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【RIZIN】平本蓮「1年前の勝ち星ひとつもなかった俺が、1年後に斎藤選手とこんな試合をしているとは誰も想像していなかったと思う」=全コメント

2023/04/30 03:04
 2023年4月29日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』の第8試合フェザー級(66.0kg)5分3Rで、斎藤裕(パラエストラ小岩)に判定2-1で敗れた平本蓮(剛毅會)が試合後インタビューに答えた。  インタビュー中、何度も“やってしまった”とばかりに髪の毛をかき上げるシーンがあった平本。何度も「必ず強くなって戻って来る」と、この敗北を糧にさらにレベルアップして次戦に臨むことを誓っていた。 着々と強くなっているのは試合で実感できた ――試合の感想を。 「ダメージでポイントを取ってると思っちゃって3R目勝ちに徹しすぎたのが自分の敗因。試合前に恐れていたことが現実になってしまったという感じで。ただこの4カ月間、チームや岩崎先生、大塚コーチとやってきた練習はまったくもって無意味じゃなく、自分を進化させてくれた日々だったので、次すぐに試合をします。自分に足りない部分を理解したと言うか、MMAをやりすぎてしまったなって感じで。もっと自分のボクシングを信じてやればよかったなって。まあ、もうしょうがないです。次に向けて頑張ります」 ――斎藤選手と対峙してみてイメージと違ったところは? 「壁の展開はしつこく押し付けてきて、相手の反応が出るまでじっとしていて。その辺はとにかく何もしない作戦だったので、ブレイクか切り替えてちょこちょこ自分が打撃を当てられればいいかなと。自分の方が当ててはいたし、ダメージはしっかりとれていたので。まあ、自分の甘さ。倒せなかった。倒しに行く作戦だったのでそれを遂行するべきだったなと。被弾覚悟でやっても全然よかなったなという。とにかくいい経験になりました。負けたけれど負けてないです、今日に限っては。何も悔しくない、次頑張ります」 ――ダメージを与えたと言っていたが、あれだけ組みに来られたのはダメージがどれだけあったのかと、組みの対応が成長しているのが見えたがスタイル的にあそこまで組まれた、打撃で組みの前進を止められなかったことに関してはどう思っているか? 「入ってくる前に先に打つっていうのを練習でやっていたんですけれど、実際ドライブ仕掛けられたら壁に押し付けられる展開は絶対に出てしまうので、どっちかというと受けて切って殴るという方向に回ってしまったのが良くなかったのかなという選択のミスで。対処は出来ていたんですけれど、壁際であんなにのらりくらりやらなくてもよかったなって。全体的なコントロールのミスが自分に…まあ、これもいい経験だなって。MMAファイターとして着々と強くなっているのは試合で実感できたので、また次、凄く強くなって帰って来ると思います」 ――判定に関して不満は感じてない? 「いや、今でも僕は全然勝った、勝つ可能性もあるというか。人に委ねてしまうジャッジに関してはしょうがないなって感じで。しょうがないのでKO出来るように頑張ります」 ――もっとプレスをかけて自分から手を出せばよかった? 「そうですね。MMAに全体的に自信がついてこなす感じを出してしまって、殺伐とした自分の持っている打の部分での、MMAの人が慣れていない空気感を上手く使わず、MMAをやってしまったという感じですかね」 ――すぐに試合をしたいとのことで、6月にRIZINの北海道大会があるが? 「皇治とボクシングだったら(笑)。でも、すぐ試合は切り替えてやりたいと思うんですけれど、次しっかり進化した姿を見せたいので、前々から課題として自分の中にひとつあったポイントがあるので次の試合までに詰めていけたらいいなって感じですかね」 ――次はリングとケージのどっち? 「次もLANDMARKでお願いします」 ――朝倉選手が牛久選手に勝ったことは? 「なんで牛久、引き込みに行った? と思って。けっこうよかったのに作戦が全然分からないです。謎に凄い引き込むから。下から自信あったのかなって。普通にMMAやったらよかったのにって見てて普通に思いました」 ――これでファンが期待している朝倉未来vs.平本蓮が遠のいた。 「いや、僕は全然死んでないので前へ行くだけです。次またいい試合を見せます。絶対に勝ちます」 [nextpage] 試合をしていてやっぱり自分は天才だなと思った ――被弾したこともあった。あれはテイクダウンディフェンスを意識したからガードが下がったから? 「いや、上を狙ってくるだろうなって言うのはずっと考えていたので、もらった時も“あ、来てくれる”と逆にチャンスが生まれると思ったので、そこでちょっと微量の差ですけれどそこを見極めて、ちょっとリスクを背負ってでも自分を信じるべきだったなって思いますね。変に連打でまとめたりとか欲を出さずに、落ち着いて…というのが逆によくなかったのかなと。もっとガツガツ、もっと自分のアレを出せたなと」 ――それは回転をというところ? 「回転するというか、動きはよかったんですけれどもっと自分のK-1時代からのポテンシャルをぶつけてよかったのでは、これはまた次の試合で経験になると思うのではと試合を経験して思ったので、これをまた次の試合へ向けて必ず経験になると思うので、僕はこんなところで終わるわけじゃないので絶対に強くなって戻ってきます」 ――歩きながらスイッチもしたが、基本はサウスポー構えだった。これは? 「どっちが嫌かなと思いつつ見ていたんですけれど、斎藤選手がドライブで入って来るリズムを外しってっていうのもやっていたんですけれど、意外と左は見えていなかったので。自分からもっとプレッシャーをかけても良かったかなって。ドライブを警戒して距離を遠くしすぎてしまった部分もあったかなというのがあります」 ――試合前に勝ったら天才、負けたら凡才と言っていたが、今回の負けで自分の自信が揺らぐことはない? 「全くないですね。やるべきことはやって、いい練習といいチームに恵まれてやってきたので、このまま進んで行くだけです。今日試合をしていてやっぱり自分は天才だなと思ったので、明日からまた前を向いて頑張ります」 ――その天才だと思った部分は? 「試合中ずっと落ち着いていられたので、組み際に朝倉未来が斎藤選手にヒザを入れた時に、ボディだったんですけれどローブローって言って止めていたシーンがあって。そういうところも意識して蹴る位置を意識しないとなって思って一発ヒザを間違えてローブローに入っちゃったんですよ、3R目の最後の方で。そうしたら斎藤選手が『玉金蹴ってるぞ』って言って(笑)。それも笑いそうになって。それくらい落ち着いていたというか。もっと倒しに行けたなって感じで。もっともっと倒しに行ってよかったなって。そこが本当に後悔です」 ――冷静さが仇になった? 「5分3R淡々とこなそうとしてしまったのが悪かったなと。もっと倒すべきだったなっていう。本当にそこだけですね。だからすぐに復活します」 ――岩崎先生からのアドバイスはどんなものが? 「作戦というか自分たちのやっていることは細かいことは言えませんが、いい準備もしてきたし、岩崎先生とか大塚コーチがいて、今の僕に心強い人たちがいるおかげで今回も自信をもって臨めたので、次、絶対に一緒に復活します」 ――ラウンド間でかけられた言葉で心に残っているものは? 「とにかく岩崎先生が傍にいるだけで僕は安心するので、今回セコンドに就いてくれてラウンドが切り替わる毎に気合いを持って行けたので。あとはもっと鍛錬します。自分のやってきたことを絶対に証明します」 ――今日の試合は今後に向けて自信になるのか? 「組みの部分は練習してきたことと言うか、想定してやってきたことが全部ハマった。ディフェンスの部分では背中を付けさせない…1R目が終わって極められることはないな、ポジションもキープされることはないなっていう確信がついたので、そこから次はぶちのめす打撃の部分ですね。課題は打撃だと思いました」 ――次はどのような試合をしたいか? 「相手は誰でもいいので、とにかく強くなった自分の姿を見せるべきだと思うので次も頑張ります」 ――ファンへのメッセージを。 「今日は結果として2-1で負けちゃって。自分も負けた気がしない負けと言うか、負けたけれど負けてないって言いたいところなんですけれど、ファンのみんな僕の勝利を期待して見ててくれて、悔しい思いをさせてしまって。俺自身も言葉では表せられない気持ちだなって部分もあります。ただ、1年前の勝ち星ひとつもなかった俺が、1年後に斎藤選手とこんな試合をしているとは誰も想像していなかったと思うので、必ず俺は復活するので絶対に付いてきて欲しい。必ず復活します。大丈夫です」
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