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2023年5月6日(土)東京・有明アリーナで開催される『RIZIN.42』のバンタム級(5分3R)で元谷友貴(フリー)と対戦する朝倉海(トライフォース赤坂)が19日、所属ジムで公開練習を行った。
米国シンジケートジムで知り合ったトレーナーで、散打出身でMMA経験もあるエリー・ケアーが持つミットに、1分間、力強いパンチ、キックを打ち込んだ朝倉は、「“シン・朝倉海”を見せる。KOしたい」と意気込み。
昨夏手術の右拳も「折れづらくなっていて、パンチの打ち方も直したからきっと折れない」といい、米国修行で「今まで知らなかった技やいろんな知識・技術を身につけているので、今までにない、違うスタイルを確立している」と自信を見せた。
対戦相手の元谷は現在5連勝中。当初、朝倉は「やりたいと思ってなかった」が、「ずっと勝ち続けてRIZINのトップ選手なので、いまは本当に戦いたいなと思っています」と評価が変わったという。
元谷について「グラウンドでしっかり極め切れる力が一番の強み。あとは全体的に全部こなせるので、相手によって、自分の戦い方を(変えることが)できる選手なのでそこら辺をちょっと警戒しないといけない」と、極めの強さと引き出しの多さを警戒。
一方で、「でも試合を見ていると、結構雑な部分が多い。立ちに関しても組みに関しても、寝技に関しても強引なところがある。そこは弱点。僕を相手にそのミスをしたら一撃で倒せる自信があります」と、雑な動きになる瞬間を見逃さないとした。
勝利のポイントを「どっちが得意なところに持ち込むか。お互いやりたいことが決まっていると思うので、それをやったほうが勝つ」と語った朝倉は、実質バンタム級王座決定トーナメントとなっているもうひとつのバンタム級戦・井上直樹vs.フアン・アーチュレッタについても「戦いたいのはアーチュレッタ選手」と希望。
その理由を、「去年の大晦日にBellatorとの対抗戦があって、そこに僕が出たかったけど出られなくて、そのなかでRIZINの日本人が全敗ということで、世界的にRIZINが舐められたと思うので、僕としても悔しかった。僕が(アーチュレッタと)戦ってしっかり勝って、日本が強いというのを見せつけたいと思っています」と、元Bellatorバンタム級王者とベルトを賭けた戦いをしたいと語った。
「本当にこの試合ができなかった期間、すごく悔しい思いをしていたんですけど、ファンの皆さんにすごく助けられたので、その分、今度は僕が恩返しする番だと思うので、最高の試合をお見せしたいと思います」──1年5カ月ぶりの試合で、“シン朝倉海”はどんな変身を見せるか。
朝倉海との一問一答全文は以下の通りだ。