タイで5本の指に入るムエタイの実力者だというディーゼルレック(右)を迎え撃つ志朗
2023年3月26日(日)東京・有明アリーナで開催されるRISE年間最大のビッグマッチ『Cygames presents RISE ELDORADO 2023』の前日計量&記者会見が、25日(土)都内にて13:00より行われた。
メインイベントのRISE世界バンタム級(-55kg)王座決定戦3分5R無制限延長Rで対戦する、志朗(BeWELLキックボクシングジム)は54.90kg、ディーゼルレック・ウォーワンチャイ(タイ/ペッティンディームエタイアカデミー)は54.30kgでそれぞれ計量をパス。
タイトルマッチ調印式に続いて行われた会見で、伊藤隆RISE代表は「RISE世界タイトルは三階級目。そしてRISE世界タイトルホルダーは日本人では那須川天心だけです。ディーゼルレックはタイでもスーパーバンタム級で5本の指に入る実力者と聞いている。メインなのでしっかりRISEらしく内容含めて白黒つける戦いをしてもらいたい」と両者に檄。また、タイトルマッチ3試合はいずれもオープンスコアで行うことも発表された。
ディーゼルレックは「世界戦に呼んでいただき、また試合の機会を与えていただきありがとうございます。少し緊張しています」と微笑み、志朗は「沖縄合宿に行ったりスパーリングも6Rで2対1とかハードな練習をこなしてきたので、やっと試合を迎えられるって気持ちが強い。5Rですが、倒せるポイント、技を練習してきたので明日は期待してください」と自信のコメント。
これがRISE初参戦となるディーゼルレックはRISEルールについて「よく理解しています。志朗はキックボクシングのルールもムエタイのルールも知っていると思うが、明日はパンチとローキックを使って戦いたい。ルールをしっかり理解して守って技をたくさん出していきたい」と、問題ないとした。
それを聞いた志朗は「パンチとローで来てくれた方が自分有利。そう来てくれれば打ち合いになるし、どう来ても万全です。タイ人なのでこう攻めようとかいろいろパターンを考えているので、2人がかりで3R・3Rのスパーリングもやってきたので、臨機応変に戦いたいと思います」と、相手がどう来ても対応できるとする。
オープンスコアについて志朗は「初めてです。とったと思ったラウンドがとれていなかったり精神的な部分もあると思いますが、そこは意識しないとダメだと思いますね」と意識して戦いたいとし、「自分はトレーナーと試合毎に2つか3つ武器を増やそうとやっていて、今回も2つ以上は武器を増やしているのでそれを出したい」と新しい技もあるという。
ムエタイ独特のリズムやテンポは、ムエタイ経験も多い志朗にとっては熟知している部分だが、そこでどう戦うかは「明日のお楽しみで」とニヤリ。
ディーゼルレックが「KOしたい」と言えば、志朗も「自分も長いラウンドは戦いたくないので、KOチャンスがあったら狙っていきます。1Rから目を離さないでください」と、速攻勝負もあると予告した。