キックボクシングにはMMAにはない魅力が絶対にある
新しいムーブメントとは、キックボクシングルールとMMAルールの中間のようなルールを模索しているのか、と聞かれると「そこは今日の時点でどこまで言えるかだけれど、瑠輝也がああいう風に言っているのも含めて、僕らの中にはそういうようなアイデアがあります。その辺も含めて安保選手とも…今日もっと言うかと思ったけれど意外と大人しくて(笑)。もっとぶちかましたいところはあると思うけれど、それは多分5月6日にブアカーオをKOしてぶち上げたいんじゃない?」と、安保が提案したいと言った新ルールではなく、RIZINにも何かアイデアがすでにあるようなコメント。
「そうやって熱をどう作っていくかだし、各キックボクシング団体の人たちともニュートラルにアライアンスを組んでいきたいので、僕らが単純にRIZINキックトーナメントをやりますっていうのが正しいことなのかどうか。それはKNOKC OUTだったり、シュートボクシングだったり、RISEだったり、K-1だったりの人たちともバランスをとらないといけない。
まあ、RIZINとしての新しいチャレンジがあった方が、ファンも新しいものを求めているところがあると思うんですね。いろいろ5月6日をひとつの起点にして、どんっと作り出せたらいいなと。キック系の選手たちを中心とした新しいムーブメントを作っていけるような、起爆剤になるような試合を安保、ブアカーオ、城戸には期待しています」
立ち技となると、大晦日で平本と戦う代わりに立ち技の大会を開く約束を榊原CEOとしたという梅野源治も黙ってはいないだろう。
「梅野も新しいチャレンジをしたいって言っているし、芦澤もそうだと思うけれど、気を吐きたいと思っている選手はいっぱいいると思うので、梅野にもちょっと期待しています」と気を吐きたい選手の存在は大歓迎だとした。
もし立ち技の大会をやるとなれば年間大会数が増えることになるが、「バランスだと思います。増えすぎるのも良くないので。いずれにしてもルールにあまり捉われずに熱のあるものを旬なタイミングで、ファンの人たちが求める半歩先・一歩先でマッチメイク出来るのが…ランキングだとかいろいろなものに捉われずに常にファンの想いとか選手たちの熱とか、そういうものに寄り添ってその嗅覚を研ぎ澄まして、これからもはみ出していきたいと思っています」とした。
ズバリ、RIZINとは別ブランドを立ち上げるということか。榊原CEOは「それくらいの熱になればいいなと思っています」という。
「間違いなくキックの選手たちにもじくじたる思いがあるし、キックの分かりやすい殴る・蹴るのダイナミズムというストレートに伝わるものってMMAにはない魅力が絶対にあるんです。そこをもう1回しっかり選手と一緒に磨いて、やっぱりキックボクシング面白いじゃん、キックボクシング良いよって言わせられるかどうかなんだろうなって気がします」と、MMAとは違う魅力を伝えられるかどうかがカギになるとした。
その中で、ブアカーオに期待したいことは何か。
「新しいキックボクシングの流れを作り出せたらいいなと。本当にキックボクシングの中で言ったらスーパースターですし、10年前に一世を風靡した魔裟斗を中心としたK-1MAXのマスターピースのひとつじゃないですか。その選手が10年ぶりに日本に帰って来るというのはキック界にとってはひとつの大きな出来事だと思うので、それをひとつの起爆剤にして。そこにK-1を辞めてBreakingDownに出て、今発信力を持っている安保が絡んでくる。その中でキック界にも新しい風が吹かせられるといいな、と。そういう起爆剤になって欲しいと思います」との期待をかけた。