本場タイでIBFムエタイ世界タイトルマッチに臨む竜哉(左)と名高
2019年7月18日(木・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアムにて、名高・エイワスポーツジムと竜哉・エイワスポーツジム(共にエイワスポーツジム所属)が、そろってIBFムエタイ世界タイトルマッチに臨むことが発表された。
日本人初のルンピニー&ラジャダムナン統一王者となった名高が、次はIBFムエタイの世界2階級制覇を狙う
名高は昨年12月、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を奪取し、日本人として7人目の同スタジアム王者になり、今年4月15日にはルンピニースタジアム認定同級王座も獲得。日本人初のルンピニー王者になると同時に、ムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの王座を同時に保持した史上2人目の外国人(タイ人以外)選手となった。さらに4月には、日本人選手として初めてルンピニースタジアムが選出する月間MVPにも選ばれている。
また、2017年4月にWMC世界ピン級王座、2018年4月には日本人4人目の快挙となるWBCムエタイ世界タイトル(ミニフライ級)を獲得。さらに同年9月にはIBFムエタイ世界ミニフライ級王座もKOで獲得し、日本人初のIBFムエタイ世界王者となった。
今回、名高はIBFムエタイ世界ミニフライ級王座を返上し、二階級制覇を懸けて1階級上のライトフライ級タイトルの王座決定戦に臨む。対戦相手はラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級4位イサーンタイ・シェフブンタム(タイ)に決定した。
名高は「先日、石井一成君もIBFのベルトを獲得して、今回105ポンドで竜哉が獲り、僕が108ポンドを獲得すれば、3階級のベルトが日本にある事になり、世界に日本人の強さを知らせる事が出来ると思います。一生懸命、頑張ってきますので、皆さま応援して下さい」とコメント。名高とエキシビションマッチをしたこともある石井は、6月12日にKO勝ちでIBFムエタイ世界フライ級王座を獲得している。
WBCムエタイ世界王座は逃した竜哉が、今度はIBFムエタイ世界王座を目指す
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。
6月には名高が返上したWBCムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦に臨んだが、判定負けで獲得ならず。今回は同じく名高が返上したIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦に臨む。対戦相手はブンライ・シェフブンタム(タイ)で詳細は不明。
竜哉は「今年はIBFのベルトを獲り、WBCのベルト、ラジャダムナンスタジアムのベルトを獲りにいきます。気持ちだけは絶対に負けません。名高と一緒にベルトを持って帰ってきます。僕の試合はタイのTVで中継されるみたいなので、皆さま応援して下さい」と、今回IBF世界タイトルを奪取し、その勢いでビッグタイトルを次々と手にしていきたいと意気込んだ。
IBFムエタイは、WBC(世界ボクシング評議会)に続いて、プロボクシングの世界王座認定団体であるIBF(国際ボクシング連盟)が認定したムエタイ王座。