日に焼けて精悍さを増した北岡は、この日もピリピリした緊張感を漂わせていた
2019年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.17』の第7試合71.0kg契約5分3Rで、ジョニー・ケース(米国/MMA LAB)と対戦する北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)が、26日(金)都内ホテルにて事前インタビューに答えた。
元DEEP&戦極ライト級王者の北岡はMMA70戦を超えるベテランファイター。RIZINでは元UFCファイターのダロン・クルックシャンク、川尻達也に勝利し、矢地祐介、ストラッサー起一(75kg契約)、ディエゴ・ブランダオン、ホベルト・サトシ・ソウザに敗れている。
昨年の大晦日、川尻達也とアツい試合を見せた北岡
対戦相手のケースはUFC4勝2敗。2014年9月のUFC JAPANで徳留一樹にギロチンチョークで一本勝ち、2018年年末のRIZINデビュー戦では矢地祐介の右目尻をパンチでカットしてレフェリーストップ勝ち。これまでに北岡が敗れている徳留と矢地という2人の強豪選手に勝利している。25勝のうち17勝が打撃による勝利、さらに1Rでの打撃の勝利が14勝と、決定力のある打撃を誇る。また、レスリングベースらしく重い腰を持ち、ダブル・シングルレッグのみならず、巧みなニータップ、1本脇を差せば崩して投げる組み技の強さも見せており、がぶりからのギロチンも得意としている。
その相手を北岡は「全てが強いであろうとは思います。ノックアウトが多い印象はありますよね。矢地君の時はカットだし、徳留(一樹)君の時は(パンチを)効かせたあとに絞めているけれど事実上ノックアウトだし」と評する。
どのような試合を見せたいかと聞かれると「どういった試合を見せたいとかないから。見てもらえればいいと言うか、見て好きに思ってくれればいい。見方を享受するとか、そういう気持ちは一切ないから。イベントのありのままを見てもらえればいいと思う。その中の1ピースなわけで」と、とにかく試合を見てくれと話す。
今回の試合も10月12日・大阪で開幕する『RIZINライト級GP』の査定試合として行われるが、北岡は「そんなことを考えられるような、後のことを考えられる相手ではない。本当に考えていないし、明後日の試合に全力を注ぐことが僕の今やるべきことだと思う。全力で挑まなければいけない相手だと思うから、余計なものはなくてもいいかなと思う」と、今回の一戦に集中していると答えた。