パッチーとは僕もチャンピオンになって戦いたい
──今回、海選手のセコンドにもつく朝倉未来選手が、牛久絢太郎選手に判定勝ちしました。あの試合をどう見ていましたか。
「僕も楽しみながら見ていましたね。兄貴がしっかり勝ってくれたので、次は僕がやる番だなという感じで、スイッチが入りました」
ーー元谷戦に勝てば、7月のさいたまスーパーアリーナでタイトルマッチです。
「先のことを考えるよりも、まず直近の試合を考えなきゃいけない強い相手です。まず今回しっかり元谷選手のことだけを考えて、戦略を立ててそれだけの練習をしてきたので、まずは確実に勝ちます」
──タイトルいえば、Bellatorバンタム級GPで優勝したパッチー・ミックス選手とも海選手は肌を合わせていますね。
「やってます、はい。なので組み技にもかなり自信ありますね」
ーーあのギロチンを体感したと。ミックス選手は本誌の取材に「BellatorとRIZINバンタム級の新王者とダブルタイトル戦をやりたい」と言っていました。
「ラスベガスでパッチーとは1回しか練習できてないんですけど、めちゃくちゃ強かったです……恐ろしいですね、攻撃は。バケモンでした(苦笑)。でもそのときはパッチーもかなり大きくて体重差もめちゃめちゃあって。だから、彼がチャンピオンになって、僕もチャンピオンになって、戦いたいです。年末のBellatorとの対抗戦も自分が出られず責任を感じました。日本の格闘技がナメられたなって。だから世界を相手に日本中を巻き込むファイトをしたいと思います」
ーーYouTubeでも成功し、5年前には考えられない豊かな生活を手にしたなかで、MMAファイターとして、ハングリー精神を持ってトップに、という気持ちはどうやって湧き上がってくるものですか。
「僕の人生のなかの一番の優先順位は格闘技。格闘技が好きだし、格闘技でトップになりたいのが一番で、それはずっと変わらないんです。そのためにYouTubeとかも始めて、強くなるために生活の基盤を作り、格闘技を広めるためにやっている。なのでこの大好きな格闘技をもっとたくさんの人に広めるのが僕の使命だし、やっぱり日本人ファイターとして、トップにならなきゃいけない。だからいくらお金をもらえるとかは関係なしに、MMAでトップになること、それを目指したいと思っています」
ーーBreakingDownもその一環でしょうか。
「彼らも強くなってますし、僕はBreakingDownの選手たちにも自分の強さをしっかり見せて証明したい。僕が弱かったら説得力がないので、本当の強さを見せたいし。僕らに憧れて出場してきている選手もたくさんいるので、そういう人たちの模範となれるようにしたいと思っています」
──先週の大会のダブルメインがフェザー級トップどころの2試合でした。今回がバンタム級トップの2試合になります。そのメインの内容や結果で比較もされることもあると思いますが、意識はしますか。
「そうですね、両試合ともすごくいい試合だったと思うのですけど判定決着だったのと、アグレッシブな試合ではなかった。僕の試合はもっと派手なものを見せたいと思います!」