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【K-1】初代ミドル級王座決定トーナメントの組み合わせ決定、神保克哉と松倉信太郎は「俺のためのトーナメント」

2023/04/24 22:04
【K-1】初代ミドル級王座決定トーナメントの組み合わせ決定、神保克哉と松倉信太郎は「俺のためのトーナメント」

初代ミドル級王座を決めるトーナメントが8名によるワンデーで行われる(C)K-1

 2023年6月3日(土)神奈川・横浜武道館『K-1 WORLD GP 2023』の第2弾対戦カード発表記者会見が、4月24日(月)都内にて行われた。


 今大会では「初代ミドル級(-75kg)王座決定トーナメント」が8人によるワンデートーナメントで開催される。組み合わせは以下の通り。

▼K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R延長1R
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
リー・ホイ(中国/?西大秦騫秋ジム/CFP)


 神保はK-1アマチュアを経て2015年6月にKrushでプロデビュー。2019年6月にはKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦したことも。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に抜擢されたが、1回戦敗退。2021年3月より-75kgの階級設立をアピールして体重を上げると、ジュリオ・セザール・モリに判定勝ち、ブハリ亜輝留にKO勝ち、EITOにKO勝ち、ダニロ・ザノリニに判定勝ち、植村真弥にKO勝ち、松倉信太郎にKO勝ちして6連勝。しかし今年3月、ヴィニシウス・ディオニツィオに判定で敗れて連勝がストップ。戦績は15勝(8KO)7敗1分。

 ホイは中国の格闘技大会『武林風』の新人王といえるタイトル=スーパールーキー-75kg王座、IPCC中国-75㎏王座の2本のベルトを獲得。頑丈な身体とパンチ主体・突進力を生かしたブルファイトから“大魔王”と呼ばれ、中国ミドル級最強の呼び声も高い27歳(※試合時は28歳)。戦績は18勝(5KO)5敗。

 会見に出席した神保は「俺の発言がなかったら無かったベルトなので何が何でも獲らないといけない。みんな俺のために集まってくれてありがとう。俺が優勝します」と、ミドル級新設をアピールして実現させた自分が初代王座を獲らなければいけないと宣言。

 ホイからは「私の中国での異名は大魔王だ。その名の通り大会当日はエキサイティングかつ強烈なインパクトを残す試合を見せたい。中国のミドル級ファイターがK-1のリングに上がる以上、全力を尽くして戦う」とのコメントが読み上げられた。

▼K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R延長1R
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/ブラジリアンタイ)
ハッサン・トイ(トルコ/Team Toy)


 ザノリニはブラジルから日本に移住し、スーパー・ウェルター級戦線で活躍。K-1 MAXで佐藤嘉洋とも対戦し、ISKA世界スーパー・ウェルター級王座、第2代HEATキックミドル級王座、第2代HOOST CUP日本ミドル級王座、初代RISEウェルター級王座と4本のベルトを巻いた。2019年8月にはRIZINでジョン・ウェイン・パーに勝利。しばらく試合から離れていたが2022年2月27日のK-1に参戦。神保克哉に判定負けを喫したが、9月にはパク・ヨハンに判定勝ち。戦績は44勝(24KO)13敗。

 トイは2015年WFL武林風 -65kg級王座、2016年WFCA -68kgヨーロッパ王座を獲得。K-1でも活躍したイリアス・ブライドにも勝利している。184cmの長身から繰り出す強烈なフックと鋭いヒザ蹴りを武器とし、圧倒的な試合運びで勝つ姿から“The Dominator”(支配者)と呼ばれている。2019年12月のK-1名古屋大会では野杁正明に判定で敗れたものの、試合後の野杁に「シンプルにすごく強かった。また日本で見たい選手」と言わしめた。野杁戦以降は新型コロナウイルスの問題もあり、コンスタントに試合ができない状況が続いていたが、ミドル級に階級を上げて、初代王座決定トーナメントに出場する。戦績は44勝(8KO)12敗。

 会見に出席したザノリニは「僕も日系ブラジル人なので神保と松倉と同じ日本のチーム。この大きいチャンスをキープしたいですね。6月の試合まで準備して、まず1回戦相手倒して、ベルトを巻くまで頑張ります」と、日本チームの一員としてベルトを巻きたいとした。

 トイからは「久しぶりのK-1での試合、そして初代ミドル級王座決定トーナメントの出場が決まってとても嬉しい。以前K-1に出ていた頃からは体重も増えて、今はミドル級がベストパフォーマンスを見せられる階級だ。この日のためにしっかりと準備を続けていたし、ハードでテクニカルな最高の試合を見せたいと思っている。全試合KO勝ちでK-1のベルトを巻く」とのコメントが読み上げられた。

▼K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R延長1R
松倉信太郎(team VASILEUS)
ヴィニシウス・ディオニツィオ(ブラジル/ブラジリアンタイ)


 松倉はK-1甲子園70kg日本一トーナメントでの優勝を経てK-1、Krushを主戦場にキャリアを重ねた。2018年に戦場を『RISE』に移し、『RIZIN』にも参戦。2019年7月にイ・ソンヒョンとRISEミドル級王座を争うも、5R判定負けで王座戴冠を逃した。2020年9月の『スックワンキントーン』ではWPMF世界スーパーミドル級王座を獲得。12月にT-98を判定3-0で降し、2021年3月にトーナメントを制してKNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座に就いた。10月にはK-1クルーザー級トーナメントに出場した武来安をKOしている。2022年4月にK-1に復帰するとジュリオ・セザール・モリに判定勝利。戦績は33勝(17KO)16敗。

 ディオニツィオはFight Dragonの80㎏王者となり、昨年12月のホーストカップに初来日。アーネスト・ホーストの愛弟子で、ONE Championshipにも参戦していたサンティーノ・ヴェルビークに勝利した。2023年3月のK-1に初参戦すると、神保克哉の連勝をストップしてみせた。戦績は15勝(9KO)5敗。

 会見に出席した松倉は「トーナメントが決まって素直に嬉しいのと、ついに来たなというので。1回戦は前回神保選手と試合をした選手で神保選手に勝っているので、昨年9月に僕も(神保に)負けてしまっているんですけれど、このタイミングでトーナメント、そして1回戦で前回神保選手に勝ったヴィニシウズ選手。決勝で神保選手を倒したらこれ以上はない完璧なストーリーだと思うので、タイミング的に僕のために出来たトーナメントだと思っているので。今回の大会は軽量級の試合もたくさんあるし、時代的にK-1って軽量級が凄く輝いた団体だと個人的には思っているんですけれど、これからは僕はこの中重量級が中心になっていくと思うので。ここにいるみんなで争っていくのが理想的だと思っているので、そういう覚悟を見せていきたいので僕の本気の覚悟を見に来てください」と、神保同様に自分のためのトーナメントだとした。

 ディオニツィオからは「前回の試合では周囲の予想を覆して勝利し、強い自分の姿をアピールできたと思う。そして、今回こうしてトーナメント参戦が決まり、本当に嬉しい。今回のトーナメントでも大きなインパクトを残し、日本のファンに自分の名前を覚えてもらいたい。そじて初代ミドル級王者としてK-1の歴史に自分の名を残す」とのコメントが読み上げられた。

▼K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R延長1R
ムスタファ・ハイダ(イタリア/Fight Club Firenze)
MIKE JOE(フィリピン/BATTLE FIELD/TEAM J.S.A)


 ハイダはキャリア初期は世界の70~72kg戦線で活躍。2012年にWAKO-PROインターコンチネンタルミドル級(72kg)王座を獲得すると、2014年のKunlun Fight World MAX Tournamentではアンディ・サワーに勝利して、ベスト4にまで勝ち進んだ。2016年からはべラトール(キックボクシング)に定期参戦し、地元イタリアの格闘技イベントOktagonではISKA世界ライト・ミドル級(72.5kg)王座に就いた。2019年からはONE Championshipに参戦。ダニエル・ドーソンにKO勝ちすると、ニッキー・ホルツケンやレギン・アーセルといったチャンピオンクラスの選手たちと鎬を削ってきた。K-1には今回が初参戦。戦績は54勝(25KO)11敗2分。

 JOEはアマチュアボクシングからキックボクシングに転向し、MMAにも挑戦した184cmの長身選手。2020年8月のKrush、2021年3月のK-1で共に勝利を収めている。2021年12月のBOMでクリスチャン・ジョセフを5Rに左ボディでKOし、第4代Bigbangスーパー・ウェルター級王座に続きWMCインターコンチネンタル・ミドル級王座を獲得すると、2022年9月には喜多村誠をTKOに破りWPMFインターナショナル・ミドル級王座も獲得して三冠王となった。今年4月にはBOMミドル級王者決定戦に臨んだが、ヨックペットに判定負け。戦績は10勝(5KO)6敗5分。

 会見に出席したJOEは「相手のハイダ選手も世界的に実力あっていいファイターだと思っています。優勝候補と言われるくらいの選手に1回戦からあててもらって凄く興奮しています。1回戦から気合い入れてかましていくので皆さん見ていてください。この日、僕は誕生日なんですよ。いい日にしたいので、その輝いているベルトを絶対に持って帰ります」と、自分への誕生日プレゼントはK-1のベルトだとコメント。

「私は世界各国様々な大会に出てきたが、K-1で試合をするのはキックボクシングを始めた頃からの夢だった。しかも初代ミドル級王座決定トーナメントという素晴らしい形でその夢が叶うことを嬉しく思う。これまで培ってきた技術と経験を活かし、トーナメントで優勝したい。私の攻撃的なスタイルはきっとK-1ファンにも楽しんでもらえるはずだ」とのコメントが読み上げられた。

▼K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R延長1R
神保vs.ホイ勝者
ザノリニvs.トイ勝者

▼K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R延長1R
松倉vs.ディオニツィオ勝者
ハイダvs.JOE勝者

▼K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・決勝戦 3分3R延長1R
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者

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