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【シュートボクシング】オープンフィンガーグローブを導入「私がSBを作った時に考えたことを、やっと完成型に近付ける」(シーザー会長)

2023/04/12 18:04
 2023年4月30日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2023 act.2』の記者会見が、12日(水)都内にて行われた。  今大会より、オープンフィンガーグローブ(以下OFG)着用の試合が導入されることが発表された。シーザー武志SB協会会長は「私がSBを作った時に考えたことを、やっと完成型に近付けるのかなと。SBは立ち技を全て使っているのでOFGでやろうかと最初に考えたんです。しかしウイニング(グローブメーカー)の社長に『これは危険ですよ』と言われてやめたんです」と、1985年のSB創立時から投げ・絞め・関節技がやりやすいようにボクシンググローブではなくOFGを使用することを考えていたと明かす。  ほぼ同時期に佐山聡が創始した修斗がOFGを使用しており、佐山と友人関係にあったシーザー会長はそのOFGを使ってSBをやろうと考えていたということだ。しかし、修斗のOFGはその後も改良を重ねてきたことからも分かるように、当時のOFGはまだ不完全だったことから立ち技格闘技で使用するのは「危ない」と忠告されたことで通常のボクシンググローブを使用してきた。 「グローブでやってだいぶ慣れてきて、逆にOFGでやる選手が出てきたので、これならSBの原点に戻してもいいのかなと。最初に私がSBを作った時の目標だったのかなと思っています。その中で笠原(弘希)と坂本(優起)に話をしたら『ぜひやらせてください』と。こういうことをやるのがワクワクして楽しみですと、そういう選手が出てきたことでSBが完成形に近付くのかなと思います。このOFGルールを世界中に出していこうと思います。38年間培ってきたSBルールの中でやってみようかなと思っています」と、今こそ原点であるOFGでSBの試合をやる時だと語った。 「今回はヒジ打ちは無しですが、ヒジも入れて全部やれれば掴みもできる、(ボクシンググローブでは)投げが難しかったのもきっちり決まる。バックドロップは腕を組んでやったら危険ですよね。だから受け身をもっと練習しないと危険。グローブだと手が離れるから放り投げるようになるけれど、決めてから投げる方がもっとカチッと決まるので。あとはいろいろなものがスムーズに僕が目指したSBが出来る気がします」と、理想としていたSBの試合が出来るのではないかとした。  会見には間に合わなかったが、SBオリジナルのOFGを開発中で、親指部分が無いのが特徴。「親指の部分がグローブとつながっていると親指が折れやすい。なるべく安全に出来るように試しています」と、実際に試していって改良するべきところは改良して完成形に近付けていく予定。 「OFGで殴ると手を骨折しやすい。慣れてくれば(ボクシングの打ち方も)出来るかもしれないが、空手の突きのような打ち方がOFGではやりやすいのかなと。ボクシング式だと手が折れやすいと思う。だから今はミットで真っ直ぐ打つ練習をさせています。ナックルが当たるように。絞めも手が動くのでいろいろな絞め技とか今まで出来なかったことが出来るようになってくるのでは」と、パンチの打ち方も修正中だとする。  ただし、いきなり全試合OFGになるのではなく「今まで通りのグローブと両方やります。とりあえず現在は希望者のみやっていく。相手のこともあるので」とのことで、まずは様子見とのこと。 「このルールでやりだしたら総合格闘技の選手もどんどん出てきてもらって結構。総合の方もやりやすいと考えています」と、これまでも参戦してきたMMAの選手がもっと戦いやすくなるのでは、として「このルールを発表するにあたってRIZINの榊原さんと相談してと思ったんですが、なかなか上手く時間が合わなくて。笠原の相手はONEから出てくることになりましたが、ゆくゆくはRIZINさんからも選手が出てきてくれればありがたい。また、SBルールをRIZINでやっていいかなとも思っています。そこは榊原さんと話していきたい」と、交流のあるRIZINの選手にも出てきてもらいたいと話した。
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