ベールを脱いだ“アラブの神童”。独特な動きを見せた
2023年6月3日(土)神奈川・横浜武道館『K-1 WORLD GP 2023』に出場する、外国人選手たちの公開練習が1日(木)都内にて行われた。
スーパーファイトのバンタム級3分3R延長1RでK-1 WORLD GPバンタム級王者・黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)と対戦するラマダン・オンダッシュ(レバノン)は、凄まじく回転の速いパンチの連打とフェイントを織り交ぜたトリッキーな動き、さらには片手で倒立してのハイキック(通称センチャイキック)を繰り出し、“アラブの神童”ぶりを発揮。
「他の選手とは持っているものが違うと思わせる才能あふれる選手です。未来のスター候補と言ってもいい選手がK-1のリングに上がることになった」と中村拓己K-1プロデューサーが太鼓判を押した通り、ミット打ちではスピーディーかつトリッキーな動きで魅了した。
「コンディションはバッチリです。試合の結果を見れば分かると思いますよ」と笑顔を輝かせる16歳のオンダッシュ。「今までムエタイをやってきたけれど、K-1はそこまで違わないし準備してきたので大丈夫です」と、初のK-1スタイルの試合にも自信をのぞかせる。
黒田の印象を聞かれると「あまり話したくない。準備してきたので自信はありますよ」とし、「試合に勝つために来たのでそれしか考えてないです」と相手に情報を与えたくないためか多くを答えない。
どこを注目して見ればいいかとの質問には「まだ16歳なのであまり強くないと思われるかもしれないけど、結果を見て。僕のスタイルは特別なので楽しみにしていて欲しいよ」と、とにかく試合を見てくれと言う。
その特別なスタイルとは何か、との問いにも「試合前はあまり話せない。リングの上で見てよ」と秘密主義だ。ただ、派手な技が好きなのかと聞かれると「はい、好きです」と即答した。
最後には「いい試合になるのでお楽しみに。これからも日本に来る予定があるので楽しみにしていて欲しい」と、早くもレギュラー参戦する気満々だった。