キックボクシング
レポート

【ジャパンキック】藤原乃愛が初黒星!撫子が徹底した組みで藤原を攻略し新王者に

2023/03/19 17:03
ジャパンキックボクシング協会「KICK Insist15」(第1部)2023年3月19日(日)東京・新宿FACE ▼第7試合 メインイベント ミネルヴァ ピン級タイトルマッチ 3分3R×藤原乃愛(ROCK ON/ミネルヴァ ピン級王者)判定0-3 ※29-30×2、28-29〇撫子(GRABS/挑戦者・同級1位)※撫子が新王座に就く。藤原は初防衛に失敗。  藤原はアマチュアで50戦以上を経験し、アマチュアKNOCK OUT 45kgリーグ戦で優勝。2021年5月のジャパンキックでプロデビュー戦を行い、2022年5月のNJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)で王者Ayakaを破り、6戦無敗のままミネルヴァ・ピン級王座に就いた。7月には初の“ヒジ打ちあり”ルールに挑み、ペッテァーに3RでKO勝ち、9月も元タイ・イサーン地方ピン級王者ヌアファーに3RでTKO勝ち、11月はチョンプーに判定勝ち、そして今年1月にペットルークオンに判定勝ちとタイ人を相手に4連勝。10戦無敗を誇る。3月に高校を卒業したばかりで初防衛戦に臨む。  挑戦者の撫子は極真空手をバックボーンに持ち、2022年1月に藤原とドロー(藤原唯一の引き分け試合)、3月の再戦では判定で敗れているが、、その後は4連勝。2022年12月にはKROSS×OVER KICK女子-45kg王者の松本徐倫を破っている。  1R、撫子は体力を消耗させる作戦なのかタックルのように組み付いて組みの展開に持ち込む。藤原は組まれる前に左ミドルの連打、前蹴りを放って撫子に組ませまいとするが、それでも撫子は組み付く。  2Rも撫子はローを蹴って突進し、組み付くとヒザ。藤原はサイドキック、前蹴りで先手を打つが、撫子に組み付かれてロープに押し込まれる展開が続く。2Rのまでの採点は20-19×2、19-19で撫子有利。  3R、組まれることを警戒してか、撫子に組まれ際にフックをもらってしまう藤原。組まれる前の蹴りも伸びず、撫子の組みのパワーの前に為す術なく試合終了。撫子が藤原を攻略して初黒星を付けた。  撫子はマイクを持つと「北海道から来ました。今日は北海道からも10名以上の応援に来て下さりありがとうございました。藤原選手がいたからこそここまで頑張ることが出来ました。良きライバルだと思っています。これからも練習を一生懸命頑張っていきたいと思います。会長、この1年間自分に付きっきりで練習してくださってありがとうございました。これからも大きい舞台に立てるように頑張っていくのでよろしくお願いします」と、号泣しながらジムの会長であるTOMONORIにお礼の言葉を述べた。 [nextpage] ▼第6試合 セミファイナル 日泰国際戦 72.6kg契約 3分3R×光成(ROCK ON/ジャパンキック ミドル級王者)TKO 2R 1分17秒 ※右ヒジによるカット〇スーパーボーイ・ルークプラパーツ(タイ)  1R、強い右ローを蹴るスーパーボーイに光成はジャブを突いていく。片手倒立のハイキックを繰り出すなど余裕を見せるスーパーボーイだが、光成の右フック3連打、ボディへの前蹴りをもらう。  2Rが始まってすぐに組み合いとなり、組んだままヒジの打ち合い。光成も負けじとヒジを打ち返していく。しかし、離れるとスーパーボーイが右ヒジを振るって襲い掛かり、これで光成がカット。ドクターチェックでストップがかかり、スーパーボーイのTKO勝ちとなった。 [nextpage] ▼第5試合 52kg契約 3分3R〇細田昇吾(ビクトリージム/元スック ワンキントーン フライ級王者、ジャパンキック同級1位)判定2-1 ※30-29×2、29-30×宮坂桂介(ノーナクシン東京)  1Rは両者様子見。その中で宮坂はパンチからのミドルで前へ出ていった。  2Rも攻めていくのは宮坂で左ミドルをヒットさせるが、細田は蹴り足をキャッチしての崩し技を多用。組みが多くなり、試合はやや膠着状態に。  3R、前に出てくる宮坂を左右フックで迎え撃つ細田。宮坂は左ミドル、組んでのヒザを繰り出すが細田が左右フックでアグレッシブをアピール。  判定2-1で細田が辛勝した。 [nextpage] ▼第4試合 ジャパンキック ウェルター級ランキング戦 3分3R×政斗(治政館/ジャパンキック ウェルター級1位)判定0-2 ※29-30×2、29-29〇正哉(誠真ジム/同級2位)  1R。右ローを蹴っていく正哉に政斗はワンツーを伸ばしていく。蹴りの正哉に対してパンチの政斗。正哉も右ストレートから左ミドルを放って行き、政斗のワンツーに左ミドルを合わせる。  2R、4連打で攻めていく政斗に正哉も強い右フックで応戦。前へ出て攻める政斗はハイキックや飛びヒザも放って優勢を印象付ける。正哉は手数が少ないながらもミドルをしっかりと合わせていった。  3R、正哉はパンチからミドルにつなげていき、後ろ蹴りも放つ。政斗はワンツー、4連打で前へ出て攻め込むが正哉にミドルやローを合わせられる。  互いに決め手はなかったが、正哉が判定2-0で勝利した。 [nextpage] ▼第3試合 日泰国際戦 59kg契約 3分3R△櫓木淳平(ビクトリージム/ジャパンキック フェザー級1位)ドロー 判定1-0 ※28-28×2、28-27△ナロンチャイ・シンコウムエタイジム(タイ/新興ムエタイ/元泰国ルンピニースタジアム認定フライ級6位)  1R、櫓木はサウスポーのナロンチャイに左―&右インローを徹底的に蹴っていく。これで完全に櫓木のペースかと思われたが、左ミドルでロープを背負った櫓木にナロンチャイが左フック。ダウンを奪う。  しかし2R、櫓木がボディへの右ストレートを打ち込むとナロンチャイは明らかに嫌がった様子。櫓木は右ボディストレート、右ミドル、ヒザとボディを徹底的に攻め、コーナーへ追い込んでヒジも交えてのラッシュ。  3Rも下がり続けるナロンチャイに櫓木は徹底したボディ攻撃も、ナロンチャイは耐える。最後までボディを攻め続けた櫓木だったが、判定はドローとなった。 [nextpage] ▼第2試合 ライト級 3分3R〇林 瑞紀(治政館/ジャパンキック ライト級5位)判定3-0 ※30-27×2、30-26×井上竜太(INNOVATION/Heard Worker)  1R、ミドルの蹴り合いとなり、サウスポーの林は左ミドル、井上は右ミドルを蹴る。ミドルの応酬の中、林がパワフルな右フックと左ストレートを繰り出す。  2R、林のパワフルな左ミドル、左ストレート&右フックに場内がどよめく。井上は左右ロー、バックハンドブローで応戦も林のパワーに押されて下がる展開が続く。林の左ミドルで井上の身体がくの字になる場面も。  3R、左右ボディを叩く林に井上もパンチで勝負をかけるが、林が左右ボディ、アッパー、左ハイキックと畳み込んで井上はダウン寸前に。林はさらにコーナーへ追い込んで左右ボディ、アッパー、ヒザの猛攻でスタンディングダウンを奪う。最後はやや攻め疲れしたか、KOは逃したが林の圧勝となった。 [nextpage] ▼第1試合 ジャパンキック フェザー級 3分3R×隼也JSK(治政館)判定0-3 ※28-30×2、29-30〇石川智崇(KICK BOX)  1R、サウスポーの隼也は右ロー、石川は右ミドルを軸に右ストレートを放っていく。パンチの応酬では石川がやや有利か。隼也も左ミドルを蹴っていく。  2R、いきなりパンチの打ち合いとなり、その後は石川が右ミドルをタイミングよく当てていく。隼也も左ミドルを返すが手数が少な目。前へ出る石川が右ミドルからの右ストレートで攻めていった。  3R、隼也は組んでのヒジを打っていくが、石川はヒザで対抗。離れると隼也が左ストレートも組んでの攻防では石川がヒザを蹴る。  判定3-0で石川の勝利となった。
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