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【RISE】那須川龍心、2敗目からの再起戦に「勝ち続けるしかない。天心は天心のキャリアで、自分は自分のキャリアを作って行けばいい」

2023/06/07 19:06
【RISE】那須川龍心、2敗目からの再起戦に「勝ち続けるしかない。天心は天心のキャリアで、自分は自分のキャリアを作って行けばいい」

2敗目を経験して、再起戦に臨む那須川龍心。対戦相手はアマチュアで3度対戦した相手(C)RISE

 2023年6月23日(金)東京・後楽園ホール『RISE 169』にて、フライ級(-51.5kg)3分3R延長1Rで相沢晟(TARGET)と対戦する同級5位・那須川龍心(TEAM TEPPEN)が、7日(水)千葉の所属ジムにて公開練習を行った。


 5月16日に17歳の誕生日を迎えた那須川は「もう17歳かって感じです。変わったことは何もないですけれど、まあ嬉しいです。誕生日は減量もあったので食わずに、みたいな。そこまでガッツリは行かなかったです。特に17歳だからというプランはなくて、とにかく強くなりたいなって。強くなりたいのは今までもあったけれど、より具体的になったというか、想いが強くなりました」と、試合を控えているため誕生日パーティーはおあずけ。もっと強くなりたいとの想いがより強くなったという。

 前戦は2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れ、プロ2つ目の黒星を付けられた。「手応えを感じたところもありつつ、自分のダメなところが出ました。いいところは自分で分かっているので、悪いところを直していきます」

 負けはしたが成長もしているとの声もあったがと聞かれると「負けているのでそれで評価されても…。評価が上がるのは嬉しいですけれど、勝って評価を上げたいです」と志は高い。


「(塚本には)前回アマチュアで負けているので勝ちたかったんですが、この一戦に懸けていたというか。負けた時は“やっちゃったな”って感じでしたが、今はもう前を向いています」と気持ちの切り替えも出来ている。

 その後、練習方法を変えるなどの変化について聞かれると「TEPPENが大阪に出来て、そっちの方に会長が移ったので、自分で考える事が増えました。ボクシングをやったり。内容は変わってはないですが、パンチの打ち方とか、こうしたら何が来るとか、打たせないようにしようとか、自分でよく考えてやる時間が増えましたね」という。

 兄の那須川天心には「天心がボクシングに行ってボクシングの打ち方を教えてもらったり、葛西トレーナーにも教えてもらってパンチ力が上がっているのがあります」とパンチを教えてもらったと言い、天心のデビュー戦勝利は「刺激にはなりましたけれど勝ってくれて安心した方ががデカいですね。このまま勝ち続けて欲しいです。負けて欲しくないのがあります」とする。今回の試合に関してのアドバイスは「いつも通り『頑張れよ』くらいです」と笑った。

 公開練習でのミット打ちではパワーが上がったように見えた、と言われると「変わっていると思うし、フィジカルトレーニングもやっているので、そこまで自分の変化は分からないですが、デカくなったと言われることもあってパワーは上がったと思います」と、パワーアップしているだろうとする。


 対戦する相沢とは「アマチュア時代に3回やっているんです。ちっちゃい頃に小学生とかで初めてやって負けて、次は勝って、ラストはアマチュアのトーナメントで勝ちました。2勝1敗で勝ち越しているんですけれどアマとプロとは違うのでそこは考えてないですね。勝ってるからって油断しているのは無い」と、アマとプロとでは違うとする。印象は「デカいな、くらいです」とした。

「自分の中で圧倒しないとダメだなっていうのがあります。KOはしたいです。前回とはまた違うところを見せないといけないと思うし、変わってないとトーナメントに出た選手にも勝てないので前回との違いを見せたい。理想は当てさせずに自分が当ててKOですけれど、そうはいかないと思うのでキツい試合を想定していますが、自分の中では圧倒、触れさせずに勝つのがテーマ。圧倒すると思っているので、豪快に倒したいですけれどね。なかなかそうはないかないと思います」と、理想はあるがそう簡単にはいかないと思っている。

 2月のトーナメントで優勝した松本天志(HAWK GYM)はその後にTEPPEN GYMへ出稽古に来たと言い、「間近で見て松本選手の凄さが分かりました。また対戦する可能性があるので互いに手の内は見せないけれど、スパーリングもやりました。ただ、前回のトーナメントに出た4選手は持っているもの、技術、運…そこまで差はないかなと思っています」と、大きな差は感じていないとした。


 RISEフライ級タイトルへの挑戦権は松本が最優先となるが、「後はマッチメイク次第ですが、勝ち続けるしかない。出来るなら早くやりたいですが、とりあえず勝ち続けるしかないと思っています」と勝ち続けてチャンスをつかみたいとする。「フライ級はちょうどいいですけれど、キツいといえばキツい。でも53kgに上げるとデカいので難しいところ。普段58kgだったんですが、60kgくらいまで行きましたね。まだ上がって行くと思います。今年中がフライ級では最後かなと思っています」と、成長期にあるためフライ級で王座に挑戦するなら今年中がリミットだという。

 ちなみに身長も162cmから164cmに伸びたと言い、兄の165cmを超えるかもしれない。

 偉大な兄を持つが故に「負けた時にいろいろ来る」と言うが、「何とも思わないです。それに潰されるというのはないですね。マイナスな人って得がない。ポジティブの方が楽しいじゃないですか。だから少しでもポジティブでいようと思います。全てをさらけ出しているつもりなので、そこまで悩む必要もない。悩みがないのが悩みなのかもしれないです」と、兄譲りのポジティブマインド。

「理想は無敗で行きたかったんですけれど、理想なのでそう上手くいくとは限らない。天心は天心のキャリアで、自分は自分のキャリアを作って行けばいい」と、兄は兄、自分は自分という考え方が出来ているとした。

 気付けばあの『THE MATCH 2022』からもうすぐ1年。オープニングマッチで戦った那須川は「あっという間ですね。今思えば。去年はいろいろなことがあったので。デビュー戦、合宿があったり、THE MATCH、トーナメント…濃い一年でしたね。歴史的な一戦の前座でいい経験になったと思う。試合は試合なので経験になりました。またあの舞台を自分の手で作りたい、実現させたいのはあります」と、次は自分の手で大きな舞台を作り上げていきたいと誓う。

 そして最後には「今回の復帰戦で成長した姿、以前との違いを見せられれば。平日に会場まで来てくれる人は大きな声で応援してくれれば嬉しいです」と、ファンにメッセージを送った。

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