MMA
レポート

【ONE】安藤達也がアリに逆転のTKO勝ち!=『ONE Friday Fights 11』

2023/03/31 22:03
 2023年3月31日(金)午後9時30分からタイ・バンコクのルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 11』が開催された。第3試合のONEバンタム級(※65.8kg)で安藤達也(日本)が出場。アリ・モタメド(イラン)と対戦した。 ▼バンタム級(※65.8kg)5分3R〇安藤達也(日本)[2R 1分38秒  TKO] ※パウンド×アリ・モタメド(イラン)  公式計量で安藤は、体重145ポンド(65.77kg)、尿比重値を測るハイドレーションも1.0144とクリア。対峙すると一階級は上に見えるマッチョなモタメドも体重144.8ポンド(65.68kg)、ハイドレーション1.0144でパスした。  ONEデビュー戦に向け、2月に3週間、セコンドの川原波輝とともにタイ合宿を行った安藤は「基礎からみっちり、1日6時間から8時間3週間やりこみました。起きて、練習、ご飯、寝る。起きて、練習、ご飯、寝る。このルーティン! 正に精神と時の部屋でした」と充実の練習を振り返っている。  安藤は、小学生時代に琉球少林流空手道を学び、関東一高時代にレスリングで国体優勝。国士舘大レスリング部を経てMMAへ。2021年9月の環太平洋王座戦でインフィニティリーグを制した石井逸人に完封勝利し、初防衛に成功すると、2022年3月に行われた修斗世界バンタム級王座戦で岡田遼に挑戦し、2R、右フックでダウンを奪ってのパウンドでTKO勝ち。バンタム級新王者に輝いていた。  ONEデビュー戦に向け、安藤は主催者を通じて「ずっと海外で試合をしたいと思っていたので、ONEからチャンスを貰えて嬉しかったです。今回の相手は、経験値の高いストライカーです。自分のひらめきを武器に、いつも通り決着をつけに行きます。  そして、ONEのチャンピオンと戦えるチャンスを掴みに行きます。ファイターとしての目標はたくさんありますが、まずは自分に勝つこと。格闘技を通して挑戦する姿を見せて、勇気を与えたいです。格闘技はLIVEだと思うんですよね。やってみないと分からない! ぶちあげます。お楽しみに」とのコメントを発表している。  対するイランのアリ・モタメドはMMA7勝5敗。2018年からONE Warrior Seriesに参戦し、wardogにも参戦したジョン・ダウンに2R、ヒザ蹴りでKO勝ちも、マーク・アベラルドに判定負け、シネチャツガ・ゼルトセトセグに2R TKO負けと連敗。  2019年8月に再起を果たすと、2019年12月の『ONE Warrior Series 9』で吉野光と対戦。再三テイクダウンを奪われながらも打撃が評価されたかスプリット判定で勝利している。前戦は2020年12月でONE本戦デビュー。チェン・ルイに1R TKO負けしており、初白星を狙う。  安藤にとってはリングでいかに進化した左の打撃でペースを握り、モタメドをテイクダウンして削るか。ケージ使用の「本戦」出場に向け、モタメドを下して、取って代わりたいルンピニーでのリングの試合となる。  ルンピニースタジアムでのリングでのMMA。  1R、サウスポー構えの安藤にオーソドックス構えのモタメド。左右で前進する安藤は、モタメドの右の蹴りを右に回ってかわしてカウンターの右を当てて尻餅を着かせる!  パウンドを狙う安藤にヒザをあててガードするモタメドは蹴り上げ立ち上がろうとするが、安藤はその蹴り足についていきバックテイクへ! 前に落として立つモタメドに、安藤はさらに右から左の飛び込み。ワンツーにモタメドも右ミドルを返すがモタメドのパンチは大きい。  モタメドの右前蹴りをかわし、右ジャブを当てる安藤は左右でロープまで詰めると、近距離でショートの右を浴びせたモタメド! 両手をマットに着いて足が揃った安藤の立ち上がり際に、反則すれすれの右ミドルハイを当てると安藤は両手を挙げて後方にダウン!  モタメドは思わず雄叫びをあげるほどのダウンだが、驚異的な回復力で立ち上がる安藤にモタメドは慌ててがぶりに。安藤は体勢を立て直すと左ストレートを突く。モタメドの右の蹴りにのけぞる安藤だが、ダブルレッグからシングルレッグに移行し足首を上げるが、切るモタメド。  安藤は左ミドルハイをガード上に当てる。モタメドも右インローを返す。さらに右ハイはかわした安藤。モタメドは右フックを当て、前蹴りも。しかし安藤は果敢に左右で前に出る。  2R、安藤の低い左にヒザを合わせに行くモタメド。左ボディストレートを片ヒザを着いて突く安藤。モタメドは右ハイ。かわす安藤。モタメドはインローを2発当てて、安藤の体勢を崩す。  しかし、安藤はカウンターの左フックを当てるとモタメドがダウン! 安藤はすぐに詰めて鉄槌、右のパウンドを連打! モタメドが立ち上がろうとしたところをすぐに寝かせてさらに右パウンド! モタメドは左足をすくいにいくが動けず出血。ようやくレフェリーが間に入った。  試合後、日の丸を肩に安藤は、「日本語でいですか? 調子があまり良くなくて、調子を掴むまで時間がかかったんですけど、諦めないところを見せられて良かったです」と満面の笑み。続けて応援に感謝の言葉を語った。
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