2019年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.17』の第5試合71.0kg契約5分3Rで対戦する、ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)と 廣田瑞人(CAVE)が、26日(金)都内ホテルにて事前インタビューに答えた。
廣田は元DEEPライト級、元SRCライト級、元CAGE FORCEライト級王者で、元UFCファイター。相撲の経験とインターハイにも2度出場したボクシングテクニックで、菊野克紀、今成正和、北岡悟、石田光洋といった国内トップファイターたちから勝利を奪ってきた。対するサトシは4月の『RIZIN.15』で北岡悟をTKOに下した柔術家で、ブラジリアン柔術世界選手権2006、2009、2010を制している。MMA戦績は8戦全勝無敗。
日本での試合は2015年9月、UFCでの石原夜叉坊戦以来となる廣田。「体重も絞れて、あとは試合するだけって感じですね」と準備は万端で、サトシについては「総合で見るとまだ粗いかなと。組み技は強いっすね」と指摘する。
「向こうはまだ3R経験したことがないと思うので、フルラウンド使って最後に倒したいと思います」と予告し、RIZINルールについては「そこは特に意識してないですが、サッカーボールキックとグラウンドのヒザ蹴りがあるということでこっちが有利かな。出せると思います」と、ルールをフルに活用して勝ちたいとした。
一方、サトシは「(あとは)減量だけ。ちょっと難しいけれど元気です」とこちらも試合へ向けて順調そう。廣田の印象は「彼は最初から最後まで止まらないですね。それだけ。最初から最後まで諦めない。それが本当に凄い」と評する。
RIZIN参戦前は「まだ強い相手とはやりたくない」と発言していたが、その真意を聞くと次のように答えた。
「柔術の選手はみんなMMAを始めた頃はパンチが凄く怖い。私も初めての試合はそれが怖かった。MMAはやりたいけれど強い選手とはまだやりたくない。それで打撃は覚えたから今は強い選手とやりたい。前の試合はたくさん打撃を使ったから、これからも打撃はあまり怖くない。だから強い選手とだけやりたい。もう問題ない。北岡とやってから本当に凄い変わった。気持ちも変わった。彼は凄く強いから、これから私はもっと自分を信じる」と、北岡に勝ったことが自信につながったようだ。
それでも廣田が「まだ粗い」と指摘していたことを聞くと「それは本当ですね(笑)。まだ自分のスタイルを作ってないからね。前の試合は打撃も使ったけれど、まだ上手ではないから」とあっさり認めるも、「でも大丈夫。少しずつ直して強くなっているから」と、自分の成長には手応えを感じている。
今回の試合は10月12日・大阪で開幕する『RIZINライト級GP』の査定試合として行われるが、「トーナメントのことはまだ考えない。本当に強い人とだけやりたい。私も上手になりたい。だからまだ考えない」と、あまり意識はしていない様子。
廣田のハードパンチにどう対抗するかを聞かれると、「試合の前にいろいろ考えるけれど、試合中たまに変わるからね。彼は打撃が強いけれど、私の打撃も私は信じる。だからまだこれやるこれやらない、これいいこれダメは考えない。試合の時に全部決める」と、試合の中で戦い方を決めるとした。