初防衛戦に臨む川上。15連勝していた安本晴翔をストップした戦績が光る(C)SHOOT BOXING
2023年4月30日(日)東京・後楽園ホール『SHOOTBOXING 2023 act.2』にて、SB日本フェザー級(57.5kg契約)タイトルマッチエキスパートクラスルール3分5R延長無制限Rで同級1位・山田彪太朗(シーザージム)の挑戦を受ける王者・川上叶(龍生塾)のインタビューが主催者を通じて届いた。
川上は2019年11月にSB日本バンタム級王座決定戦で佐藤執斗を2R KOで下して新王者に輝き、2022年4月には魁斗を判定に破り、SB日本フェザー級王者となって2階級制覇を達成。昨年12月に両国国技館で開催された『RISE WORLD SERIES/SHOOT BOXING KNGS 2022』では、当時15連勝中とノリに乗っていた安本晴翔と対戦し、下馬評を覆しての殊勲の判定勝ち。今年2月には初のムエタイとの戦いでガオパヤックに勝利した。戦績は12勝(5KO)5敗。今回が初防衛戦。
防衛したらRISEでもK-1でも王者とぜひやらせてほしい
「僕の中では大事な試合で絶対に落としてはいけないと思っています。山田選手とは1回やったこともあるだけに、油断していたら足元をすくわれるという気持ちがあり、今までの試合の中で一番と言っていいぐらい気合が入っています」
――山田選手と一度対戦してどういう印象がありますか?
「気も強かったので、油断は絶対にできないし、普通にやっていたら負けるなと感じているので今から戦うぐらいの感じで取り組んで、強くならないと勝てないと思っています。ここで負けたらタイトルを失って終わりやし、タイトルを守らないといけないというのも自分の中では負けられない一番の理由かもです。僕がこれまでいろんな人に勝っていて、もし僕がここで負けたら、その人たちにも悪いという気持ちもあります」
――2021年12月に一度対戦しているときと比べて、ここ数戦の山田選手の印象はどうでしょう。
「自分とやった時と比べても、なんか伸びてそうですよね。あれだけ真面目なら絶対力も伸びると思うし、でも伸びたくても伸びれるほど甘い世界でもありません。欲をいえば、レベルの差を見せつけて勝ちたいですね。まずは確実に勝ちます」
――試合のプランは出来ていますか?
「もう決まっていますね。普通にそんなに対策というほど対策を僕は立てていないけど、僕はそんなに作戦をガッツリ立てるタイプじゃありません。試合を見たら僕はめちゃくちゃ対策を立てているやつみたいに見えるんでしょうけど、そんな奴ではないんです(笑)。安本晴翔選手に勝った時に、『対策ばっちりハマったね?』みたいに、みんなに聞かれるけど、そんなに立てていないんです。でもそれくらい、練習を激しくやっているのはあるかもしれないです。結構スパーとかも激しくやっているので」
――山田選手は弟の虎矢太選手が今年2月大会で王者・植山征紀選手を倒してチャンピオンになっています。そういう勢いも警戒してますか?
「きっとシュートボクシングファンの大半は山田選手をチャンピオンにさせたいんでしょ(笑)。そんな甘いこといかないですし、させないです」
「防衛したら、いま団体対抗戦とか流行っているので、RISEでもK-1でもチャンピオンとぜひやらせてほしいですね。僕は格闘技が好きなんで色々よく見ているんです。軍司(泰斗)選手、龍聖選手、小笠原(瑛作)選手、門口(佳佑)と、そういう知名度で上にいる選手には全部勝っていきたいですね。僕は団体対抗戦というか、シュートボクサーvsキックボクサーのような異種格闘技戦と捉えていて、かつてK-1に乗り込んでK-1MAX世界トーナメントを制覇したアンディ・サワーのように、サワーになったつもりで戦いますよ!」
なお、今大会は動画配信サービス「U-NEXT」にてライブ配信されることも決定している。