初防衛戦に臨む玖村(左)と悲願の初戴冠に挑む森坂(C)K-1
2023年3月25日(土)東京・後楽園ホール『Krush.147』の前日計量&記者会見が、24日(金)都内にて13:00より行われた。
メインイベントの【アンサー株式会社/株式会社クレール不動産Presents】Krushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)は57.50kg、挑戦者・森坂陸(エスジム)は57.45kgで計量をパス。
玖村は昨年5月に新美貴士を破って悲願のKrush王者となったものの、その後はK-1のリングで2連敗中、一方、森坂はK-1のリングを挟んで現在4連勝と上り調子でタイトルマッチにたどり着いた。
お互い対照的なシチュエーションでのタイトルマッチ。会見に同席した石川直生Krush EVANGELISTも、「殺傷能力の高い玖村選手のパンチと蹴り、トリッキーという枠を超えた完全オリジナルスタイルを手に入れた森坂選手、群雄割拠のKrushフェザー級の頂点を決めるのに相応しい一戦になると思います」と期待を寄せる一戦だ。
王者の玖村は、K-1のリングで負けたK-1フェザー級王者・軍司泰斗、斗麗の二人へのリベンジも目標として持っているため、是が非でも落とせない試合という見方をされているが、これが森坂には気に食わない様子。「ちょっとナメられている」と感じているようで、「心の中では喧嘩じゃないですけど、本当にナメられている気しかしないんで、絶対に俺の方が強いっていうところを1Rから見せたいと思っています」と、会見でも玖村に対して激しく闘志を燃やしていた。
一方の玖村も「僕もナメられていると思っているんで。お互い思っていることは同じ。それが明日の試合でぶつかればいい試合になるんじゃないかと思います」と、一歩も譲らない。Krush王者としての誇りを取り戻すためにも、「明日は全力で守りにいくだけじゃなくて、チャンピオンとして攻めて戦いにいきたいと思っています」と攻めの姿勢で王座防衛に挑む腹積もりだ。
また、先日12日には“K-1年間最大のビッグマッチ”『K'FESTA.6』が開催されたばかりで、今大会の翌日にはK-1との対抗戦で注目を集めるRISEのビッグマッチも開催される。その話題となるビッグマッチに挟まれたのが今回のKrushだが「Krushにしか生むことができない熱があると思う。3月はKrushが一番盛り上がったなという大会になるように最後はしっかり締めたいと思います」と、王者としての責任感もにじませていた。
「しっかり準備をしてきて、このベルトを防衛する準備ができました。打ち合っても距離を取って戦ってきても、どっちでも倒せる準備はしてきたんで、明日は僕が倒して防衛したいと思います。
(連敗中からの初防衛戦となったが、間近に控えてどんな心境?)KrushのチャンピオンとしてK-1で連敗してしまって、このKrushの舞台、このベルトの価値を高めてくることができなかったので、明日はしっかり守って。またK-1の舞台でもそうですけど、KrushのチャンピオンはKrushのベルトを防衛して価値を上げていくものだと思っているんで、明日は全力で守りにいくだけじゃなくて、チャンピオンとして攻めて戦いにいきたいと思っています。
(森坂が『ナメられている気がする』と言っているが、それについては?)ナメてはないですけど、僕もナメられていると思っているんで。なんかあっちは被害者みたいな感じで言っていますけど、お互い思っていることは同じだと思うんで、それが明日の試合でぶつかればいい試合になるんじゃないかと思います。
(今大会は先日開催された『K'FESTA.6』と、Krushの翌日開催でK-1との対抗戦でも注目されているRISEのビッグマッチに挟まれている。その中でKrushのメインイベントとして、Krushのタイトルマッチとしてどんな試合をしたい?)『K'FESTA』はさすがにいい試合が多くて、刺激をもらって、明後日のRISEも対抗戦で盛り上がると思うんですけど、明日はKrushなんで。Krushにしか生むことができない熱があると思うし、それがみんなぶつかった時に自然とKrush盛り上がったね、良かったねとなると思います。その気持ちは全員持っていると思うんで、3月はKrushが一番盛り上がったなっていう大会になるように最後はしっかり締めたいと思います。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)明日は初防衛戦なんですけど、このベルトは死物狂いで掴んだベルトだし、何がなんでも手放すわけにはいかないし、偉大なチャンピオンたちがこのベルトを高めてきました。僕もそのチャンピオンたちに並んだからには、Krushのフェザー級のチャンピオンの中で玖村が一番強かったなと思われるチャンピオンになりたいと思っているんで、明日は何がなんでも防衛します」
「今回、減量も凄く上手くいって、リカバリーも今上手くいってて、めちゃめちゃ順調にここに来れました。僕の中では凄く珍しい心境というか、今回は喧嘩みたいな感じで、凄いフラストレーションが溜まっているなっていうか、ちょっとナメられているなって思って、早く明日、試合がしたいですね。1Rからぶっ飛ばしにかかるんで、ちゃんと打ち合ってくれますかね? 俺は打ち合う気で練習してきたんで、絶対にポイントアウトとかは狙わないんで、打ち合ってくれると信じています。1Rからいく姿を楽しみにしていてください。よろしくお願いします。
(ベルトがかかった試合はトーナメント以来で久々となるが、それを間近に控えた心境は?)やっと来たかという感じですよね。結構遠回りしてきちゃったなと思って、やっとチャンピオンになれる日が来たかっていう感じです。全く怖いものがなくて、本当に今回は1Rから…やっぱり挑戦者らしい戦いをしたいと思っているんで、様子見とかしないで、負けるならKOでぐらいの気持ちで、1Rから突っ込んでいけたらなと思って練習してきたんで、本当にいつもとは違う試合というか、心の中では喧嘩じゃないですけど、本当にナメられている気しかしないんで、絶対に俺の方が強いっていうところを1Rから見せたいと思っています。
(玖村の言葉を聞いて、どう思う?)僕はナメてないですよ、もちろん(玖村は)チャンピオンですし。でも、僕は今までやりたいと思ってきた相手の一人で、多分そっちは『俺は眼中にねえよ』っていう感じだったと思うんで。そんな感じでここまで来たから『ナメんなよ』っていう気持ちと、K-1で玖村選手が今連敗しちゃっている二人は俺も負けている二人で、やり返したい気持ちは一緒なんですよね。だから、『そっちばっか考えてんじゃない、俺の試合に集中しろよ』と、この間の公開練習の動画が上がって見て思った、インタビューとかを見て思ったことで。それでなんかここは一先ず踏み台で俺はリベンジしたいんでって、俺からしたら聞こえたんで、マジ俺が足元を掬ってやるよっていう感じで、そこで燃えましたね。
あと煽りVとかインタビューとか、盛り上げたいから煽っているわけじゃなくて、思ったことをそのまま言っただけであって、Twitterとかでも全部そうなんですけど、別に盛り上げるために俺は煽っているわけでもないし、煽っているっていう気持ちじゃなくて、個人的には思ったことをそのまま言っているだけなんですけど、まあナメてるんじゃねえぞっていう気持ちですね、今回の試合に関しては。本当に1Rから倒しにいきたいと思います。
(今大会は先日開催された『K'FESTA.6』と、Krushの翌日開催でK-1との対抗戦でも注目されているRISEのビッグマッチに挟まれている。その中でKrushのメインイベントとして、Krushのタイトルマッチとしてどんな試合をしたい?)あんまり意識してなかったんですけど、前回のK-1もいい試合が多かったし、盛り上がったと思うんで。もちろんRISEさんの方にはK-1の方から3人が試合出るっていうことで余計に注目もされているんでしょうけど、別に気にしてないというのが本音。僕のことを応援してくれる人は自然と見てくれるし、別にキャパとか関係く盛り上げちゃえば、RISEの前にKrushの方が目立つんじゃないかなと思うんで。まあでも自分が全力でやれば盛り上がると思っているんで、あんまり気にしていないです。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)もう準備万端ですね。明日は僕がチャンピオンになる姿を期待していてもらったらいいなと思います。勝つことは確定で、倒せるかどうかの勝負なんで、自分との勝負ですね。あと僕は親の反対から格闘技を始めて、好き勝手やらせてもらってここまで来たんで、親への恩返し、親孝行、そういった面でも明日は絶対に獲らなきゃいけないんで、明日は何がなんでも勝ちます。1Rからいつもと違うバタフライスタイルでいきますんで、楽しみにしていてください。よろしくお願いします」