーザー級 3分3R延長1R
星龍之介(POWER OF DREAM)
カルロス・ブディオ(ブラジル/ブラジリアンタイ)
▼K-1クルーザー級 3分3R延長1R
谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
AKIRA Jr(フィリピン/Team Aj)
▼K-1フェザー級 3分3R延長1R
篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)
佑典(月心会チーム侍)