前澤はハム・ソヒを破って女王・浜崎朱加に挑戦状を叩きつけることができるか
2019年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.17』の第3試合49.0kg契約5分3Rで、ROAD FC女子アトム級王者ハム・ソヒ(韓国/TEAM MAD)と対戦するDEEP JEWELSアトム級王者・前澤智(リバーサルジム立川ALPHA)が、26日(金)都内ホテルにて事前インタビューに答えた。
「減量もバッチリですし、怪我もないです。明日の計量を待つだけです」と、準備は万端だと前澤。
ソヒについて「綺麗な打撃をするストライカーだなと思っています。下になっても待つだけでなく下からも攻めてきて、倒しても侮れないと思っているんですが、きっちりさばいて自分が上を取る場面を皆さんに見せられたらなと思っています」と評する。
「あの打撃は怖いところもあるけれど毎回試合に向かう時は怖いですし、当たらなければいいかなと思っているので、ひたすら金原代表が鍛えてくれた体力ですとか打撃ですとかを使って動き続けたいと思っています。止まる時間はなく、リングの上でずっと踊っていられたらな、と思っております」と、動き続けて打撃をかわすとする。
3月のDEEP JEWELSでは浅倉カンナと対戦した前澤
さらに「みなさん私のことを見て、こんなに小さいのかとビックリされると思うんですけれど、リングではノビノビと自分が大きく見えるような試合をしたいと思っています、柔道ベースの選手ではあるんですけれど、打撃とかテイクダウンの打・倒・極を回して見せられたらなと思っています」と、自身の戦い方についても触れた。
DEEP JEWELSの前身であるJEWELSで2013年に王座を獲得しているソヒ。「歳はそんなに変わらないんですけれども、大先輩ですよね」と前澤は言う。
「私が総合格闘技デビューして、(地元の青森から)新幹線で東京に通いながら試合をしている時期にもう最前線で戦っていられましたし、私が初めて試合ポスターに載った時に石岡沙織さんとタイトルマッチをされていて、その時の試合も印象深いです。その後、私が東京へ出てきた時にハム・ソヒ選手はUFCの方へ出られていて、雲の上の存在だなって思っていました。
それからROAD FCの方へ帰ってこられて、ジン・ユ・フレイ選手をKOした試合も現地で見ていて。凄い選手だなって思っていました。まさかこういう形で、RIZINという大きな舞台で戦わせてもらえるなんて夢にも思っていませんでしたね。試合になったら尊敬や憧れの気持ちも含めて見せるのがプロだと思っていますので、試合を見る皆さんには、(ジムの)金原代表によく言われるんですが『お前はよーいドンで喧嘩ができるタイプだ』と言ってもらえるので私の全てを見せられたらなと思っております」
スヌーピーをこよなく愛する前澤
公開練習では「今回、私が勝てたらケンカを売ってもいいのかなと思いますね」と発言し、それに対してRIZIN女子スーパーアトム級王者・浜崎朱加が“いいね”したという。
「いいねされて嬉しくてスクリーンショットしました(笑)。やっと視野に入れたのかなと。ハム・ソヒ選手だったり浜崎選手だったり、自分にとって雲の上の存在だった人にこうして目を向けてもらえるというのは、目障りだなでも何でもいいのでやっと目線に入れる価値が出来たのかなって思います。浜崎選手も大好きな選手なので。イケメンじゃないですか、超カッコいいじゃないですか(笑)。超嬉しかったです」
こうやって名前出してもらえるのはうれしいです!
— 浜崎朱加 Ayaka Hamasaki (@kk331ayaka) July 18, 2019
ぜひ勝ってもらって喧嘩売ってほしいです✨ https://t.co/ZQExl97Emc
そして「JEWELSのチャンピオンとしてベルトを持つ立場になって、強さよりプロとして“本物”になりたいって夢をずっと持っていて。世界ランク2位に勝つことができたら他人にどう評価されるというよりも自分で自分を少し褒めてあげたいなと思います。得られるものに関してはまだまだ女子格闘技は入り口が狭かったり、すそ野が狭かったりするので、大金持ちになるって夢はまだ見られないですけれど、少しでも格闘技って面白いなって皆さんに自分が戦う姿を見せることで、それを見てみんなに元気を与えられるような日本人ファイターになりたいと思います。本物になりたいです」との夢を語った。