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【K-1】熱闘制してV2の大和哲也「これもひとつのK-1のカタチ」苦しい試合展開で最後まで戦い抜けた“力”とは

2023/03/13 10:03
 2023年3月12日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2023 ~K’FESTA.6~』。  第21試合のK-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、挑戦者・林健太(FLY SKY GYM)を判定3-0(29-28×2、30-27)で破り2度目の防衛に成功した大和哲也(大和ジム)が試合後インタビューに答えた。 「無事に防衛できたことはよかったんですけれど、練習してきたことが全然出せずにまた菅原会長に怒られるという結末だったんですけれど。『また練習でやってきたことを3割も出してないじゃないか、俺は何のために痛い想いをしているんだ』と怒られたりしてですね。自分としても自分が思い描いていたイメージとは違ったんですが、今回本当は右のパンチでスパっと倒して。前回チャンピオンになった時は“必然の左”ってドキュメントを作ってもらったので、今回は“突然の右”で作ってくださいと言おうと思っていたら倒せなくてそれはお預けかなって感じです(笑)。  でも、テレビで見ていたK-1の金テープを自分が浴びることが出来て、今日はドロドロな打ち合いの試合だったし、きっとスーパー・ライト級の選手は『こんなんだったら勝てるぞ』って僕の試合を見て思う人もいると思うんですけれど、苦しい中でもしっかり守り切った、攻め切れた部分はあると思うので、これもひとつのK-1のカタチなのかなと思うので、そういった部分では34歳で返り咲いて35歳で2度防衛した僕も新たなK-1のカタチを見せられたと思います。まあベルトを防衛できたので、また次につながるのでもっともっと進化して、まだまだ強くなっているのでもっともっと強くなった姿をファンの皆さんに試合を通じて届けたいと思います」  林が「後半の打ち合いの中で大和選手が自分がやってくることを見て、考えて返してきている印象を持った」と言っていたことを伝え聞くと、「その通りです。考えながらやりすぎました。受けに回ったというか、見ちゃったというか。向こうのペースに付き合っちゃいましたね。ああいう打ち合いの試合っていうのもひとつの今のK-1の魅力なのかなとも思うので、お互い倒しに行くスタイルというか。そういった部分では盛り上がったんじゃないのかなと思うので、そこはプロとして良かったのかなと思いますけれど」と、打ち合いをしながらも冷静さを持っていたことを明かした。  両者とも手数が多く、その分、相手の攻撃を被弾する数も多かった。苦しい試合展開の中、最後まで戦い抜けた要因は何だったのかと聞かれた大和は、次のように答えた。 「応援してくださる方々のおかげですよね。自分一人ではリングに立てないですし、自分一人では強くなれないし、試合で勝てない。身近で言えばセコンド、会長、コーチの声もしかり、応援団の方々の声もしかり、そういった声援があるから僕も立っていられたと思います。これが個人の夢だったら諦められるかもしれないけれど、たくさんの人の夢を僕も背負わせてもらっている立場なので、そこで最後まで踏みとどまれたかなって。  そういう部分で言うと2010年の(K-1 WORLD MAX -63kgトーナメント)決勝戦、最初にダウンを取られて、普通の選手ならそこで諦めるところを僕はダウンした瞬間にこの代々木体育館の天井を観たあの時に、僕は“絶対に勝った”と思ったのを今でも覚えているんですよ。それは応援してくださる皆さんの力が僕に来ると思ったし、その想いを思い返すとあの時も必死だったし、今日も必死だったのでこのK-1の聖地でまた格闘家としてK-1王者として実感できる試合が出来たと思うので、次はもっともっと強くなった姿を見せたいと思います。これからもたくさんの人に感動を届けたいと思います。それが僕の力です」と、応援してくれる声と感動を届けたいとの想いが自分を支えてくれているという。  そして最後に「今は本当に上手く戦えなくて悔しい思いが強いんですけれど、まずは素直に勝ったので良かったなと思います。僕も中学生の頃にテレビで見ていたK-1の舞台で、自分が王者としてベルト防衛して金テープを浴びるのは最高の高揚感と感動でしたね。僕はいつも言っているんですけれど夢は叶えられると思うし、それはリングでも伝えたいので。何も取り柄がなかった中学生の僕がK-1に夢を見てコツコツとやってきて今があるので、僕にもできるのでたくさんのファンの方々にも出来ると思います。そういったひとつの形として僕は体現していきたいですし、さっき関係者の方に『大和くん、あと5年は防衛できるね』と言われたので、あと5年防衛できるように頑張ります(笑)」と、夢は叶うというメッセージをこれからも伝えていきたいと話した。
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