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【UFC】ビクター・ヘンリーがグレーブリーとの熱闘制しオクタゴン2勝目! 失神負けのアスンソンが引退を表明=バンタム級

2023/03/12 07:03

アスンソンがグローブを置く「19年やって今が退く時」

▼バンタム級 5分3R
〇デイビー・グラント(英国)15勝6敗(UFC6勝5敗)136lbs/61.69kg
[3R 4分43秒 横三角絞め]
×ハファエル・アスンソン(ブラジル)28勝10敗(UFC12勝7敗)136lbs/61.69kg

 ベテランのアスンソンは7連勝後、T.J.ディラショーに判定負けも、その後アルジャメイン・スターリング・マルロン・モラエス、マシュー・ロペス、ロブ・フォントを相手に4連勝。

 しかし、2019年2月にモラエスとの再戦で敗れると、そこから4連敗。ランキングからも外れ、前戦でビクター・ヘンリーに判定勝ちで4年ぶりの勝利を掴んでいる。

 対するグラントは、2013年のTUF18準優勝。2019年からはUFC4勝2敗。2022年5月の前戦でルイス・スモルカに3R KO勝ちしている。

 1R、オーソドックス構えのグラントは右カーフキック。スイッチして前足を変えるアスンソンはグラントの右前蹴りを掴んで右ストレートを入れてテイクダウウン。グラントの下からの三角絞めをかついでバックを奪うと、左足をかけてグラントの左足を伸ばしながらバック狙い。グラントは右手首のコントロールを外して正対して離れる。

 ワンツーのグラントの打ち終わりに前手の右を入れるアスンソン。グラントは右カーフ。アスンソンはワンツーの右をオーバーハンドで突く、グラントは圧力をかけるとボディストレートから右ヒザに繋ぐ。組むアスンソンはヒジ打ち離れる。

 2R、蹴りで圧力をかけワンツーの右をガード上に当てるグラント。右ローも。さらにワンツーを打ち込むが、それをかい潜ったアスンソンはシングルレッグへ。金網背に差し上げるグラントは突き放しスタンド勝負。右ロー。遠間から右関節蹴り、サイドキックも浅い。左ミドルを返すアスンソンだが単発。グラントは右後ろ廻し蹴りから前に。

 左右フックもそこにボディロックするアスンソン。しかしグラントは左で差して凌ぐ。それを潰してアスンソンがバックを奪ったところでホーン。

 3R、跳びヒザで前に出るグラント。右オーバーハンドは空振り。アスンソンは左ジャブで押し戻すが、圧力が止まらないグラントは、右フックを当ててアスンソンからダウンを奪取! そこにアスンソンはシングルレッグから両足を手繰りテイクダウウン! しかしグラントは亀から立ち上がり前に。左ボディ、右フックでアスンソンを詰めると、アスンソンはシングルレッグへ。ここでケージを掴んだグラントに「減点1」。

 減点されたグラントは前に。左右を突き、右ハイ、さらに右バックヒジを当てると、崩れながらもシングルレッグに来たアスンソンに横三角絞めへ! リバースで足を三角に組み、アスンソンのボディを両手で引き寄せるとアスンソンが失神。グラントは2連勝をマークした。

 試合後、グラントは「接戦だったけど、玉砕覚悟で行って絞めてスクイーズした。誰とでも戦う」とフィニッシュを語った。

 リザルトコール時にオープンフィンガーグローブをマットに置いたアスンソンは、「家族やチーム、UFC、神に感謝したい。19年やってタイトルショットにたどり着けなかったのが悔やまれるけど、こまでやってこれた。いまが退くときだと感じた。家族とゆっくり過ごしたい」と引退を表明した。

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