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2023年3月25日(日)に東京・ニューピアホールにて『宗明建設 Presents DEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUND』昼夜興行で開催された。前日計量では第5試合のRYOGAが減量中に救急搬送され島袋戦は中止となっている。
DEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUND 速報
▼第8試合 DEEP ライト級 5分3R
〇野村駿太(BRAVE)70.75kg
[判定3-0] ※29-28×3
×川名 TENCHO 雄生(北海しゃぶしゃぶ/Y&K MMA ACADEMY)70.65kg
川名は、2020年に修斗世界ライト級王者に就くとRIZIN参戦。武田光司、矢地祐介に連敗後、2021年9月の修斗で西川大和にTKO負けで王座陥落。2022年2月からDEEPに参戦し、4月に石塚雄馬にTKO負けも、11月に高橋“Bancho”良明に勝利し、4連敗から脱出、白星を掴んでいる。
対する野村は、伝統派空手とBRAVEの組み技を融合させて、2021年のプロデビューから4勝1敗。2022年12月のDEEPでZST王者の小金翔にTKO勝ちするなど3連勝中。ライト級で上位戦線に上がるのは、川名か野村か。
1R、右を当てる野村に組んだ川名がケージに押し込み。細かいヒザを打つ川名に、野村はテイクダウンはさせず。川名がケージ際に細かいヒジ、パンチ。
2R、後ろ蹴りを打つ野村に、川名が組んで両脇差し。ヒザを腿に入れる。動きが無くブレイク。野村が右ロー。川名は左で飛び込み、シングルレッグ、ダブルレッグのでケージに押し込み。体を入れ替えた野村が右フックをヒット! 崩れた川名は組んでテイクダウンも、すぐに立つ野村。川名のローに右を合わせる。
3R、川名は左ロー。野村もハイからワンツー。川名の組みを切る。なおも押し込む川名。シングルレッグからケージへ。
クリンチから首投げを狙うが、体を返されず残す野村が体を入れ替え肩パンチ、残り10秒で離れてスタンドもゴング。
判定は3-0(29-28×3)で野村が川名に勝利。「自分のなかでは全然最悪、力を出せなかったです。まだまだこんなもんじゃないので、応援よろしくお願いします」と語った。
野村駿太「5月の『ROAD TO UFC』、大原選手と上迫選手の試合を目標に」
「1R目は組みの時間が長くて自分が組みで攻めれてなかったので、よくて引き分けくらいかなと感じてました。序盤から壁(ケージレスリング)の展開になって、倒されないなと感じ、倒されなかったら大丈夫だろう、という気持ちが全面に出すぎて、向こうもテイクダウンを狙うというより、壁に押し付けるだけの形になって……今までは狙ってくる相手に対し、流れのなかで逃げるという形をやってきたのが、今回はあまりそれがなくて流れが無いなかで逃げることも必要だなと感じました。
中盤の打撃? 前回の勝ち方を意識しすぎて、打撃で行ける感覚もあって、それに頼りすぎたところもありました。いい右の感じも、ほかがあってのそれだったのに。倒そうとするパンチだけじゃなくて、相手が警戒してないなかで当ててこそ効くので、狙っているのが丸わかりの右だけじゃなくて、それ以外の後半に当てたジャブのように作ることが必要でした。半分くらい間合いに入るか入らないかが自分の良さだったのに、入ってドーンばかりになっていて。
勝てる試合だとは思っていて、自分としては勝ち方が問われると考えていました。嬉しさよりもほっとした感じです。構えた瞬間に大丈夫と思って。
5月に開催される予定の『ROAD TO UFC』に出たいのと、5月にDEEPでも大原選手と上迫選手の試合もあるので、その(勝者との試合)2つを目標に、これからやっていきたいです。今までは言える立場ではなかったですけど、やっとそれを公言できるようになったかなと」