キックボクシング
レポート

【OCEANS】宮崎県唯一のプロキックボクシングイベント、関東から乗り込んだ庄司啓馬がM-1王者に

2023/06/11 14:06
CLIMB GYM「OCEANS」2023年6月4日(日)宮崎・ガーデンベルズ延岡 ▼第6試合 M-1 JAPANライト級王者決定戦 61.23kg契約 ムエタイルール 3分3R延長1R×梅田光一郎(CLIMB GYM)判定0‐2 ※29‐29、28-29、28-30〇庄司啓馬(TEAM TEPPEN)  宮崎県発、宮崎県唯一のプロキックボクシングイベント『OCEANS』。2018年12月にアマチュア大会からスタートし、プロ大会は今回で3度目(アマチュア大会は8度開催)となり、今大会では『M-1 JAPAN』の二階級による王者決定戦が行われた。  M-1 JAPANライト級王者決定戦に挑む梅田は『OCEANS』を主宰するCLIMB GYMの看板選手で、プロデビューから7戦勝ち星なしだったが、ここ数戦はKOで連勝中。ミドルキック、首相撲、ヒジを得意とするムエタイスタイルで戦績は12戦4勝4敗4分。対する福岡出身の庄司は、那須川天心の父・那須川弘幸会長率いるTEAM TEPPEN所属のアグレッシブファイター。ここ数戦は『KNOCK OUT』を主戦場にし、昨年12月にはINNOVATIONライト級王者・大谷翔司と対戦経験もある。戦績は14戦5勝(1KO)9敗。  1R、左右の蹴りを散らす庄司に、梅田も蹴りを返し互角の展開。終盤には庄司が梅田をコーナーに詰めて首相撲を仕掛けてヒザを入れていく。2R、庄司はミドル、右アッパーを当てて組んでのヒザ。上背の梅田は強引に振り回してこかして抵抗するも、庄司が首相撲で主導権を握る。  3R、庄司が左ミドルで距離を取ると、逆に梅田が組んでいき離れ際にヒジを見舞う。組みの展開では庄司がヒザを入れ、距離を取れば左ミドルを当てる。  最後までペースを握り、判定勝ちした庄司は初のベルトを巻き、「宮崎の皆さんはじめまして。遠くから来てくれたら仲間たちのおかげで勝つことができました。TEAM TEPPENには風音、(白鳥)大珠とか強いプロ選手は20人ぐらいいます。僕も上を目指して頑張りますので、宮崎の皆さんも僕のことを応援してくれたらと思います」とマイクアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 M-1 JAPANスーパーフェザー級王者決定戦 58.97kg契約 ムエタイルール 3分3R延長1R〇河野直次郎(CLIMB GYM/元大和57.5kg級王者)判定3‐0 ※30‐29、30-28、30-28×ユッタガーンノー.ワンランヤー(タイ)  河野は24戦10勝(3KO)12敗2分の戦績があり、パンチ主体のファイター。ここ最近はムエタイスタイルに順応しているという。対するユッタガーンノーは、RWS(ラジャダムナンワールドシリーズ)出場経験がある31歳。  1R、右ロー集中打の河野に対し、ユッタガーンノーはゆったりしたリズムから左右ミドル。2Rになると、ユッタガーンノーは首相撲を積極的に仕掛け、河野は左右フック。ボディブローを効かせた河野はパンチ連打を浴びせてKO寸前まで追い込む場面を作り優勢をアピールした。  3R、ユッタガーンノーをコーナーに詰めた河野は右ローからパンチ連打。ユッタガーンノーは打たれながらもテンカオを返していく。タフなユッタガーンノーを最後までKOすることはできなかったが、河野が判定勝ちしベルトを巻いた。 [nextpage] ▼第4試合 64.0kg契約 キックボクシングルール 3分3R延長1R〇徳永三哲(CLIMB GYM)KO 2R46秒●裕希(RAOU GYM)  この試合が引退試合となった徳永は1Rから一気にパンチ連打を仕掛けて裕希をKO寸前まで追い込む。2Rもラッシュを浴びせる徳永は右フックでダウンを奪い、さらに右フックをクリーンヒットさせKO!  マイクを握った徳永は「引退試合に来てくれてありがとうございました。自分は福岡でキックボクシングを始めて宮崎に帰ってきて、15年近く前に、近田(哲二)さんの道場では、当時中学生だった河野直次郎、まだ高校生だった主催者の金井(裕介)代表、第3試合の杉本(祥)選手といったみんなに出会い、金井代表が用意してくれたステージで試合ができたことで凄く幸せに思います。引退に試合に向けて努力するにあたり、迷惑をかけた妻と家族に感謝を申し上げます」と感謝の意を述べた。 [nextpage] ▼第3試合 59.5kg契約 キックボクシングルール 3分3R〇杉本 祥(TARGET SHIBUYA/第3代PRINCE REVOLUTION-58kg王者)判定3‐0 ※29‐28、30-27、30-28×MEGUMI(BEGINNING)  現在、TARGET SHIBUYAに所属する宮崎県延岡出身の杉本が凱旋試合。1Rからテンポよくパンチを当てるMEGUMIに、杉本はゆったりしたリズムから左ミドル、ボディブロー、左フックをヒットさせる。2Rも、くねくねするトリッキーな動きの杉本は左ミドル、二段飛びヒザ、パンチを当て主導権を握る。3R、意地を見せるMEGUMIはパンチを返すが、杉本は左ミドル、組んでのヒザを当て判定勝ちした。 [nextpage] ▼第2試合 スーパーフェザー級(58.97kg) ムエタイルール 3分3R×YUZUKI BRAVELY(BRAVELY GYM)判定0‐3 ※28‐29、27-30、28-29〇拳太(MSJ KICKBOXING GYM)  宮崎vs他県を主軸としたカードが並ぶ中、この試合のみ大分出身のYUZUKIvs福岡出身の拳太の一戦となった。1Rから拳太が積極的に首相撲を仕掛けてヒザ蹴り。2R、YUZUKIはヒジを出しながら組み付いてヒザ。お互いに首相撲を仕掛ける展開が続く。3Rには拳太がバックスピン。YUZUKIはヒジから首相撲を仕掛け、お互いに譲らない攻防を見せる。最後まで首相撲で優位に試合を進めた拳太が判定勝ち。 [nextpage] ▼第1試合 60.0kg契約 キックボクシングルール 3分3R〇河野萌希(CLIMB GYM)TKO 2R1分4秒 ※セコンドからタオル投入×野原 心(緑蹴会)  1Rから河野が左ローをこつこつ当て、ワンツーにつなぐのに対し、野原もパンチで対抗。2R、一気に仕掛けた河野が左ハイでダウンを奪う。さらにパンチ連打でダウンを追加。ラッシュを浴び続ける野原にセコンドからタオルが投入され、河野がTKO勝ちした。
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