(C)Zuffa LLC/UFC
米メディアの『CNBC』『ESPN』などが2023年4月2日(日本時間3日)、「UFC」の親会社エンデバー・グループが世界最大のプロレス団体「WWE」の買収交渉を進めており、合意間近と報じた。
報道によれば、UFCとWWEは上場企業として一つの株式公開会社に統合され、株式の51%をエンデバーが、49%をWWEの株主が所有する見込み。この買収により、UFCの企業価値は121億ドルに、WWEの企業価値は93億ドルになるという(※【続報】WWEとUFCは統合されて新たな上場企業となったことが発表された。買収価格の推定は93億ドル(約1兆3000億円)と報じられている)。
UFCのダナ・ホワイト代表はUFC社長のままで、WWEのニック・カーンCEOがプロレス事業の社長に。エンデバー社トップのアリ・エマニュエル氏が新会社の最高経営責任者に就任し、ビンス・マクマホン氏は「エグゼクティブ・チェアマン」になる方向、としている。
また『CNN』は、「両社は、今年後半に完了する予定の取引が完了すると、5,000万ドルから1億ドルのコストを削減できると予想している」と報じており、スポンサーシップの収益強化も含め、ファイトスポーツのUFCと、スポーツエンターテインメントのWWEでどんなシナジーが生まれるか。
これまで、UFCファイターからWWEに転身したスーパースターとしては、ロンダ・ラウジーやケイン・ヴェラスケス、マシュー・リドル、古くはケン・シャムロックらがいるが、WWEからUFCに参戦し活躍した選手は限られる。ブロックレスナーは、元NCAAディビジョン1のオールアメリカンレスラーのバックボーンを活かして、UFCヘビー級世界王者についているが……。
果たして、両団体はひとつの企業に統合されるのか。今後の発表に注目が集まる。
WWE and the company that runs the UFC will combine to create a $21.4B sports entertainment company.
— ESPN (@espn) April 3, 2023
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