2023年4月21日(金)東京・後楽園ホール『RISE 167』にて、ISKAオリエンタルルール世界フライ級(-53.5kg)王座決定戦3分5RでRING OUT-54kg級王者“Weedy”ニコラス・リヴァース(フランス/Fight Center one)と対戦する第2代RISEスーパーフライ級王者・大﨑一貴(OISHI GYM)が公開練習を行った。
公開練習ではミット打ちで、左右ミドル、ワンツー、ヒザと鋭く重い技を見せた大﨑。念願であった“世界”と名の付くタイトル獲得へ向けて準備が整っていることを示した。
「1Rから倒しに行きます」
――念願の世界タイトル戦が近づいてきましたが、今の心境はいかがですか?
「子供の頃からずっと目標にしていた世界タイトルなので気合いが入りますし、ISKAのベルトは先輩の大石駿介君も持っていたベルトなので必ず獲りたいと思います」
――『RISE ELDORADO』の試合から間隔が短いですがコンディションはいかがですか?
「すごい短い期間ではありますけど世界タイトル戦というのもあって、モチベーション的にも全然問題なく、いつも通りの感じですね」
――大好きなドラクエをやる回数も減ってますか?
「そうですね、ドラクエは最近あまりやれてないですね(笑)。練習終わって帰ってくるのが遅くて、結構疲れてるのでやる前に寝ちゃいますね」
――日々完全燃焼という感じで調整を続けているわけですね。
「次の日のこともあるので、しっかり休んでしっかり追い込んでというような形です」
――前回以上の衝撃的なKO勝ちが見れそうですか?
「KOを狙ってきたいですし、会長とも話して一個狙っている技があるので、それで倒したいなと思ってます」
――それは早いラウンドになりますか? それとも中盤、終盤になりますか?
「早いラウンドで。1R目から倒しにいきます」
――5Rまで戦うことは想定してないですか?
「5Rまでいってもいいように練習はしてるんですけれど、5Rまでかからないと思っています」
――ニコラス・リヴァース選手はどんな印象ですか?
「ムエタイスタイルに近い選手かなって。タイ人の先生にも動画を見せて『全然問題なく勝てるよ』って言ってもらえました」
――ニコラス選手の警戒すべき武器はありますか?
「映像を見た感じだとそんなにないですね。当日向かい合ってみたりとかしてどれぐらいのパワーかっていうのはあるんですけれど、そこまで今のところは警戒するところはないですね」
――自分がISKAの世界ベルトを腰に巻いてる姿を想像したりしてますか?
「それしか想像してないですね」
――その時どんな心境になると思います?
「どうですかね…? 多分泣いちゃうかもしれないです(笑)」
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志朗選手と戦って僕が勝ちたいと思っています
――キックボクシングとムエタイの世界タイトルはいっぱいあって、大﨑選手ほどだと今までいくらでも獲るチャンスがあった気もしますが、世界タイトルになかなか挑戦しない理由って何かあったんですか?「普通にそういうチャンスをもらったことがなかったというか、今回がそれこそ初めて頂いたチャンスだったので、今までそういった世界タイトルの話とかは特になかったですね。ルンピニーのタイトルには挑戦したんですけれどそれ以外は特にないです」
――意外ですね。周りの選手や知り合いのキックボクサーが世界タイトルを獲っているじゃないですか。それに関してはどういう気持ちだったんですか?
「ずっと僕も勝ち続けていたので絶対チャンスは貰えると思っていたので、そこに関しては特に何もないですね。ここで自分が獲ればいいだけの話なので」
――その先にはRISE WORLD SERIESがありますが、そこも見据えてますか?
「もちろん、僕も出るので。そこに向けての練習はまだしてないですけれど、まずは今回の世界戦に集中して、しっかり獲って世界チャンピオンという肩書きを持ってトーナメントに出たいと思います」
――『RISE ELDORADO』の一夜明け会見の時に、志朗選手が「みんなが見たいのは僕と大﨑選手の試合だろう」と言ってましたが、それについてはいかがですか?
「そう言っていただけて凄い嬉しいですし、僕も志朗選手とは2回ぐらい決まっていたのに流れてしまったり…弟の孔稀も負けてるので、そういった意味でも志朗選手と戦って僕が勝ちたいと思っています」
――今回ISKAを獲ってWORLD SERIESでも優勝すれば一気に世界二冠王となりますが、そういう自分を想像しますか?
「今年は本当に勝負の年だと思っているので、まずは4月にISKAを獲って、54kgのトーナメントも獲って、そこをクリアしたらRISEの世界ベルトにも挑戦したいと思っているので、3つ行きたいなと思ってます」
――世界三冠王を狙うということですね。
「そうですね」
――現時点でテーマを持って取り組んでる練習があれば教えてください。
「狙っている技があるんですけれど、内緒にしておこうかなと思っていて(笑)。試合で見てもらいたいっていうのもあるので。僕が試合で見せたことのない技で倒すので、そこを見て欲しいですね」
――技を準備して、使う予告をして臨むのは初めてじゃないですか?
「作戦とかは立てたりするんですけれど、完全にこの技って決めて試合に臨む事はあまりないかもしれないですね」
――今の練習のスケジュールを教えて貰えますか?
「朝30分~1時間ぐらい走ったり筋トレして、お昼はトレーナーの仕事をしているので夜は2時間~2時間半ぐらいミットとかサンドバッグをやったり、追い込みやったりというようなメニューです」
――大﨑選手は身体が頑丈で前に出る圧も強いと思うのですが、それはどういう練習から身についてるものだと思いますか?
「小さい時から空手をずっとやっていたので、体幹とかそういった練習の成果だと思います。特別に何かやってるとかはないですね。首相撲はやりますけれど多分そういった部分だと思います」
――首相撲の練習は今もやってるんですか?
「今も皆でやりますね。出稽古に来た選手の次の試合がムエタイルールだったりすると、みんなで首相撲をやっています」
――大﨑選手はヒジ有りでやってた時期もありますが、WORLD SERIESや世界タイトルを獲っていく上でムエタイの選手を意識することはありますか?
「そこまで意識してる選手は今のところはいないですね」
――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
「4月21日は僕が必ず世界チャンピオンになりますので、その姿をぜひ会場で見に来てください。応援よろしくお願いします」