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2023年3月11日(日本時間12日)に米国ネバダ州ラスベガスのバージンホテル・ラスベガス ザ・シアターにて開催される『UFC Fight Night: Yan vs. Dvalishvili』の前日計量が10日、同地にて行われた。
メインイベントのバンタム級(5分5R)に出場する元王者で同級2位のピョートル・ヤン(ロシア)は136lポンド(61.69kg)でパス。対する同級3位のメラブ・ドバリシビリ(ジョージア)も134.5ポンド(61.01kg)でパス(※王座戦以外は+1ポンド許容)した。
ドバリシビリは左手で指を鳴らして、フェイスオフで向かい合うと、うなずきながら「やってやる」と挑発。その仕草に怒りのヤンは、ドバリシビリの肩を突き飛ばすと、慌てて関係者が間に入って両者を分ける事態が起きた。
事前会見では、テイクダウンマシーンのドバリシビリが、「俺はパンチしなきゃいけないし、打たなきゃいけない。彼は殴り返してくるだろう。これは大きな戦争になるね」と、打撃でも死闘を予告。
現王者アルジャメイン・スターリングとショーン・オマリー相手に際どい判定で敗れているヤンは、「これは私がタイトルレースに戻る良いチャンスだ」と、8連勝中のドバリシビリを止めることで、再び王座戦線に返り咲くと語っている。
Las Vegas
— 朝倉 海 Kai Asakura (@kai_1031_) February 23, 2023
強くなって日本に戻ります pic.twitter.com/74sp44VFem
この両者の戦いに日本人ファイターも注目している。
ドバリシビリは、ラスベガスのシンジケートMMAで朝倉海やパッチー・ミックスと練習。ヤンはこの試合に向けてタイ・プーケットのタイガームエタイで、現PANCRASEフライ級王者の鶴屋怜ともスパーリングしている。
朝倉や鶴屋にとって、バンタム級の世界のトップ戦線が大一番前にどんな調整を行っているか。そしてどんな力を持っているか、肌で感じており、その両者が11日に試合をすることで、世界との距離を測ることが出来るだろう。
1日目さっそくチャンピオンと👑 pic.twitter.com/MC9rH5vClF
— 鶴屋 怜 REI TSURUYA (@mma_rei) February 15, 2023
レスリングのドバリシビリとムエタイのヤンだが、両者とも体格が近く、5Rに渡りスタミナが落ちないドバリシビリと王座戦経験の豊富なヤンの試合は動きのある展開になることは間違いない。
5月6日(日本時間7日)には王者アルジャメイン・スターリングとヘンリー・セフードのタイトルマッチも行われるバンタム級で、11日の大会では、サイード・ヌルマゴメドフ(ロシア)とジョナサン・マルチネス(米国)のUFC4連勝対決。
UFC3連勝中のマリオ・バティスタ(米国)は、2連勝中のアルゼンチンのギド・カネッティと対戦。
また、前戦でビクター・ヘンリーを判定で下したハファエル・アスンソン(ブラジル)が、ルイス・スモルカにTKO勝ちしたデイビー・グラント(英国)と対戦。
再起のビクター・ヘンリー(米国)も登場し、23勝8敗(UFC4勝3敗)のトニー・グレーブリー(米国)と対戦する。ランキング入りするために、負けられない試合が並ぶ。
◆UFCバンタム級ランキング
C アルジャメイン・スターリング
1 ショーン・オマリー
2 ピョートル・ヤン
3 メラブ・ドバリシビリ
4 マルロン・ヴェラ
5 コーリー・サンドヘイゲン
6 ロブ・フォント
7 ドミニク・クルーズ
8 ソン・ヤドン
9 ペドロ・ムニョス
10 リッキー・シモン
11 ウマル・ヌルマゴメドフ
12 エイドリアン・ヤネス
13 クリス・グティエレス
14 サイード・ヌルマゴメドフ
15 ジャック・ショア
なお、日本時間3月12日(日)朝5時に開始予定のプレリムは、UFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されるほか、UFC FIGHT PASSではプレリムを含め、8時開始予定のメインカードもライブ配信となる。