キックボクシング
レポート

【RISE】極真・山科直史がKOで再起「これからもKOで勝って必ず王者になります」、女子マッチは激しい打ち合いに

2023/06/09 23:06
RISE Fight Party2023年6月9日(金)東京・新宿FACE ▼第3試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R延長1R×森下祐樹(SUNNY GYM/2010年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級優勝)KO 2R 2分15秒 ※3ノックダウン〇山科直史(極真会館/フェザー級16位)  森下(旧リングネームはTASUKU)は2010年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級優勝の実績を持ち、戦績は13勝(8KO)16敗1分。2022年2月に杉本祥からKO勝ちも、7月に田中佑樹にKOで敗れ、それ以来のRISE登場となる。  山科は幼い頃から極真会館の成増道場で “ブラックパンサー”ベイノアと極真空手を学び、2019年の「全日本高校生空手道選手権で優勝、2021年6月にプロデビューを果たし、4戦全勝(2KO)の快進撃をしていたが、2022年10月のShin戦で計量オーバーのため失格、不戦敗となった。それ以来のRISE登場となり、今回から1階級上げての参戦。  1R、右ローの蹴り合いでより強く蹴るのは山科。森下がミドルを出してくるとパンチで攻め込み、軸足払いでのコカしも見せる。森下が右ストレートを不用意に連打したところで、山科が右のカウンターを合わせてダウンを奪う。山科は左右ボディも打つ。  2R、森下がヒザ蹴りと右フックでリズムを掴み始めたかに見えたが、山科が左ボディを打ち抜くと森下はダウン。立ち上がった森下へパンチを繰り出す山科は左ヒザからの右フックでダウンを追加すると、最後も左ボディを打ち抜いてとどめを刺した。  山科は「実力はあると思うので強い相手とやらせてもらえたら嬉しいです。前回失敗したにもかかわらず今までより多く道場の方が応援に来てくれて嬉しいです。これからもKOで勝って必ず王者になります」と宣言した。 [nextpage] ▼第2試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R〇羅司(=らいぜ/TEAM TEPPEN)判定2-0 ※29-27、28-28、29-28×旬ノ介(K-LIFE)  羅司は2021年RISE Nova全日本大会-60kg級優勝で、2022年5月にプロデビューしたサウスポー。RISEで活躍する彪司の弟。戦績は1勝(1KO)1敗。  旬ノ介は2019全日本アマチュアキックボクシング55kg級準優勝で、九州を中心に活躍。北薗翔大が主宰するK-LIFE所属の選手。前戦は2023年3月の『RISE WEST ZERO』で弾丸風太に判定勝ち。戦績は6勝(1KO)2敗1分。  1R、サウスポー同士。羅司は左ミドルと左カーフ&ローと蹴り主体。旬ノ介も最初はローを返していたが、羅司の蹴りに右ストレートを合わせに行く。終盤、その右で羅司が大きく仰け反る場面も。  2R、羅司の左カーフに左ストレートで対抗する旬ノ介。ショートの連打、左フックでヒットを奪って攻勢に出た旬ノ介だったが、羅司の左カーフをもらって後退。そこへ羅司が左フックでダウンを奪う。さらに左カーフを蹴っていく羅司。  3R、逆転を狙って飛び込んでの左右フック、左ストレートを狙う旬ノ介だが、羅司はやや流し気味に試合を進めていき、旬ノ介に決定打を奪われることなく試合を終えた。  判定2-0で勝利した羅司は「判定まで行ったのは初めてです。自分のことを知らない人も多いと思うんですけれど、この経験を活かしてもっともっと強くなっていきます」と語った。 [nextpage] ▼第1試合 フライ級(-52kg) 3分3R延長1R×山本“魂武羅”知美(FAITH/同級7位)判定0-3 ※27-30×2、27-29〇きたりこ(FASCINATE FIGHT TEAM)  山本は2019年KAMINARIMON全日本女子-57kg級準優勝で、2020年9月にプロデビュー。今回からミドルネームに“魂武羅(こぶら)”を付けた。3戦目で辻井和奏と引き分けたが、3勝(1KO)1分で現在無敗。前戦は2022年4月にエミNFCに判定勝ち。  きたりこは空手出身で、第26回全日本空手選手権大会グランドチャンピオン決定戦優勝の実績を持つ。2022年7月にDEEP☆KICK ZEROでプロデビューし、2戦目も勝利したが3戦目で体格差のあるモンタナ・アーツに判定で敗れた。戦績は2勝(1KO)1敗。  山本は前日計量で体重超過。減点2からのスタートとなり、計量をパスしているきたりこが勝利した場合のみ公式記録となる(それ以外の結果はノーコンテスト)。  1R、きたりこは左フックから右ストレートのコンビネーションをどんどん打ち込み、山本にロープを背負わせて左右ボディとインローを叩き込む。山本はそのコンビネーションの合間に右フックをヒットさせるが、終盤に左フックからの右ストレートをもらって大きくフラついた。  2Rも左フックからの右ストレート、インローで攻め込むきたりこ。山本は右フック、右ストレート、前蹴りでヒットを奪うがロープを背負わされる場面が多い。きたりこが右フックで山本をまたもフラつかせる。  3R、攻め疲れがあるきたりこだが、それでも前へ出て右ストレートを当てていく。これに山本も意地の右フック、左フックで応戦。最後は両者立ち止まって左右フックの応酬で、きたりこの頭が山本の左フックで2度跳ね上がるが、きたりこは一歩も退かず打ち合う。  判定は3-0できたりこが勝利。「減点あったけれど関係なしに勝ててよかったです。これからもレベル高いところまで上がっていこうと思います」とコメントした。
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