地元・福岡で初のムエタイルールでの試合を行う石井一成(C)BOM
2023年5月14日(日)福岡アクロス『BOM 40』のメインイベントでワシンチャイ・ソムサックコーサン(タイ)と対戦するイッセイ・ウォーワンチャイ(=石井一成/ウォー・ワンチャイプロモーション)のインタビューが主催者を通じて届いた。前回3月K-1でのヨーシラー戦ではテクニカル判定によるドローという結果に終わったが、今回は原点となるムエタイルールでどのような戦いを見せるか。
1Rで仕留めるつもりで最初からKO狙い
――前回3月、K-1でのヨーシラー・チョー.ハーパヤック戦ではヨーシラー選手の判定勝ちでしたが、その後の競技の結果、テクニカル判定によるドローという結果に終わりました。
「最終Rは巻き返せたのですが、1R目からあのぐらい攻めたかったです。ヨーシラー選手は中に入らせないテクニックが巧く、ミドルキックの威力に関しては今まで対戦した相手の中でも一番重いものでした。試合後にミドルを受けた腕を見たら真っ青でした」
――K-1ルールでの試合が続くかと思いきや、今回はまさかのムエタイルールでの試合が決まりました。
「僕はだいたいK-1ルールとムエタイルールを自然と交互にやっているので、その都度そのルールに戻すことに難しさを感じています(笑)。でも交互にやっている方がムエタイの感覚を忘れないのでいいかなと。ずっとK-1ルールでやっていると、キャッチしてからの攻撃を忘れてしまうので、二つのルールを両立してやっていくには交互でやっていくのがちょうどいいかなと思いますね。ちなみにムエタイのスタイルからK-1のスタイルに戻す期間は短くてもいいのですが、K-1スタイルからムエタイスタイルに戻すには、首相撲やヒジ打ちとかムエタイには技が多く色んな練習をしないといけないので時間が必要かなと思います」
――ヨーシラー選手との再戦の可能性がある中、今回の試合を受けた理由はありますか?
「元々、ヨーシラー戦が決まる前から今回の試合が決まっていて、地元福岡での大会だけに僕が出ないといけないという責任感を感じているので、去年からスケジュールは確保していました」
――地元での試合だけにいつもとは気合いが違いますか?
「そうですね。今回はジムからリュウノスケ、カナも出るのですが、たくさんの方が応援に来てくれるので気合いが入っています」
――対戦相手がMAXMUAYTHAI二階級王者のワシンチャイ・ソムサックコーサンに代わりましたが、試合映像を見ていたらどういう印象がありますか?
「バチバチに撃ち合ってくるし近距離の戦いばかりなので激しい試合になるなと。でもやりやすいと思いました」
――警戒している攻撃はありますか?
「全て思いっきり振ってくるので入り側のヒジなどは警戒しています」
「相手がオーソドックスになったのでいつものスタイル(撃ち合って打ち勝つ)に戻して残り練習しました」
――どういう試合をイメージしています?
「5R制に関しては、昨年9月のデットペット戦以来ぶりですが、その試合では1Rで終わり、5Rフルで戦うとなれば6月のクンスック戦以来となりますので、5Rフルに戦える身体作りに励んでいます。周りからは『KOにこだわらず、自分の戦いをすればいい』と言われているのですが、僕はいつも通り倒しにいきます」
――BOMファンはデットペット選手を沈めた衝撃的なKO勝ち方を求めているかもしれません。
「K-1だとタイ人でもみんなガツガツ攻めて来るのですが、ムエタイだとみんな来ないので逆に行きやすく、僕は絶対に1Rで仕留めるつもりで最初からKO狙いでいきます。ここでしっかり勝って、次はK-1に出るかはまだ決定していませんが、ヨーシラー選手にしっかり勝って黒田選手の持っているタイトルに挑めるように勝ち続けます」
「去年8月のK-1以来の福岡での試合になります。ムエタイルールでの試合は福岡初なので、本当の石井一成を見せます! 3ノックダウンとかではなく、失神させるようなKO劇を狙います」
なお、今大会の模様は、mahocastにて配信される。出場選手からデジタルチケットの購入が可能。