1月16日(水)東京・渋谷TSUTAYA O-EASTで「ROAD TO KNOCK OUT vol.3」が開催され、小林聡vs石井宏樹のエキシビションを含む全6試合が行われた。
メインでは、2012年10月のMAキック以来の対戦となるハチマキと橋本悟が7年ぶりの再戦(前回はハチマキが判定勝ち)。2Rに橋本が3度のダウンを奪い、リベンジを果たした。
セミでは、大崎兄弟の弟・孔稀とタネ兄弟の兄ヨシキが対戦。大崎孔稀がタネ・ヨシキを2R KOに降し、タネ・ヨシホに2月大会での対戦をアピール。リング上でヨシホも受託し、小野寺力プロデュサーも了承。2月11日の大田区総合体育館大会での対戦が決定した。
▼第6試合 63.5kg契約 3分5R○橋本 悟(INNOVATION/橋本道場/MuayThaiOpenスーパーライト級王者)[2R 2分24秒 KO] ※3ノックダウン×北川“ハチマキ”和裕(PHOENIX/REBELS2階級制覇王者)※ハチマキより改名
橋本は2018年8月にKNOCK OUT初参戦。水落洋祐と激闘を繰り広げるも敗れ、10月のREBELSでも丹羽圭介に判定負け。2連敗から再起を図る。
対する北川はリングネームを北川“ハチマキ”和裕に改名。2018年8月のREBELSで病から1年9カ月ぶりに復帰を果たしたが翔・センチャイジムにKO負け。11月には中国でもKO負けしており、橋本同様に2連敗からの再起戦となる。
両者は2012年にMAキックで対戦しており、北川が橋本から2度のダウンを奪い大差の判定勝ち、今回は7年ぶりの再戦となる。
1R、互いにオーソドックス。右ストレート、右ローから入る北川。橋本は出足は慎重に距離を保つ。オープンスコアリングは北川が10-9×3でリード。
2R、右ローを3連打していく北川。橋本も右ローを返していくが、詰めた北川は右ヒジ。近距離から橋本が押し込んで、その離れ際に右ハイキック! ロープの外まで頭を出してダウンした北川。
ダメージが心配だが、立ち上がるとヒジで反撃を試みる。コーナーに詰めた橋本がラッシュから右ストレートで2度目のダウンを奪うと、さらに右ストレートを決め、3度のダウンを奪ってKO勝利した。
北川はしばらく立ち上がることができず。連敗脱出した橋本はコーナーで橋本会長と抱き合い、勝利を噛み締めると、リング上でマイク。
「何とかリベンジ出来ました。僕とハチマキ選手は勝ったり負けたりの強いか弱いか分からないような選手で、那須川天心選手とか石井一成選手のような試合はできませんが、違った形の感動できる試合が出来ると思うので、僕やハチマキ選手も応援してください」と、共に復活に賭けた北川のこともアピールした。
▼第5試合 51.5kg契約 3分3R○大崎孔稀(OISHI GYM/WMC日本スーパーフライ級王者)[2R 1分48秒 KO] ※3ノックダウン×タネ・ヨシキ(直心会)※多根嘉輝から改名
ジュニア時代から活躍する兄弟キックボクサー同士の対戦。大﨑孔稀は2018年9月にWMC日本スーパーフライ級王座を獲得。10月にJ-NETWORKスーパーフライ級王座も獲得し二冠王となっている。
対するタネ・ヨシキも、ジュニア時代に「藤原敏男杯」二連覇の実績を持つが、2016年からいったんリングを離れ、2018年3月に2年ぶりに復帰しKO勝利している。
ヨシキの弟ヨシホは10月に大崎孔稀の兄・一貴にフライ級トーナメント準決勝で敗れており、因縁の兄弟対決ともなる。
1R、ともに右構えから、序盤は蹴りを主体に戦う両者。孔稀は左右のミドルとローを蹴れば、ヨシキもロー、前蹴りの蹴り返し。1R後半から飛び込む左フックも見せていく。
2R、圧力を強めた孔稀に打ち合いに行くヨシキだが、フックの振りに身体が流れがちに。孔稀は前蹴り、ヒザ蹴りと蹴りを織り交ぜながらコーナーに詰めると右ストレートで最初のダウンを奪う。
さらにロープに詰めると、身体を開いて左フックを打ってきたヨシキに、しっかり左を合わせてダウンを奪うと、立って来たヨシキの大振りに、右ストレートからの左フックでダウンを追加し、KO勝利した。
リング上でマイクを持った孔稀は、「無事KOで勝つことが出来たんで、2月の大田区総合体育館、タネ・ヨシホ選手、僕とやりましょう。小野寺さん、いいですか?」とヨシキの弟ヨシホに対戦要求。ヨシキのセコンドについていたヨシホも「2月、全然ええよ。しばき倒したるわ」と対戦を受諾。大崎が「ヨシキ選手みたいに僕がKOで勝ちます」と連続KOを予告すると、ヨシホは「俺はヨシキより強いから」と答え、小野寺プロデューサーも対戦を了承。両者は2月大会に向け、ファイティングポーズで記念撮影に応じた。