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【RIZIN】ブアカーオ「魔裟斗に面白い試合は見せられたんじゃないかな」安保瑠輝也は「対戦相手として面白かったと思う」

2023/05/07 21:05
【RIZIN】ブアカーオ「魔裟斗に面白い試合は見せられたんじゃないかな」安保瑠輝也は「対戦相手として面白かったと思う」

41歳を目前にしても、まだまだやる気満々のブアカーオ

 2023年5月6日(土)東京・有明アリーナ『RIZIN.42』の第10試合RIZINキックボクシングルール3分3R(70.0kg)で、安保瑠輝也(MFL team CLUB es)とドローとなったブアカーオ・バンチャメーク(タイ)が試合後インタビューに答えた。


 ドローの裁定が告げられた時、やや不服そうな表情に見えたブアカーオだったが、試合の感想を聞かれると「スッキリしています」と笑顔。

「今日の試合は勝ち負けよりも自分の全力で戦う姿を皆さんに見て欲しかった。全力を出し切ることが出来ので気分はスッキリしています。まだこの年齢になってもこれだけスタミナがある、これだけ面白い皆さんが興奮できる試合が出来ることを分かってほしかったのでそれは達成できたと思っています。自分自身もこれだけ長い時間でも十分やれる力があることに自信が付きましたし、これからにつなげていきたいと思います」と、自分がまだまだやれることを示せたのではないか、と話した。


 ドローという結果にも「特にガッカリとか残念に思っている部分はない。今日は自分の力がある、まだまだ健在である、10年以上前にK-1で戦っていた頃と同じ力で戦えるところ、それと自分にはまだ闘争心があるところを皆さんに見て欲しかったので、それは叶えられたと思っています。面白い試合が出来たんじゃないかと思っています」と、自分の力は見せられたと思うとする。

 安保については「まだまだ若い選手だし、力も持っていますし、テクニックもあるとよく分かりました」と高評価。


 1Rは安保のスピードある攻撃に劣勢になる場面もあったが「1Rは相手の出方を見ようとしていたところでボディへのパンチをもらいましたが、それはほぼ効いていなくて。自分の経験から1Rを見れば対戦相手のスタイル、どのような攻撃を出してくるということが分かる。2R以降は接近戦で打ち合いに持ち込もうとしましたが、自分の蹴りはかなり入っていたと思います」と、効いた攻撃はなかったという。

 2R中盤から3Rはブアカーオの攻める姿勢が目立っており、「1Rの安保選手は力があっていい戦いだった。2Rからは彼のスタミナが切れて疲労している部分が見えてきて、攻撃が遅くなってきた。それも含めてブアカーオの対戦相手として面白かったと思います」と安保は疲弊していたがいい相手だったと評した。


 試合前には1Rでの決着を予告していたが「試合前は1Rで終わらせると言ってたいましたが、実際試合というのはリングに登ってみないとどうなるかは分からない。どこかのタイミングでKO出来れば一番よかったけれども、戦ってみて安保選手は凄く強かった。日本の中でも強い選手の一人だと言えると思いました」と、安保の強さを認めていた。

 安保も試合前に「俺の攻撃をもらったらビックリするはず」と言っていたが「自分にはこれまで数多くの経験があるので、ビックリすることはなかった。確かに安保選手の攻撃はスピードがあったけれど、ひとつひとつに力が乗っていたり効くものではなかったのでまだ経験が足りないんじゃないかと思いました。でも、凄くいい技を持っている選手だと感じました」と、まだ経験不足だとする。


 今後の目標を聞かれると「今後の試合の予定は多く入っているので、自分も力をつけていきたいし、健在であることを皆さんに見てもらいたいと思っています。また、見てくださるファンの視線からしても、ブアカーオはまだやれるんだなってことを分かってもらいたいので、それを重視していきたいと思っています」と、まだ戦っていくと意欲十分。


 そのモチベーションは何なのかとの問いには「自分には多くの経験がありますし、勝った経験も豊富にありますが、まだまだ証明したいというのはこのように努力をすればまだまだ続けられる、まだまだブアカーオのスタイルを見せていけることを証明したいと思っています。K-1でもチャンピオンになりましたし、いろいろな経験もしましたが、この年齢になったからと言って昔のようには戦えないということではなく、逆に昔と同じかそれ以上の戦いが出来るということを、他の若い選手とも同等に戦えることを証明していきたいと思っています」と、“年齢はただの数字”と言わんばかり。


 試合の2日後には41歳の誕生日を迎えるということで、誕生日には何をしたいかと聞かれると「タイに帰ったらやらないといけないことが多すぎて。自分の格闘家人生としても後半戦に入って来るので、自分を皆さんにまだまだ見てもらえるように頑張ります。タイではいろいろなビジネスも手がけていてやることが多く、いろいろな協会の長にもなっていますので、やることが山積みで特に何をやりたいというのは今はないです」と多忙な様子。

 また、ゲスト解説を務めた魔裟斗と交流はあったのかと聞くと「試合前に控室まで挨拶に来てくれた。頑張るようにと応援してもらいました。魔裟斗選手とは長い間戦ってきた戦友でもあるし、いい友だちでもある。今日はその魔裟斗にも面白い試合は見せられたんじゃないかなと思います」と語った。

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